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変革産別、金属委員長の現代車非正規闘争責任論を提起

非正規2次ストライキ時期を提案..「支部は使用者側と段階的な正規職化に合意を」

キム・ヨンウク記者 2010.12.22 16:47

『週刊変革産別』が25日間工場占拠ストライキで非正規職闘争の新しい神話を 書いた蔚山現代車非正規職闘争をめぐる現代車正規職労組の責任論に続き金属 労組のパク・ユギ委員長の責任論を強く提起した。変革産別はまた、現代車 非正規職支会の2次ストライキの時期を法院判決時点を中心に分析して不法派遣 高等法院判決が宣告される2月を目標に2次ストライキを準備しようと提案した。

▲蔚山現代車非正規職座り込み解除記者会見[出処:資料写真]

変革産別は、民主労総金属労組所属の活動家が主軸になって作った『変革的産別 労組運動のための活動家ネットワーク』で、毎週『週刊変革産別』という機関誌 を出す。

変革産別は12月21日に発行した『週刊変革産別』 124号で慶尚南道支部活動家 の質問に答えながら「ストライキが霧散したパク・ユギ委員長の責任は重大だ」 と評価した。変革産別はまず慶尚南道支部活動家の「正規職労組のくびきをど う越えるのかについて金属労組への批判が必要だ」と指摘する投稿を3面に掲載 した。この投稿をした活動家は「今回の闘争を評価し、現代車支部を批判する より金属労組を批判するほうが必要で重要だと考える」とし「金属労組のパク・ ユギ委員長は、今回の闘争で現代車支部を越えようと努力せず、むしろ現代車 支部の言いなりになった。何よりも金属労組は闘争の当事者を顧なかった」と見た。

続いて「パク・ユギ委員長は、闘争の仲介者になろうとした。イ・ギョンフン 支部長が資本と非正規職支会の間で闘争を仲裁しようとしたとすれば、パク・ ユギ委員長は現代車支部をどう越えるかを考えるより、現代車支部と非正規職 支会の間で闘争を仲裁しようとした。むしろ非正規職支会に現実を認めるよう 説得する役割を果たした」と評価した。

この投稿への回答として変革産別は124号の4面で「現代車非正規職ストライキ の重要な連帯の輪だったイ・ギョンフン支部長が、非正規職連帯ストライキを 無にしたことに対する批判とともに、金属労組のパク・ユギ委員長への批判が 必要だという指摘に全的に同意する」と明らかにした。

変革産別は「11月22日の金属労組定期代議員大会で非正規連帯ストライキを決 めたが、現代車のイ・ギョンフン支部長は独自に組合員総会での賛否投票を進 め、金属労組のパク・ユギ委員長が現代車支部の状況を積極的に批判して現場 の同意を引き出さなかったのも明らかだ」とし「現代車支部との亀裂を恐れて 必要な批判もせず無責任で小心な態度であった」と評価した。

変革産別は「パク・ユギ委員長の優柔不断でイ・ギョンフン支部長に責任を押 し付けるような態度は、金属労組全体にも悪い影響を与え、十分に連帯ストが できる京畿、忠南、程にも、慶州など部品メーカーが多い支部の行動を制約し 現場の闘争の勢いを削いだ」とし「さらに金属労組全般に闘争規律が崩れて、 現代車支部がしなければ、他の支部は何もできないという組織的無気力症と 敗北感を生んだ」と強調した。

変革産別は12月13日付の123号機関誌では、現代車正規職支部の役割をめぐり、 「連帯ではなく露骨な脅迫と仲裁を続けた」と書いた。変革産別は123号で、 「現代車非正規職労働者はすばらしい闘争にもかかわらず、正規職労組の脅迫 とくびきを越えられなかった。正規職労組の組合員に受け入れる1社1組織も3回 も否決させた現代車支部は、非正規職ストライキが始まると、仲裁という名で ストライキを中断させようと露骨な脅迫を続けた」と明らかにした。

変革産別は「現代車支部は非正規職組合員にすべての社内下請の正規職化など 八大要求を撤回しろと圧力をかけ、『正規職化の成果ある合意がない場合座り 込みを中断しない』という非正規職支会の決定に露骨に反対し、座込場にあっ た引火物質と連帯単位の支援について現代車資本と声を揃えて非難した」と説 明した。また「現代車支部は金属労組代議員大会決定事項の全面ストライキを 賛否投票に付して否決させ、支援を中断すると脅迫した。事業部の代表と多く の現場組織も現代車支部の露骨な脅迫に反旗を翻さず、金属労組指導部は黙認 した」と非難した。

変革産別はまた「正規職労組の脅迫に非正規職支会指導部が揺れ、第1工場占拠 ストライキを全州工場の占拠ストライキなどにつなげられず、座込場が孤立し、 組合員の座込場離脱が加速するに至った」と暴露した。

「2次ストライキ突入時期、来年2月頃に高裁判決出てくれば」

変革産別は、124号で現代車非正規職支会2次ストライキの時期を法院判決時点 を中心に分析して提案した。この機関誌は「最高裁判決を引き出した蔚山工場 のチェ・ビョンスン組合員の高等法院宣告は、2011年1月に出る可能性が高い。 牙山工場の大法院判決は3〜4月中に出る可能性が高い。また1941人が提起した 勤労者地位確認訴訟は対象が多く、3月頃に初めての裁判が始まり遅れる可能性 が高い」とし「遅くともチェ・ビョンスン組合員の高等法院判決が宣告される 時点を目標として2次ストライキを準備しなければならない」と提案した。

続いて「2次ストライキの場合、1次ストライキの限界を克服する方案を細かく 用意しなければならない」とし「蔚山工場だけでなく、威力的なストライキを 展開できる全州工場の占拠ストライキなど、3支会共同ストライキと、起亜車 非正規職分会の同時多発的なストライキで行え」と強調した。

変革産別は会社の交渉戦略も詳しく分析した。会社は特別交渉をできるだけ遅 らせて、非正規職組合員への持続的な懲戒と脅迫で支会の組織力を弱める意図 を持っていると見た。現代車社側が2011年2〜3月まで特別交渉を長びかせ、 不法派遣交渉への対策を出さずに粘る可能性が高いという説明だ。

▲座り込みを解除して工場の外に出る非正規職組合員[出処:資料写真]

変革産別は「会社は特別交渉四大要求のうち、△雇用保障、△告訴告発撤回、 △指導部身辺保障という交渉の先決条件である三大要求を労使間に争点事項の ようにすることに成功し、中心的に扱われるべき『不法派遣特別交渉に対する 対策』は議論のテーブルにさえ上げられないようにした」とし「1月から本格的 な交渉が始まるといっても、不法派遣交渉の対策は、せいぜい『誠実に交渉に 参加する』という水準だろう。金属労組と現代車非正規職支会は、2〜3月まで 不法派遣交渉を一度もできないか、一回か二回の形式的な交渉で終わる可能性 が高い」と展望した。

またこの過程で現代車支部の今後の動向も予測した。変革産別は「2011年3月の 支部代議員大会で、『不法派遣非正規職正規職化』を賃金団体協議要求案とし て設定し、会社に交渉を要求する可能性が高い。会社は、金属労組と非正規職 支会ではなく現代車支部を交渉のパートナーとして、賃金団体協議交渉で議論 するだろう」とし「現代車支部賃金団体協議で『正規職化』要求が扱われれば、 不法派遣特別交渉は始めることもできないか、組合員の関心から消えるように なり、非正規職支会組合員も独自の闘争と交渉より正規職労組の賃金団体協議 にべったり頼るしかない」と見た。

現代車社側の正規職化の対応も展望した。社側が、△2年以上勤務者、△正規職 と混在作業者、△2005年7月1日以前入社者(旧派遣法適用者)、△艤装(組み立 て)ライン勤務者など大、法院判決の内容を最小化して、現代車支部と賃金団体 協議交渉を進めるはずで、正規職が退社した席に非正規職を抜擢して採用する 段階的復職水準で整理しようとするだろうと分析した。変革産別は「これによ り、現代車支部は『段階的正規職化』という成果を上げたと主張し、非正規職 支会は何の介入も抵抗もできず見守る境遇になる展望」と見通した。

続いて「会社は2011年に約600人、2012年に約600人の定年退職が予定されてい ると明らかにしている」とし「労使合意ができれば会社は社内下請業者社長、 所長などに推薦された労働者を採用するだろう。非正規職支会組合員と幹部は 当然排除されざるをえない。これは2005〜6年の蔚山と全州で『抜てき採用』で 非正規職労組をつぶし、正規職労組の組織力もかなり傷つけるほかはない」と 強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-24 08:53:02 / Last modified on 2010-12-24 08:53:03 Copyright: Default


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