本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:『使用者側、用役、警察』三位一体で非正規職労働者を連行
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1279052536859St...
Status: published
View


『使用者側、用役、警察』三位一体で非正規職労働者を連行

ドンヒオート組合員10人、座り込み1日で警察に連行

ユン・ジヨン記者 2010.07.13 20:14

「金があってバックがある人の面倒ばかり見ず、私たちも少しは見てくれと言うんです」

ドンヒオート社内下請支会組合員たちが連行される直前、警官に叫んだ言葉だ。

現代起亜車使用者側の元請使用者性認定を要求して野宿座り込みをしていたド ンヒオート組合員たちが7月13日午後5時、警察に連行された。野宿座り込みを 始めて1日目の日だった。

徹夜座り込みで彼らを困らせたのは用役

組合員たちは7月12日の12時、ドンヒオート非正規職問題の交渉要請文書を鄭夢 九会長に渡そうとしたが、80余人の用役業者職員に遮られた。その後、彼らが 選んだのは良才洞現代起亜車本社前野宿座り込み。使用者側が拒否する直接交 渉が実現するまで無期限野宿座り込みを進める予定だった。

だが12日の深夜から13日の朝まで続いた組合員の野宿座り込みは険しかった。 12日11時、用役が座込み場に乱入し、寝袋2つを強奪したのを始め、寝ている組 合員にヘッドライトで照らし、車の排気口から媒煙をふきかけた。その上建物 の外壁を清掃すると言って放水銃を撃ちまくった。

本社ビルは用役とバスなどのバリケードで徹底的に閉鎖されていた。現代自動 車のモーニングを作ってきた労働者たちは、会社の徹底した排除に置かれた。 使用者側が雇った用役によるいじめは、使用者側が彼らを労働者と認めないと いうことを見せた。

組合員が窮極的に要求しているのは『元請の使用者性認定』だ。組合員たちは 「起亜車瑞山工場のドンヒオートは見せかけに過ぎない」と主張する。ドンヒ オートの土地と建物は現代車が借りており、機械装置は現代キャピタルから金 融リースで借りて使っているためだ。またドンヒオートが生産するモーニング は、研究と開発をはじめ、販売とA/Sなどすべてを起亜車が担当していた。

ドンヒオートの組合員たちは「こうした状況なのにドンヒオートが現代起亜車 グループとは何の関係もないと言って労働者の責任を取らない」とし「使用者 側が拒否している交渉に鄭夢九会長が直接出るべきだ」と主張している。

『三位一体』になった『使用者側、用役、警察』の組合員連行作戦

『元請使用者性争奪および派遣労働拡大阻止』記者会見を準備した金属労組は、 ドンヒオート組合員の知らせを聞いて、場所をこれまでの青瓦台から良才洞の 現代起亜車本社前に変更した。

だが2時に予定されていた記者会見は、用役業者の継続的な妨害で40分遅れて開 かれた。用役側は「記者会見をするなら、座込み場の横断幕を撤収しろ」と要 求し、記者会見団は「記者会見と座り込みは別だ。根拠のない要求」としこれ を拒否した。用役側がしつこく撤収を要求した横断幕には、『鄭夢九会長が直 接出ろ』という文句と、元請の使用者性を認めるべき根拠が記されていた。

用役業者は記者会見が始まった途端、用役職員を投入してプラカードの撤去を 試みた。これを契機に記者会見の途中、用役業者と組合員の対峙状況が続き、 この過程で悪口が行き来する険悪な状況が続いた。だが警察はこれを止めずに 傍観していた。瑞草警察署のA警察は「使用者側の申告で公務員が撤去しにくる といった」とし「その時、公務員が撤去すれば良い」と話した。

記者会見が終わった後には瑞草警察署警備課長が現れて、自主解散を命令した。 警備課長は「ピケ着用など、申告されていない集会だ」とし「自主解散を要請 する」と放送した。だが組合員たちは「私たちが集会をしたか」と反発した。 彼らは「スローガンも提唱せず、プラカードも持っていなかったのに集示法を 突きつけている」と非難した。

だが4時から5時まで3回にわたる警告放送をした瑞草警察署は「集示法違反の現 行犯で検挙する」と公表した後、兵力3中隊を動員して7人の組合員を連行した。 連行されたのはドンヒオート組合員以外にも、バレー工業、双竜車組合員と、 社労委の会員が各々1人ずつ含まれていた。

警察は組合員連行と共に、座込み場にかけられていた2枚の横断幕を押収した。 使用者側があれほど撤去を要求した横断幕であった。連行理由の質問に瑞草警 察署警備課長は「さっき放送ですべて話した」と返事を回避した。曖昧な集示 法の定規で、ある非正規職組合員が「非正規職も人だ」と叫びながら引きずら れて行っていた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-07-14 05:22:16 / Last modified on 2010-07-14 05:22:17 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について