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現代車正規職労組組合員総会は『両刃の剣』

『労組内紛、社会的批判』..『ストライキ破壊行為』と規定

合同取材チーム 2010.12.08 00:31

現代車支部(正規職労組)が12月8日の昼食・夜食時間に『非正規職不法派遣闘争 関連争議行為賛否投票(以下組合員総会)』をすると12月6日の拡大幹部運営委員 会で決めた。組合員総会が始まる明日は、非正規職支会(非正規職労組)が正規 職化を要求して占拠座り込みに突入して24日目だ。

現代車支部は、11月22日の金属労組定期代議員大会で、金属労組がゼネストを 決めれば現代車支部組合員総会を開くと主張してきたが、日は確定しなかった。 当時、イ・ギョンフン支部長の主張は大きく2つあった。一つは、現代車支部の 規定によりゼネストは組合員全体争議行為賛否投票にかけなければならないと いう手続きの問題、もう一つは金属労組がゼネストをしても、現実的に15万の 組合員が参加するゼネストは不可能だという現実論だった。

金属労組の代議員は11月22日の議論でも、75.3%の高い賛成率でゼネストを可決 させた。金属労組規約に全国的争議行為では、代議員大会の決定で代替できる という規定を上げて、代議員大会の決定で金属ゼネストをすることができると いう意見が多数だった。金属労組の動力問題については、金属労組中央と現場 でゼネスト組織にまい進することを互いに要求して、パク・ユギ委員長が蔚山 第1工場占拠座込場に入り、座り込みに連帯することが最大のゼネスト組織化の 方案だと主張する代議員もいた。

しかし金属労組はまだゼネスト日程を確定していない。ゼネスト日程を決める ため、12月1日の中央争議対策委員会(争対委)は延々9時間にわたって進められ たがゼネスト日程をおいてまた舌戦になり、手続きの問題が提起された。

また現代車支部の関係者は労組の歴史でゼネストの前にはいつも組合員総会を してきたので、支部の規定を守れと主張した。支部規定を守らなければ正規職 組合員たちが反発すると推測した。

この中で、2007年の韓米FTA反対ゼネストは、組合員争議行為賛否投票をしたが 否決された。しかし現代車支部は産別労組の金属労組指針に従ってゼネストを 決断し、一部の労組幹部が拘束された。

組合員総会...正規職、非正規職とも『致命的』

『イ・ギョンフン支部長の限界』分析も

このように、現代車支部はさまざまな理由で、組合員総会を開くと主張し続け てきた。問題は現代車支部の組合員総会が、非正規職ストライキに多くの影響 を与える点だ。これについて、労働界は憂慮の声をあげている。

金属労組幹部のL氏は「組合員総会は正規職と非正規職に『両刃の剣』になる」 と慎重に伝えた。

「判断がやさしい問題ではないが、正規職労働者が見れば『私がゼネストをす るべきか?』『明日なのか』..するかどうかはともかく、判断を強要している。 また、ストライキをして現代車支部と非正規職支会の間の対立がますます明ら かになり、公開で表現される状況で、正規職が非正規職のことでストライキを 選択するのは容易ではないだろう。この過程で正規職がストライキをしなけれ ば、運動的にも社会的にも批判され、現代車支部の内部でも内紛が起きるだろ う。みんなとても苦労するだろう。また非正規職の占拠座込場の維持に変数に なりかねない。危機は双方ともに致命的かもしれない。」

現代車非正規職支会関係者のB氏は現代車支部の組合員総会は『ストライキ破壊 行為』とはっきり規定した。金属労組、現代車支部、非正規職牙山・蔚山・全州 3支会が参加する『3主体会議(あるいは5主体会議)』で合意し、会社側に交渉を 要求することにしたが、一方的に支部が組合員総会を決めた理由が『疑わしい』 と話した。

「組合員総会を開く現代車支部の意図は不純だ。現代車支部は正門の前にテン トを張ったこともなく、自主的に元下請労働者共同闘争もしたことがない。占 拠座込場にのりまきを差し入れることが美しい連帯だと話す。本当の美しい連 帯がこんなものなのか。結局、現代車支部が切れるたった一枚のカードである 組合員総会を強行するということは、イ・ギョンフン支部長が使用者側にも押 されたと見られる。結局、自分の限界を表わした」

組合員総会は、正規職と非正規職の労労対立につながるという声も多い。現代 車支部も組合員総会をすれば労労対立に状況が悪化すると何回も話していた。

「現代車支部は、組合員総会を開く理由をむしろ非正規職支会のためと主張す る。組合員総会をすると言ったのは私たちではなく現代車支部だ。ところが 『3主体会議』で、イ・ギョンフン支部長は思い通りにならないので、結局組合 員総会のカードを切った。イ・ギョンフン支部長は、占拠座り込みを解除して 会社と交渉しようということで、占拠座り込みを解除しなければ組合員総会を するというわけだ。結局どんな案も非正規職のストライキを拡大し、強化しよ うという内容ではない。はやくストライキを整理しようということだ。しかし 何回やられただろう。非正規職は占拠座り込みを解除できない」

非正規職支会関係者のK氏も組合員総会で労働者間の対立が深まるという主張に ついて、現代車支部に責任を問うた。「労労対立を起こすこともあるが正規職 と非正規職の間での実質的な連帯を作り出すこともできる。必ず悪い面だけで はないが、現代車支部は正解がない正規職情緒をあげて、事実上選択を強要し ている」と伝えた。

一方、現代車支部の6つの現場組織は7日午後に会議を開き、組合員総会に反対 すると決めた。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-08 12:06:08 / Last modified on 2010-12-08 12:06:10 Copyright: Default

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