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現代車支部、3主体会議・牙山支会長「排除」で議論

「3主体会議に反対するだけなら出入させない」

チョ・ソンウン記者(合同取材チーム) 2010.12.08 19:16

3主体会議(金属労組、現代車支部、現代車非正規職3支会)に招待されない人がいる。

牙山社内下請支会のソン・ソンフン支会長は、12月4日と5日、現代車支部で開 かれた3主体会議で「集中交渉期間を選定し、相互に攻撃的行為を中断(現場ス トライキ暫定中断)しよう」という意見に「私たちがストライキを中断するのは 武装解除」と反対した。現場ストライキの中断は直ちに座り込み解除につなが るというのがソン支会長の立場だった。

現代車支部は、7日に予定されていた3主体会議の日程をソン・ソンフン支会長 に伝えなかった。だがソン・ソンフン支会長は知らせを聞き蔚山に駆け付けた。 しかし現代自動車支部は、ソン・ソンフン支会長の現代車蔚山工場現場出入を 拒否した。

「ソン・ソンフン支会長現場出入拒否は『現場スト中断、座り込み解除反対』の主張に対する暴力的な排除」

現代車支部がソン・ソンフン支会長の現場出入を拒否したのは、第1工場の拠点 ストライキを死守してストライキを拡大しようという主張に対する露骨で暴力的な 排除だったという批判が出てきている。

「現代車支部のカン・ジョンヒョン組織強化室長にまず電話したが、『国会仲 裁団と会いに行かなければならないので出入を保障してくれ』という出入要請 に対し『この前のように反対するだけなら出入させない。そして仲裁団との席 は蔚山問題を話す席なので牙山は入る必要はない。それで来るように連絡もし なかった』、また『会議が今日できるかどうかわからないが、君が主張だけす るのなら議論が進まない』、『立場が変われば連絡しろ』といった答弁を聞き ました。これに対して『牙山も闘争主体なのに闘争主体を除いて議論するのは おかしい。また立場の変化を前提条件に会議への参加をいうのはおかしい』と 再度出入を要請しても、カン・ジョンヒョン室長は『主張するだけなら出入は させられない、牙山のおかげできちんと議論できないということではないのか、 立場が変われば連絡しなさい』という答を聞きました」。(現代車牙山社内下請 支会ソン・ソンフン支会長)

6日、現代車支部は拡大運営委懇談会で「12月8日までに交渉窓口が開かれれば 現代車支部は総会招集を延期して非正規職支会は座り込みを解除する」と決め、 非正規職支会に一方通知した。5日の3主体会議で交渉窓口を開くために「現場 ストライキ中断」が議論されて一日後、すぐ『座り込み解除』に直行したわけ だ。一つのよく企画されたプログラムのように『まとめ』の速度がとても早い のではないかという議論がおきた。

現代車正規職支部は「すべての社内下請を正規職化しろ」という現代車非正規職 3支会の八大要求を「ドンソン企業雇用継承と懸案問題解決」に後退させたという 現場内外の非難を受けてきた。

非正規職支会の関係者は「すべての社内下請を正規職化しろという要求は革命 的な要求ではない。大法院判決の趣旨によるあまりにも常識的で正当な要求だ。 ただし2年以上と2年以下の法律的な境界線は闘争で突破する課題であり現代車 非正規職3支会はこの境界線を突破するために八大要求を確定した」と説明した。

11月24日に初めて議論された3主体議論案(ドンソン企業雇用継承と懸案問題の 解決)は「すべての社内下請を正規職化しろ」という現代車非正規職3支会の 八大要求を事実上廃棄する案だった。翌日、現代車非正規支会組合員は 「この案はゴミ」と廃棄した。

だがイ・ギョンフン支部長は、金属労組代議員大会で「ゼネストになればこの 戦いは3日から5日で崩れるだろう。断言する」と話し、「交渉案を受け入れろ。 さもなくば私は身を引く。身を引けば食事を持って行く人もいない」と非正規 職支会の組合員に発言した。だが非正規職組合員たちは「いっそ食べずに断食 しよう」という決意を示し、正規職化の意志を曲げなかった。

こうした過程により、3主体会議は闘争を組織する会議でなく闘争を遮って修習 仕上げの局面を開く機構だったという批判が提起された。「座り込み解除」は 3主体会議の核心案件だった。4日と5日の3主体会議で登場した「現場ストライ キ暫定中断」は、座り込み解除につながる「高速道路」になると指摘された。 座込場死守を百回叫んでも、現場スト中断を受け入れた瞬間、現実的に座り込 みの解除を防ぐ手段はないということだ。結局、3主体会議はソン・ソンフン 支会長の反対に何も決定せず終わった。

その後、現代車支部は「反対するだけなら出入させない。立場が変われば連絡 しろ」とソン・ソンフン支会長に通知して現場出入を拒否した。

ソン・ソンフン支会長を排除した後、イ・ギョンフン支部長は総会カードを切っ た。イ・ギョンフン支部長が総会カードで「正規職化の成果ある合意なく拠点 ストライキを解かない」と頑張る現代車非正規職支会をどん詰まりの路地に追 い込んでいるという批判が提起された。

イ・ギョンフン支部長の動きが現代車社側の動きと一致しているという議論も ある。現場労働者評議会は8日に宣伝ビラを出して「イ・ギョンフン支部長は、 使用者側がすべきことの代わりをして、それでも足りず彼らにできないことも 自任して出た」とし「支部長の外部勢力言及以後、使用者側が後続弾を飛ばし、 引火物質と武器の疑いに言及し、使用者側と警察は同じラッパを鳴らしている」 と批判した。

非正規職支会を圧迫するこのような正規職支部の動きに対し、非正規職支会の 組合員たちは「現代車支部(イ・ギョンフン支部長)を越えなければ現代車との 対決ができない」という声をあげた。

「牙山排除、3主体会議参加はストライキ破壊行為への屈従で闘争目標の放棄」

蔚山地域のA活動家は「問題はイ・ギョンフン執行部のストライキ破壊行為に沈 黙し、それを『美しい連帯』と言いくるむ金属労組と民主労総蔚山本部、現代車 非正規職支会、現代車全州非正規職支会」とし「現代車非正規職支会は組合員が イ・ギョンフン執行部に連れていかれても、献身的に連帯した同志が連れていかれ る時も、最初は沈黙していた。イ・ギョンフン執行部の『身を引く』という脅迫 を恐れてストライキ破壊行為をはばからないイ・ギョンフン執行部の行為に沈黙 すれば、階級的連帯を訴えて自分の闘争の正当性を立証できるだろうか。連帯を 組織することは自らが階級的に自由で戦闘的に行動する時に可能」と批判した。

ソン・ソンフン支会長が現代車蔚山工場への出入を拒否されても現代車非正規職 蔚山支会と全州支会が平然と3主体会議に出席できるのかにも批判の声がある。 A活動家は「闘争の主体である牙山支会を排除して3主体会議に参加するのはイ・ ギョンフン執行部のストライキ破壊行為に対する屈従以外の何ものでもない。 これは現代車支部の意により牙山支会を排除することを承認することで、 『すべての社内下請を正規職化しろ』という闘争の目標を放棄することであり、 850万の非正規職労働者の夢を排除すること」とし「現代車非正規職支会が本当 に組合員の利害と要求を代弁し、組合員を助けようとするなら、イ・ギョンフン 執行部の脅迫と排除に屈従せずイ・ギョンフン執行部を越える勇気を持つことが 重要だ」と強調した。

「パク・ユギ委員長はイ・ギョンフン執行部のストライキ破壊行為に断固たる態度を取れ」

「私は金属労組委員長のパク・ユギ同志に連絡を取り、出入要請について話し たが、パク・ユギ同志の回答は『私は出入要請について答える立場にない。ま た、以前の議論の過程で牙山支会長のおかげで議論が全く進まなかった。これ まで私が話し、牙山支会長の立場も聞こうといったがどうなったか。この間、 議論がうまく進まなかったが、また私が出入を要請しても受け入れられないだ ろう』という答弁を聞き、それでも闘争主体が抜けた議論はありえないとし、 再度出入要請をお願いしました」。(現代車牙山社内下請支会ソン・ソンフン支会長)

ソン・ソンフン支会長の主張に対してパク・ユギ委員長は「カン・ジョンヒョン 室長と話すようだったし、続いてソン・ソンフン支会長から電話があり、状況 と雰囲気を話しただけ」とし「仲間を信じて話したのにサイトに上げるとは 思わなかった」と不満を表わした。

続いて「3主体会議は私が招集したのではない。3支会長の要請があって参加し た。キム・ジュチョル本部長が傍聴したのもイ・ギョンフン支部長と私が見解 が衝突するので調整して、調整役が必要だという支会長の要請によるものだっ た」とし「5日も3主体会議に牙山支会への参加が必要だと提起していた。3主体 会議が開かれれば、牙山支会が参加する3主体の枠組みを提起するだろう」と明 らかにした。

だが「その結果は今は断言できない」とし、牙山支会を排除した3主体会議には 参加しないというはっきりした立場は取らなかった。

現代車非正規職支会のB組合員は「金属労組、民主労総蔚山本部、、蔚山・全州 支会が本当に第1工場拠点ストを死守して『すべての社内下請の正規職化』のた めに闘争を拡大しようとすれば、牙山支会を排除した『修習仕上げ』会議の3主 体会議には参加しないことが真正性を示す方法」と釘を刺した。

続いて「金属労組と民主労総蔚山本部がすべき役割は、イ・ギョンフン支部長と 非正規職3支会の間を仲裁して調節することではない」とし「仲裁と調節は実践的 にイ・ギョンフン支部長のストライキ破壊行為を容認することで、支会を孤立さ せ、選択の余地がないどん詰まりに追い込むこと」と批判した。

また「今、パク・ユギ委員長に必要なことは、現代車支部の力を信じるのでな く、15万金属労組組合員の力を信じること」とし「パク・ユギ委員長は現代車 支部のイ・ギョンフン執行部のスト破壊行為に断固たる態度を取り、金属労組 代議員大会の決定と中執の決定でゼネストを宣言し執行すべき」と要求した。

B組合員は「イ・ギョンフン支部長は『金属労組がゼネストをしても動力がない ではないか』と金属労組を嘲弄している」とし「パク・ユギ委員長は、今すぐ 金属労組の自尊心をたてなければならない。のりまき一本でいたずらをして、 第1工場の拠点スト組合員を脅迫するイ・ギョンフン支部長のスト破壊行為に対 抗し、金属労組組合員の力で物品空輸闘争を始めなければならない。これによ り、金属労組の自尊心を回復して不法派遣闘争を金属労組の闘争に拡大しなけ ればならない」と声を高めた。(メディア忠清、蔚山労働ニュース、 チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-08 23:43:50 / Last modified on 2010-12-08 23:43:51 Copyright: Default

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