韓国:民主労総集会撤回に必死の地方自治体と政府 | |||||||
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全州では十万台の車両が行き来するのに口蹄疫対策は集会撤回?民主労総集会撤回に必死の地方自治体と政府
キム・ヒョンジン記者 2011.01.07 10:19
全国が口蹄疫で疲弊している。そしてストライキ1か月をむかえている全北バス のストライキにも火の粉が飛んできた。1月4日、全北地域生産者団体協議会と いう団体が立ち上がり、8日に予定されている民主労総全北集会の撤回を要求す る記者会見をして火がついた「集会撤回議論」は、全州市と全羅北道の世論 誘導を越え、中央政府にも広がる様相だ。 生産者団体の記者会見に出たパン・スンスル全北韓牛協会長は「絶対にバスの ストライキに反対するのではない。ただ、すぐそこまで来ている口蹄疫を避け、 危険を減らしたい」とし、集会の撤回を主張した背景を説明した。彼は一方で 「ストライキを解決するためには、使用者側も接点を見つける交渉に応じろ」 と使用者側の責任も強調した。 一度の都心での集会で、これほど全国が震えあがるこの瞬間、政府は11月末に 口蹄疫が発生してから果たして何をしたのかという疑問を感じる。政府はこの 1か月間、あらゆるばらまき予算と4大河川法案をかっぱらい通過させ、北朝鮮 と国民の安全を担保にして戦争ごっこをした。通常の防疫で簡単に終わるかに 見えた口蹄疫は、忠南まで広がった。大々的な防疫を始めたのは最近だ。 政府は12月23日、一足遅れて実施した家畜移動制限の措置も、一日後の24日に 解除するという納得できない措置を取った。これは口蹄疫の拡散を加速させ、 解除の直後に忠南道唐津で豚を購入した金堤と鎮安地域の農家の豚1万2千匹が 処分される結果を呼んだ。 大規模な外部車両の流入で口蹄疫が入ってくるこうした政府の誤った対処には動じなかった全羅北道と全州市が新年が始まる とすぐ、とんでもないところに口蹄疫予防の道を見つけた。「民労総集会によ る全北道の意見」で「全州地域5千人の参加者と大規模な外部車両の流入で口蹄疫 の道内流入が非常に高く憂慮される」という内容だ。一部の官営団体と疑われる 人々の主張もこれと似ている。 TMS(traffic monitoring system、交通量情報システム)で調査された2009年の 全州市付近の主要交通量では、三礼-全州IC区間42,190台と金堤IC-全州市 22,231台、それ以外に国道と地方道路から流入する車両を合わせると、1日平均 およそ10万台を越える車両が全州市から出入りする。また全州駅からは一日平均 1013人(2009年鉄道統計年譜)が全州市に来る。 1月8日に民主労総集会が開催されると、貸し切りバスと大衆交通の利用者を除き、 乗用車の利用者を最大1000台としても、1日平均の交通量の1%にも満たない数字だ。 全羅北道が車両の流入で口蹄疫の伝播が非常に憂慮されると判断するのなら、 今すぐ全州に流入する車両十万台の所有者を把握して、せいぜい1%程度の集会 参加者に自制を要請するのでなく、99%を占める車両の所有者にまず移動の自制 を要請すべきだ。伝染を防止する確率でも、さらに多くの人に要請するべきだと 思う。 都心地域の車両と人の移動が、どの程度、口蹄疫の伝染に影響するのか、その 妥当性があるのかは、それこそ科学的で統計的な分析が必要なケースだ。責任 ある地方自治体がそうしているという推測と仮定だけで労働者の生存権を威嚇 する発言をしてはいけない。 民主労総集会の憂慮に対し、全北大学校獣医学科のキム・ボムソク教授は、 「一般の人々が都心地に集まって集会をすることが口蹄疫の伝播に影響すると 断定できない」とし「それよりも畜産業の人と周囲の人が徹底的な普段の消毒 と衛生管理に集中することが必要だ」と、農家とその周辺での集中的な防除の 必要性に言及した。 農家間での伝染管理と防疫、畜産農家から都心地に流入する場所の集中消毒、 畜産業関係者へのモニターなどにさらに力集中する必要があるということだ。 彼は「大規模集会を心配するのは、何もしないとさらに悪くなるという心理が 作用しているのではないか」と付け加えた。 バスストライキの本質を無視して市民の不便だけを強調する地域言論も問題全北の地域言論も、地方自治体の「世論作り式」態度とあまり違わない。1月6日 も、地域言論は民主労総が予定している集会を延期するか取り消せという世論を 重く扱った。口蹄疫拡散が憂慮される状況で、民主労総が計画している集会は 不適切だという内容だ。 全北民主言論市民連合は、地域言論の動向をモニターした結果を発表して、 「バスのストライキのの本質と根本的な原因についての深層的な報道は見つか らない」と苦言を呈した。 全北民言連は「口蹄疫拡散についての地域新聞の憂慮は十分に理解できるが、 (集会撤回報道より)全羅北道をはじめとする各市郡の地方自治体の口蹄疫防疫 の実態について、地域新聞の深層的で深みある記事を読みたい」と、口蹄疫の 恐怖を増幅させて、これを点検する内容の記事は軽んじているのではないかと 地域言論に憂慮を示した。 全北経済生かす道民会議、全羅北道農業人団体連合会...一方、LH本社の全北移転に努力した全北経済生かす道民会議が、民主労総集会 撤回の行列に姿を見せた。彼らは口蹄疫の波紋が静まるまで、大規模集会延期 を切々と訴えた。道民会議の14人の代表リストには、バス労組との交渉を回避 しているキム・テクス全州市内バス共同管理委員長と、バス労働者通常賃金 「100万ウォン合意書」の主人公である韓国労総全北地域本部のハン・ワンヨプ 議長が入っている。バスストライキを呼び起こした張本人がストライキ集会も するなと要求しているのだ。 ▲全羅北道農業人団体連合会6日記者会見。 続けてこの団体の共同代表である韓国労総地域本部は、1月6日に民主労総の不法 行為を告発して、ストライキの解決を要求する記者会見を開いた。民間団体の 運営委員に参加している全羅北道農業人団体連合会がこれに続いて自ら記者会見 を要望し、民主労総の集会留保を要求した。数日の間によく構成された一編の 脚本のように、地域言論と一部の団体が口を揃えて民主労総を糾弾した。 民主労総全北本部は韓国労総の記者会見について「バス事業主を代弁する韓国 労総を『御用』と呼ぶ」と強く非難した。続いて韓国労総のTV討論提案には、 いつでも開かれた姿勢で臨むと答えた。(記事提携=チャムソリ) ▲民主労総全北本部と市民社会団体代表約10人が6日、ソン・ハジン市長との面談に続き、市長室の廊下で交渉仲裁を要求して座り込みをした。彼らは8時にバス労組員がいる市庁広場に公務員により引き出された。7日午前10時にまた面談を進める予定だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-01-07 23:59:22 / Last modified on 2011-01-07 23:59:23 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |