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「時間と名分は我が方、元気を落とすな」

焼身した現代車非正規職のファン・イナ氏が耐えた時間

チョ・ソンウン記者 2010.12.15 09:27

12月14日、現代車非正規職支会の組合員と釜山ベスティアン病院に入院してい るファン・イナ組合員を見舞った。

ファン・イナ組合員は11月末頃に集中治療室を出た。これまで二回、手首の皮 膚移植手術を受け、顔面は幸い傷が残らないほど回復が速いという。

だが両耳と周辺の皮膚からは相変らず液体が流れていた。14日にファン・イナ 組合員は両耳の治療を受けた。ファン・イナ組合員は「お医者さんは耳が溶け てしまうかもしれないといった。整形手術や人工補型物を移植することもでき るという。しっかり食べなければならない。しっかり食べることが回復の80%だ そうだ」とし「顔の傷に負けず、仲間たちと堂々と会えるようになって幸いだ。 よく食べていて気楽に考えている」とリハビリの意志を表わした。

ファン・イナ組合員が一番最初に聞いたのは、「交渉はどうなっているのか?」 だった。ファン・イナ組合員は焼身後もいつも「仲間」たちを考え、「仲間」 の心配がなくならないようだった。

ファン・イナ組合員は「今一番望むことは、はやく良くなって現場に復帰して 働くこと」で「友だちと会いたい」と伝えた。

続いて「時間と名分は我が方だから、あまりあせらず根気強く闘えば、きっと 勝利する。がんばったのだから後悔はない」と話した。

ファン・イナ組合員は自分のからだよりも仲間と闘争を心配していた。ファン 組合員は「絶対あきらめないでほしい。時間と名分は我が方だ。弾圧があって も仲間を信じて屈することなく粘らなければならない。胸を張り、もっと堂々 としていなければならない。まず自分が堂々とする。私たちはみんな堂々とし た人々だ。絶対力を落とすな」と現代車非正規職組合員に願んだ。

ファン・イナ組合員は14日、第1工場拠点スト座込場で、ある組合員が苦しい時 に食べろと持ってきたスナック菓子一つが自分の所持品に残っていることを確 認して「決して食べてしまえない大切な記憶」と言いながら共に闘った仲間た ちを懐かしんだ。

記者の手を握ったファン・イナ組合員の手は本当に暖かかった。その温みに涙 が出そうだった。ファン・イナ組合員は自身の体より仲間たちへの愛、闘争の 勝利に対する自信で苦痛の時間を耐え抜いていた。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-16 02:44:11 / Last modified on 2010-12-16 02:44:11 Copyright: Default

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