才能教育、極限の労組弾圧...個人財産差し押さえから20億損賠まで

「組合員の家庭を破綻させる策略」...共対委、17日から3次共同行動に突入

すでに4年目に入った才能教育支部の戦いに対し、才能教育が取り出した武器は 『差し押さえ』だった。才能教育は10月から組合員の生活用品をはじめ乗用車、 労組事務備品、宣伝カーを差し押さえて競売を始め、今では組合員の不動産と 月給などを差し押さえ始めた。

事実上、昨年11月、ドンヒオートとキリュン電子労働者の問題が解決し、労働 市民社会団体と進歩政党の注目は、才能教育闘争事業場に集まった。長期闘争 事業場である才能支部の問題も共に解決していこうという動きだった。そして 彼らは『才能闘争勝利のための共同対策委員会』を結成し、昨年の12月に集中 闘争を展開した。だが、使用者側の対応の強度はさらに強まっており、これに 対して共対委も3次集中闘争を始め、市民宣伝戦を含む大衆宣伝闘争で使用者側 を圧迫する方針だ。

組合員財産『差し押さえ』..「家庭を破綻させる策略」

昨年末、使用者側は再契約前に大がかりな組合員の索出を断行した。現場に残っ た組合員に労組からの脱退を薦め、これに従わない組合員は解雇措置された。 12月31日付で解雇された組合員は4人で、11月と12月初めにも各々1人の組合員 が解雇された。

組合員を見つけ出した才能教育は、3年以上闘っている組合員にも弾圧の程度を 高めた。現在、組合員個人別に2000万ウォンから3億1000万ウォンもの差し押さ え手続きを進めており、追加で個人別に8000万ウォンから2億1500万ウォンの 差し押さえ手続きを予定している。

これによりユ・ドゥッキュ才能支部組合員は12月29日、不動産強制競売決定を 通知され、カン・ジョンスク委員長には31日に賃金差押決定文が到着した。特 にユ・ドゥッキュ組合員が強制競売通知を受けた不動産は、お母さんが遺産と して残した自宅で、現在兄の家族と共に五人が生活している。カン・ジョンス ク委員長も今月からそっくり月給が差し押さえられている状況だ。

それだけでなく、使用者側はこれ以外の組合幹部に債務不履行者名簿登載申請 をした。1月5日、使用者側は該当組合員に文書で「強制金が支払われていない ため、法院で貴下に対する金融機関への債務不履行者名簿登載手続きをしてい る」と明らかにした。これにより使用者側は1月17日、学習誌労組の幹部7人への 20余億ウォンの損害賠償請求も、別途に提起したと通知した。

このような組合員の生計を圧迫する使用者側の対応について、才能支部のオ・ スヨン事務局長は、「単に経済的な圧迫ではなく、家庭を破壊し尽して自滅さ せようとしている」と批判した。実際にオ・スヨン事務局長は、使用者側によ る仮処分違反に対する損害賠償請求で家に赤札を張られた。問題は仮差押さえ 対象者6人のうち、唯一オ・スヨン事務局長だけに強制追徴が行われ、これは、 ユ・ドゥッキュ組合員も同じだった。オ・スヨン事務局長は「私をターゲット にしたのは、うちに姑と家族が集まって暮しているから」とし「ユ・ドゥッキュ 組合員への不動産差し押さえも、家が親の遺産で、兄の家族と一緒に暮らして いることを知り、家族関係を破綻させるため」と強調した。

「2011年は、特殊雇用労働者への問題意識を拡散させる」

才能教育の差し押さえ、競売、損害賠償請求などによる労組の圧迫に労働市民 社会団体は驚いている。生計と家庭を口実として組合員の手足を縛る、新しい 労組弾圧の事例はあまり多くないからだ。

特に、こうした才能教育の労組解体の手法が先例になると、他の闘争事業場も 困難に陥る恐れがあり、労働界の耳目も集っている。そのため才能支部や共対 委は、今回の事態を防ぐと同時に、対国民的な宣伝戦を行い、才能教育を圧迫 する闘争を展開する計画だ。

まず1月17日、釜山で始まった全国15地域での宣伝戦で、才能教育事態を告発し、 特殊雇用労働者についての問題意識を拡げる計画だ。また共同行動最終日の 1月21日には市庁座込場の前で集中文化祭を開く予定だ。

オ・スヨン事務局長は「これまでの3年の闘争では才能教育での労組弾圧に合わ せて、事案別に闘争を展開したので宣伝戦が不十分だった」とし「だが今年は 何よりも特殊雇用労働者への世論戦が効果的にできる時期だと思うので、現実 的な問題より特殊雇用労働者の境遇を広く知らせる計画」と説明した。

これと共に昨年から組織してきた不買運動も今年はさらに程度を強める予定だ。 オ・スヨン事務局長は「市民社会団体や労働界、そして各政党でもう才能教育 はだめだという世論が大きい」として「そのため今年は、才能教育を市場から 排除するような実際的な不買運動を組織する動きを見せている」と伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。