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弘益大、2倍の賃金を払い代替人材を雇用

学校・ROTCまで雇用...労組「占拠座り込みは解かない」

ユン・ジヨン記者 2011.01.11 20:31

弘益大学校清掃労働者の座り込み9日目。相変らず冷たい風は鋭く、座込場の床 は固いが、原職復帰を要求する労働者の声は熱い。

1月11日正午、弘益大正門前で弘益大学生と市民の連帯を訴える労働者の宣伝戦 が行われた。また公共運輸労組も『暖かいご飯一食の権利キャンペーン』を進 め、弘益大労働者についての市民宣伝戦を行った。

「弘益大学生の皆さん、助けて下さい」

公共労組が正門前に積み上げた模型紙幣塔の前には『これが弘益ですか』と書 かれていた。4800億以上の財団積立金を積む弘益大学校が、清掃労働者には最 低賃金以下の賃金を要求し、集団解雇措置したことへの批判の声だった。

学校が積んだ財団積立金は、学生の登録料に始まる。それだけでなく、学校の 存在と運営の主体は学生であることを考慮すれば、今回の事件も学生の役割が 一番重要だ。そのため労働者全員が学生に連帯と支持を訴えた。キム・ミスク (仮名)氏は宣伝戦で「すでに10日がたとうとしているのに冷たい地面で眠って います」とし「私たちを助けて下さい、お願いします」と叫んだ。

カン・ソッキ(仮名)警備労働者もマイクを持ち「とてもくやしいです。無力で コネのない私たちを学生のみなさんが支持してくれるよう切に願います」と声 を高めた。このような労働者たちの声に足を止める市民もいた。中学生の金某 さんは、「通りがかりに、おばさん、おじさんたちの座り込み姿をよく見た」 とし「75万ウォンの賃金で、解雇までするのは間違いだ。友人が集まって、 そんな話もする」と話した。

弘益大清掃労働者の全員解雇の知らせが一波万波で伝えられ、連帯もさらに拡 大している。特に弘益大学校の卒業生と在学生は、清掃労働者の強固な後援者 だ。11日には美大在学生と卒業生が集まった。自分たちにできる『絵』で 労働者を助けようと立ち上がった。

『私が暮した竜山』という漫画で有名な漫画家のキム・ホンモ氏は弘益大学校 92学番だ。彼は弘益大学校の知らせを聞き、腹が立って締め切りも差し置いて 急いでここに来た。彼は「ツイッターで知らせを聞き、とても腹が立った。同 窓会も怒っている」とし「それで美大の先輩と在学生も力を貸して連帯しよう という意味で訪問した」と説明した。

また彼は、「昔の弘益大はこれほどまでではなかったが、今はとても恥ずかし い。総学生会も前は正しい闘争の先頭に立ってきたのに今の総学生会はダメだ」 と強い言葉を吐いた。

現在、美大07学番に在学中のキム・ミンジョン(仮名)氏も先輩と共に連帯する ことを決心した。彼は「初め問題が起きた後、総学生会の行動を見て、弘益大 学生への人々の強い非難に情けなかった。休みなので学生たちはよく知らずに いたし、総学生会が独断で行動したことについて学生全体が非難を受けた」と し「だがこうした問題は在学生として立ち上がるのは難しい。だから連帯を決 心しても、私が社会的弱者だということを強く感じて迷ったりもしたが、両親 のような方々を無視できなかった」と説明した。

特にキム・ミンジョン氏は、自らスーパーでミネラルウォーターなどの生活必 需品を購入して座込場に渡した。彼は「大学生非正規職が増えている状況で、 私たちが非正規職問題に関心を持ち支持しなければ、誰も青年非正規職の側に 立ってくれない」と強調した。

約20人余りの美大卒業生と在学生は、横断幕と造形物、横断幕などを作るため に筆を持った。労働者1人1人と会い、彼らの顔を描いた。労働者たちの顔が描 かれたカリカチュアは、座込場の建物に貼る予定だ。

増える代替人材、学校は相変らず対話拒否

清掃労働者の座り込みが長引いているが、学校側はまだ彼らとの対話を拒否し ている。その上、学校側は代替人材を着実に増やし、労働者の空席を埋めてお り、組合員たちの怒りをかっている。

現在までに投入された代替人材は約30人。その中には弘益大に所属するROTCの 学生も含まれている。クォン・テフン公共労組ソウル京畿支部組織部長は、 「警戒所ごとに警備1人とアルバイト学生が配置されている。そのうちROTC学生 3人も含まれている」と説明した。労働者が座り込みをしている本館事務局も ROTCの学生が動員されている。

クォン・テフン部長は「警備室のROTC学生に賃金がいくらか聞いたところ、 『まだ金を受け取っていないのでわからない』と答えた」とし「彼らはたいてい 午前8時から午後8時まで12時間程度働いていると把握される」と伝えた。

代替勤務人材にROTCまで動員している事実が明らかになり、弘益大は世論の袋 叩きになっている。組合員決意大会に参加したノ・フェチャン進歩新党前代表 も「弘益大がROTCを堕落させている」とし「堂々たる予備将校のROTCに、清掃 労働者の監視を指示するのは明らかなROTCの冒涜」と声を高めた。

現在、学校側が投入した代替人材労働者の賃金は、清掃労働者賃金の二倍に達 する。そのため解雇された170人の労働者はさらに憤慨するほかはない。クォン・ テフン部長は「代替人材として投入された清掃労働者の日当は6万5千ウォン程 度で、警備労働者はこれより少し多い8、9万ウォン程度」とし「彼らは現在、 時給8千ウォンを超える賃金を受け取っているが、今までの清掃労働者は3200ウォ ンの賃金だった」と批判した。

そのため宣伝戦を終えた組合員は、学校の管理室に行って代替人材投入の中止 を要求した。組合員たちは管理室の前で「代替人材とは何か、現場に戻ろう」 と声を合わせて叫んだ。公共労組ソウル京畿支部のある関係者は、「集団解雇 労働者が堂々と存在するのに、代替人材を使って原職復帰をさせない理由が気 になる」とし「学校側が対策を立てるまで占拠座り込みを解かない」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-01-12 15:41:05 / Last modified on 2011-01-12 15:41:15 Copyright: Default

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