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民主労総上半期タイムオフ闘争終了

単位事業場の各個撃破闘争で...8月起亜車1点突破も霧の中

キム・ヨンウク記者 2010.07.21 20:44

7月21日午後5時、鍾路普信閣前の民主労総決意大会の舞台に立ったナ・スンジャ 保健医療労組委員長は、「今日の闘争を始め、また気持を引き締めてハンスト 闘争を展開するキム・ヨンフン委員長と共に8月闘争で突破しよう」と訴えた。

普信閣の前は防石服を着た警察の盾で囲まれ、千人ほどの民主労総組合員たち が熱気を拭き払おうとあおぎ続けていた。組合員千人のうち舞台左側には6月末 まで江南にある最低賃金委員会の熱い歩道ブロックの上で昼夜を問わず座り込 みを続けた黄色いチョッキの女性連盟組合員150人ほどが座っていた。あとの 850人のうち500人ほどが金属労組組合員だった。タイムオフと全方向的な労働 弾圧による労働基本権を争奪するキム・ヨンフン委員長の断食10日目を考える と、寂しい数字だった。壇上には悲壮美が漂う音楽と民主労総の大きな旗が翻っ ていたが、決意大会は民主労総の上半期闘争の終わりを伝える形になった。

ナ・スンジャ委員長は「民主労総全体の力で苦しい事業場を共に突破していこ う。下半期の労組法再改正闘争に邁進しよう」と決意発言を投げた。続いて司 会者は「今日、闘う仲間たちを確認しました。同志の皆さん元気ですか? 力強 い喚声で終わらせます。喚声開始〜」と、この日の闘争が終わったことを知ら せた。30度を越える暑さで疲れた千人の労働者の力強い叫び声は、何人かが少 し突き出す口の中でぐるぐる回って消えた。集会参加者のあちこちではすでに 忙しそうにゴミ袋にゴミを入れていた。

この日の集会に参加したのは、ほとんどが『闘争中の仲間たちだけ』だった。 闘争事案がない単位労組の組合員たちはほとんど参加しなかった。その上、女 性連盟の組合員ぐらいが闘争事業場の割合で言えば最多の人員が参加したわけ だ。イ・チャンベ女性連盟委員長は「今週は単位事業場教育などでとても忙し く、組合員をよくまとめられなかったが、意外に多くの組合員が参加した。女 性連盟は、最低賃金に続きまた闘争をする」と伝えた。女性連盟は二つの事業 場がタイムオフ限度で闘争しなければならない状況だ。女性連盟のA事業場は、 タイムオフ限度により2人の専従者を保障されるが、会社は1.4人を主張してい る。6月24日に双方が合意したが、社側は合意を翻意した。女性連盟のB事業場 は0.5人しか認めないという。0.5人も使用者に業務報告をしなければならない と言い、争議調整申込書を出した。

民主労総はこの日、5千人が参加する総力闘争を計画したが、起亜車が闘争を8 月に延期し、金属労組も21日の全面ストライキを支部別ストライキに転換し、 民主労総闘争は小規模な決意大会になった。金属労組は亀尾で『KEC支会ストラ イキ闘争勝利のための嶺南圏金属労働者決意大会』に結集した。

この日の集会を最後に、民主労総の上半期改悪労組法再改正争奪闘争は、夏休 みのスケジュールに入る展望だ。民主労総は5月1日のメーデー未明、勤労時間 免除審議委でタイムオフ限度を強行処理された後、3か月ほどの間、民主労総全 体が動く全面的な闘争ができなかった。先月23日「タイムオフ撤回、最低賃金 引き上げ」決意大会で都心で体当たりをしたのが全てだった。6月末と7月には 金属労組が4時間部分ストなどで、単位事業場でタイムオフの勝機を捉えるかと 見えたが、現代起亜車グループを中心とする大規模事業場は労使間タイムオフ 限度の要求の違いが大きく、休暇前の妥結は絶望的な状況だ。

キム・ヨンフン民主労総委員長は20日の記者懇談会で、民主労総全体が立ちあ がるゼネストは難しい状況で、8月には起亜車を中心に集中闘争を展開すると明 らかにした。このように、重要な争点だったタイムオフ限度問題は単位事業場 が各個突破する形で闘争が続けられる展望だ。

だが民主労総は、夏休みが終わった8月にどれくらい労組法再改正闘争を全面的 な争点として引き上げられるのかは未知数だ。6月末から7月初めにはタイムオ フ限度による労使対立問題が政治的争点化する状況だったが、7.28補欠選挙で はタイムオフ限度問題が争点がならない展望だ。民主党と民主労働党などの野 党は労組法再改正をすると言い、国会環境労働委で労働部を叱責したが、政府 と与党に再改正の意思は全くない。こうした状況で、単位事業場がどこか1か所 でも力強い闘争を展開しなければならないが、これもまた難しい。

現代自動車の賃金交渉が休暇前か休暇後にも無罷業で妥結する可能性が高く、 現代起亜車グループ系列会社の賃金団体交渉も急流に乗る可能性が高い。こう した気流では8月に起亜車労使が交渉テーブルに座っても、タイムオフ限度問題 はもう全体的な争点にならなくなる。同時に民主労総の労組法再改正の要求も マスコミなどでは争点化されにくい状況になりかねない。

キム・ヨンフン民主労総委員長は、20日の記者懇談会で実際にゼネストをする 動力は難しいと吐露した。キム・ヨンフン委員長は「組合員はゼネストで労組 法を改正できるのかと尋ねるほど、労組法全面再改正は議会権力を変えなけれ ばできないことを知っている」とし「今は戦列を整えて退却する時期だと思う」 と述べた。この日、金委員長は起亜車に民主労総が集中し、1点突破で勝負をか けると語った。だがすでに現代と起亜車の団体協約時期を分離した現代起亜グ ループの戦略が民主労総より一歩先行する状況で、民主労総が1点突破の情勢も 作れず無力な下半期につながる可能性もある。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-07-22 20:02:47 / Last modified on 2010-07-22 20:02:50 Copyright: Default

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