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ヴァレオ空調コリア、用役が工場を奇襲..暴力事態

長期座り込み中の労働者を強制的に引き出して労組と衝突

チョン・ジェウン記者 2010.08.22 07:35

8月21日午前6時、用役業者の職員100人余りがヴァレオ空調コリア工場に押しか け、工場で長期座り込みをしている労働者を強制的に引き出すなどの暴力事態 が起きた。

[出処:ヴァレオ空調コリア支会]

[出処:ヴァレオ空調コリア支会]

用役たちは、ヴァレオ空調コリア使用者側の一方的な工場清算に反対して座り 込みをしている労働者のうち、工場で寝ていた15人ほどを工場の外に引き出し た。金属労組忠南支部ヴァレオ空調コリア支会の幹部たちも労組事務室の扉を 壊して入ってきた用役により工場の外に連れ出された。

[出処:ヴァレオ空調コリア支会]

[出処:ヴァレオ空調コリア支会]

朝方に起きた用役と組合員の摩擦は、午前10時頃にヴァレオ空調コリア労働者 と忠南地域から支援に来た労働者たちが工場正門前に続々と集まり、本格的に 始まった。用役は正門を車両で防ぎ、バリケードをはって消火器を噴霧し、 140人ほどの労働者はロープで車両を引き出して、また工場に入ろうと闘争した。 ヴァレオ空調コリアのキム・ヨンボム宣伝部長は、「用役は人に向けて消火器 を振り回して威嚇した。一日中危険な状況だった。戦闘警察100人ほどが出動し たが、用役の暴力的な行動を形式的に制止するだけだった」と伝えた。

この過程で用役2人が病院に運ばれ、労働者十数人が負傷した。二人の労働者の 指が折れ、脳震蕩の症状を見せた労働者と歯に怪我をした労働者が応急室に運 ばれた。ヴァレオ空調コリア支会のパク・サンス事務長は、「重傷を負った労 働者たちは病院に運ばれ、多くの組合員、支援に来た労働者たちが打撲傷を受 けた」といきりたった。

[出処:ヴァレオ空調コリア支会]

[出処:ヴァレオ空調コリア支会]

用役と労働者の対峙状況は午後6時50分頃、用役が工場から撤収して終わった。 支会は現在、工場を清掃して緊急文化祭を開き、工場死守闘争を続ける計画だ。

しかしまた用役が工場に来る可能性は高そうだ。パク・サンス事務長は「月曜 にもまた用役が工場を侵奪するかもしれない。また使用者側は、清算で工場内 の機械を売却したが、該当業者が法院に強制執行申請をする予定だという。申 請すれば法院の執行官もくるだろう」と話した。

使用者側は、無理に用役も動員して事態を悪化させている。先週には工場清算 反対闘争をしないことを前提に、組合員1人当り特別慰労金3千万ウォンを支払 うと言って懐柔した。労使の対立が長期化しているが、対話で事態を解決する どころか、相変らず一方的な動きを止めていない。

パク・サンス事務長は「みじめだ。雇用労働部の仲裁で二回面談したが、使用 者側は労働者全員を解雇しても工場清算の理由を聞くなという調子だ。雇用労 働部は、日本にいる事業部の代表理事との面談を周旋しろといったが、使用者 側は今日明日とひき延ばして用役を投入した。支会は常に対話を要求してきた。 用役の投入は絶対容認できない。必ず工場を死守する」と明らかにした。

忠南道天安市のヴァレオ空調コリア(株)は、昨年11月付で工場を清算し、希望 退職の手続きに入り、180人ほどの事務職、生産職労働者全員を解雇した。これ に対して支会はフランスのヴァレオ資本が数年間黒字を記録してきた会社を買 収した後、毎年の売上の3.9%を『ブランチ手数料』という名目で利益を持って いったと主張した。工場清算の理由がなく、偽装廃業だと対抗したのだ。

支会は9か月間、工場死守闘争を続けており、ヴァレオ本社と直接対話するため に3回にわたるフランス遠征闘争、全国徒歩行進、天安駅野宿座り込みと共に、 毎週水曜にキャンドル文化祭などを行ってきた。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-23 03:12:14 / Last modified on 2010-08-23 03:12:18 Copyright: Default

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