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現代車牙山非正規職、20日再ストライキ提案

会社の後退案提示と『時間稼ぎ』に非正規職闘争の意志を強める

チョン・ジェウン記者 2010.12.16 10:29

現代車非正規職が25日に蔚山第1工場占拠座り込みを終え、現代車会社との交渉 を行っているが、再ストライキ、別名『第2ラウンド闘争』に突入しろという声 が高まっている。

特に現代車牙山工場社内下請支会(非正規職労組、以下『牙山支会』)は12月15日 午後6時に牙山市勤労者福祉会館で『交渉報告および全組合員決意大会』を開き、 蔚山・全州非正規職支会に対し、20日から再ストライキに突入することを公開で 提案することに決めた。

非正規職3支会の共同再ストライキを要請したことにより、牙山支会は決意大会 の後に争議対策委員会(争対委)会議を開き『再ストライキ突入のため具体的な 日程として20日の交渉後、蔚山で3支会の共同争対委を開き、この場で共同で 21日以後のストライキの程度を決め実践することを蔚山、全州支会に提案する』 と決めた。

労使は14日の第1次特別交渉の後、20日の第2次特別交渉を控えている。

一歩後退して、二歩、三歩退く要求

牙山支会が非正規職の共同再ストライキを主張したのは、占拠座り込みも解除 して1次特別交渉をしたのに、週1回の交渉という原則以外に成果がないためだ。 占拠座り込みを解除すると、会社は週1回の交渉で『時間稼ぎ』して、非正規職 労働者たちは時期は未定だが再ストライキで闘争の意志を高める形だ。

現在、会社は座り込みを解除したのに非正規職の残業、特別勤務拒否まで問題 にして、前向きな案を提示していない。非正規職支会側から見れば、交渉のた めに座り込みを解除したにすぎず、圧倒的賛成で争議行為が可決し、中央労働 委員から調整却下まで受けているので、ストライキ期間の『正当な労組活動』 も会社が妨害する格好だ。

また、交渉では非正規職組合員全体でなく、ドンソン企業組合員の選別復職の 話が出て、非正規職のストライキの成果が水泡になると憂慮する声も高い。ド ンソン企業の選別復職の意見は、占拠座り込み期間に労組間の会議(3主体会議 あるいは5主体会議)と労使間で確定した4項目の交渉議題より後退した案だ。

座込者ばかりでなく、非正規職支会は交渉議題のうち1〜3案(△座込場の非正規 職告訴告発、損害賠償、治療費などの解決、△今回の座込者の雇用保障(蔚山、 全州、牙山)、△非正規職支会指導部の社内身辺保障)の全面的な受け入れと、 4番目の案(△不法派遣交渉対策)に関する最低限の具体的な対策を要求したが、 会社は座り込みを解くとすぐ態度を変えた。

このような状況で、20日に予定された2次交渉も成果のある案が出るのは難しい というのが支配的だ。牙山支会だけでなく、蔚山支会は12日の組合員決意大会 で、14日の交渉で前向きな案が出てこなければ15日から再ストライキをすると 宣言している。ただし非正規職3支会は交渉時期について意見を調整するという。

非正規職の再ストライキの要求は、労組間の対立も一因だ。現代車支部(正規職 労組)への非正規職組合員の不信がますます高まっている。占拠座り込み解除の 圧迫、金属労組ゼネストに対する争議行為賛否投票の強行、外部勢力論理など、 事実上、非正規職のストライキを縮小させる方向で支部の計画は進められた。 ストライキ中に非正規職支会が正規職化の成果ある合意を主張して占拠座り込 みを維持し、成果が不備な野4党の仲裁案を拒否しすると、現代車支部は座込場 の1階から常執幹部が撤収する一方、2日間食物の供給を中断した。金属労組も 代議員大会決定のゼネストを一度も行わず、交渉局面に転換したと判断して、 14日の4時間ストライキを撤回した。

牙山支会は再ストライキを公開で提案し「使用者側は前向きな案を提示しない ばかりか、週1回の交渉は誰が見ても『時間稼ぎ戦略』でしかない。労働者たち が一歩退いて、結局二歩、三歩退くことを要求している」とし「20日に予定さ れている2次交渉で使用者側が前向きな案(少なくとも交渉議題1〜3項の100%受 け入れ)を提示しなければ、3支会が共同でまたストライキに突入できるように 最善を尽くしたい。交渉の成果は結局、現代車非正規職が使用者側を実際どの 程度圧迫するかに掛かっていている」と主張した。

支会の関係者は「残念ながら第1工場の座り込みは解いたが、牙山と全州でもっ とがんばっていればという惜しみも感じる。この時点で非正規職労働者たちが どう戦うべきかを悩み、現代車との第2ラウンドを開かなければならない」と明 らかにした。

牙山非正規職組合員、再ストライキ歓迎...『集団殴打』された入院者も出席

牙山支会の組合員たちは、2次交渉の後、非正規職3支会の共同再ストライキを 歓迎する雰囲気だ。

もし蔚山、全州支会が再ストライキ案を拒否すれば、牙山工場で独自の行動を 摸索しろという積極的な提案もあった。

▲1次交渉報告を聞く組合員

クォン・スジョン組合員は「占拠座り込みを解いて、むしろ社会的に孤立した。 占拠座り込み期間には、社会的に非正規職を正規職にしろという世論は我が方 だった。2次交渉の後や、その次にでも、孤立を解いてイ・ギョンフン支部長に 期待するのをやめるには、結局私たちが闘うしかない。闘争の程度は議論すれ ばいい。孤立を解くためにまず牙山支会が戦わなければならないかもしれない」 と伝えた。

イム・インジョン代議員は「一つだけ知って行こう。われわれは大法院判決の 後、不法派遣正規職化のための闘争をしているのだ。ドンソン企業問題でなく、 正規職化のために戦いを始めたのだ」と確認した。

キム・ホソン会計監査は「現代車支部はこの交渉の主体が現代車支部だと言う。 この交渉を受けてはいけない。またひっくり返さなければならない。原点に戻 し、非正規職が主体にならなければならない。大法院判決もある。再ストライキ に突入しよう」と強く同調発言をした。

ソン・ソンフン支会長は「ひどい3主体案を破棄させたのは組合員の力だった。 交渉が開かれても使用者側が前向きな案を出すと思っている組合員はいない。 闘争する姿を見せなければ、会社も前向きな案を出さない」と伝えた。

一方、ストライキの期間に管理者、用役の集団殴打で病院に入院していた牙山 工場の非正規職組合員たちが決意大会に大挙参加し、雰囲気は高まった。彼ら は全て「病院に入院して申し訳ない。一日もはやく回復して闘争する」と述べ、 組合員から熱い拍手を受けた。(記事提携=メディア忠清)

▲病院に入院中の組合員が患者のパジャマで決意大会に出席するためにしばらく出てきた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-17 14:25:38 / Last modified on 2010-12-17 14:25:45 Copyright: Default

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