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「かんぬきを外してKECを奪取」

民主労総嶺南労働者大会...「KECは交渉を拒否して弾圧するだけ」

チョ・ソンウン記者 2010.08.19 10:21

用役職員投入、全面スト63日、職場閉鎖50日、KECの職場閉鎖による労使対立は 2か月を越えた。民主労総は8月18日午後3時、亀尾のKEC正門前で「KEC勝利のた めの民主労総嶺南労働者大会」を開いた。

亀尾KEC支会の組合員約450人は、工場前にテント座込み場を確保しストライキ 隊伍を維持している。8月13日にはKEC支会勝利のための家族文化祭も開いた。

今、KEC側はすべての交渉と対話窓口を閉ざしているという。この日の民主労総 嶺南労働者大会は、新しい覚悟と決意を新たにする場として設けられた。

民主労総のキム・ヨンフン委員長は大会発言で「KECの闘争が長期化してなかな か突破口が開けないのは、労組が無理な要求をしているからでも、タイムオフ のためでもない。その理由は、李明博大統領の故郷で民主労組をしていること、 民主労組の旗をおろさないからだ」とし「KEC闘争の背後にはヨンポライン権力 と資本がある。事態の早期解決ができなければ、民主労総の名で保護勢力と対 サムスン闘争を展開し、亀尾地域の手本になる闘争にする」と意志を述べた。

民主労総のイ・ジョンナク慶北本部長は「KEC事態は李明博政権の労働政策をあ りのままに見せている。KEC資本は交渉も拒否している、これからは前進しなけ れば退くしかない。KEC支会の組合員たちは二三か月給料が減っても、民主労組 を死守するため、風雨と猛暑に耐えて闘っている。李明博政権はKEC支会を瓦解 させ、亀尾地域で民主労組の種を絶やそうとしている。この20年間の闘争より も熱く闘争しなければならない。闘争の前で卑屈にならず、民主労組を死守す るために血を吐く気持で戦う。これまでの63日より、これからの630日をいとわ ず闘う」と決意を明らかにした。

金属労組のパク・ユギ委員長は「資本はいつも闘う労働者を懐柔し、誘惑する。 民主労総に付いていって破滅せずに、座り込みをやめて工場に帰れ。家族のよ うに扱ってやると誘惑した。だが工場に戻ったヴァレオは、解雇者16人、懲戒 対象者383人のうち減給が66人、300人ほどが譴責と警告を受けた。そればかり か、賃金も一方的に削減された」とし「私たちがKEC資本に屈すれば、ヴァレオ の二の舞だ。KEC支会の組合員450人は約60日、民主労組、人間的権利を守るた めに闘ってきた。KEC支会の闘争は民主労組の旗を死守するための、私たちすべ ての闘争だ」と強調した。

続いて「金属労組は8月の闘争を越え、9月の闘争に進む。8月20日には全国支会 長決意大会を開き、31日に2日間、拡大幹部約5000人の上京闘争を行い、9月の 闘争に続く。秋夕前にタイムオフ、長期闘争事業場、未妥結事業場などを終わ らせるために全力を動員する。また秋夕の後は、労働基本権争奪の全面戦争を 展開する」と計画を明らかにした。

民主労働党のホン・ヒドク議員は「李明博政権にとって民主労組は目ざわりだ。 昨年は双竜車労組を瓦解させ、今年のはじめにはヴァレオ労組を瓦解させた。 今はKEC支会を瓦解させようとしている。KEC支会の民主労組の旗を死守するた めに連帯しなければならない。これまで民主労働党がきちんと連帯できなかっ たことを反省する。国政監査と労働部長官人事聴聞会を通じ、KEC支会に役に立 つように最善を尽くす」と明らかにした。

最後に闘争発言をしたKEC支会のヒョン・ジョンオ支会長は「ストライキ63日、 職場閉鎖50日になった。私たちが感じるのは資本の残忍さと卑劣さだ。KEC資本 は午前2時に眠っている寄宿舎に用役を投入し、暴力と性暴力を行った。また、 テント座込み場に用役を投入して暴力をふるった。断電と断水、その上トイレ も使わせない。またストライキ隊伍から離脱させるために、両親や知り合いを 電話で懐柔して脅迫している。ストライキ隊伍を離脱させようと血眼になって いる。だが支会の組合員たちは揺らぐことなくストライキ隊伍を死守している」 と闘争の状況を報告した。

続いて「対話も拒否するKEC資本は、サムスン打撃闘争を始めると即刻反応した。 支会の幹部3人に解雇通知をした。この闘争の背後には、亀尾工業団地に多くの 下請け会社を持つサムスンがあることを確認できた。解雇を通報された支会の 幹部は、死も生も共にして民主労組を死守すると決意を述べた。また、代議員 たちも涙で民主労組死守すると宣言した」とし「もはや恐いものはない。今日 から8月の闘争をさらに強め、あのかんぬきを外し、KECを奪取するために工場 の中に入る」と決意を明らかにした。

この日の嶺南労働者大会は、氷を割る象徴儀式で終わった。 (記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-20 22:41:42 / Last modified on 2010-08-20 22:41:45 Copyright: Default

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