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韓国:金属労働者決意大会
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「現代車非正規職闘争の孤立は、民主労組運動の後退」

金属労働者決意大会「決意と実践が違う無責任な金属労組ではいけない」

合同取材チーム 2010.11.24 19:51

金属労組非正規職闘争本部は11月24日午後3時に現代車蔚山工場正門「夢九山城」 の前で「現代車非正規職闘争勝利のための決意大会」を開き、「現代車 非正規職闘争を死守して連帯する」と決意した。

決意大会の司会をした起亜車支部社内下請分会のシン・ソンウォン代議員は、 「現代車ストライキ闘争に連帯するために、昨日、起亜非正規職支会で残業拒否闘争 を始めた。華城工場のラインを切った。現代車の孤立は、全非正規職運動の後退 だからだ」と連帯の気持ちを伝えた。

現代ハイスコ支会のパク・ジョンサム支会長は「現代車非正規職の仲間たちが とても誇らしく、胸が熱くなる。第1工場で拠点ストライキをしている誇らしい 仲間たちと、援護支持している仲間たちが、あれほど私が望んでいた正規職化 を実現すると考える」とし「皆が共に見る夢は現実だ。現代車非正規職の仲間 たちの一歩一歩が、韓国の労働運動史に記録されるだろう。少しも動揺せず、 今回が最後という切迫した気持ちで闘い、援護支持する」と決意を述べた。

ドンヒオート社内下請支会のイ・ベギュン支会長は「現代車非正規職の仲間た ちは、鄭夢九に対して完全な勝利を争奪できる仲間たちだ」と励ました。金属 労組非正規職闘争本部のキム・ソヨン本部長は「誰もはっきり勝てると言えな かったが、ついにキリュン電子の正規職になった。数多くの労働者たちの連帯 で勝利した」とし「起亜社内下請分会が連帯ストライキに入り『間接雇用撤廃、 不法派遣廃止共同行動』が良才洞で座り込みに入るなど、全国で現代車非正規職 闘争を支持している。ただし時間が問題だ。もっと多くの仲間と連帯して闘争し、 勝利しよう」と話した。

労働戦線のチョ・フェジュ代表は「組合員の分科討議を聞いた。『労働組合も よく知らなかった。こうした闘争をしたことがなかった。しかし労組がどれほ ど重要かを知った。この社会で労働者が主人だということを知った』と言った。 現代車非正規職闘争は、労働者がこの社会の主人だと宣布する闘争だ」とし、 「仲間たちがラインを停めた。仲間の力強い闘争で金属労組はストライキを 決意した。民主労総がストライキを決意できるようにもっと力強く闘おう」 と訴えた。

「ファン・イナ同志の意を胸に刻んで闘おう」

全州非正規職支会のキム・ピョンジュン現場委員は「7月22日に大法院判決があ り、私が労組に行った。労組に加入したいといった。組合員になった」とし、 「加入すると懐柔と脅迫が始まった。名ばかり社長が面談しようと事務室に呼 び、労組を脱退しろと脅迫した。『あなたが私の人生に責任を取ってくれるの か? 責任を取るというのでなければ、自分の事だけしていなさい』と言った。 推薦者が訪ねてきた。脱退しろといった。全く同じ話をした」と、社側の 不当労働行為を暴露した。

続いて「仲間のみなさん、動揺しないようにしよう。最高裁判決後に労組に入っ た仲間のみなさん、動揺しないようにしよう。私もまたこの闘争の先頭で熱心 に闘う」とし「ここで土曜にファン・イナ同志が焼身した。その知らせを聞き、 自分でも驚いた。一度も会ったことがない仲間の焼身の知らせを聞いて目から 涙が出てきた。ニュースでファン・イナ同志が焼身した様子を見た時、もっと 泣いた。どれほどの弾圧があって焼身したのかと胸が痛かった。仲間のみなさ んも、そんな気持ちを胸に刻んで最後まで闘ってほしい」と話した。

「組合員のみなさん、殴られてもやられても入院しても、また出てきて闘う」

現代車非正規職支会のソク・クンド組合員は「最高裁判決の後、組織が生き返 り組合の加入が増え、『今度が最後だ。がんばろう』と参加した。いつもやら れるたびに、あと1人いればと残念だった。今、その結実が目の前にある。拠点 スト、焼身まで、これほど拡張するとは思わなかった」とし「15日に警官と体 当たりして、ますます自信がついた。第1工場の仲間たち、押されて、押されて、 押されて上がったところがCTSだ。天の助けで座り込みができた。カン・ホドン 副社長は談話でシート組合員が暴力をふるったと嘘をつき、退去命令書を持っ てきてワニの涙を流したが、シート組合員が殴られて引き出されている動画が 公開されたことで、ワニの涙はひっこんだ。そして連帯が拡大した」と話した。

続いて「ファン・イナ同志はお母さんが病気で座込場から出てきた。そして、 また入ろうとしても入れず、回って出てきて、力がなくてやられ、仲間に申し 訳ない気持ちもあり、私たちのために前途を照らそうと犠牲になった」とし 「焼身してまっすぐ病院に行った。全身に包帯が巻かれ声も出せないのに、腕 を振り上げた。涙が出た。拳を振り上げて、闘争、闘争を叫んだ。私たちも闘 争、闘争、決死闘争と叫んだ。この戦いは、ファン・イナ同志の意を敬って、 闘争している」と強調した。

ソク組合員は「ストライキ隊伍が暴力で崩れるのではないかと心配していたが 組合員たちは殴られても引きずり出されても出てきて、入院してまた出てきて 熱心に闘い、非組合員が労組に加入している」とし「仲間たちを見て、この闘 争の結果を見て勝てるという自信がわく。私が闘争の先頭に立ち、この戦いを 勝利に導いく」と決意を明らかにした。

「闘えば闘うほど労組加入申込書が飛んでくる」

牙山社内下請支会のユン・ドンヒ組合員は「全面スト、部分ストをして占拠座 り込みを試みたが、不幸にも占拠は失敗した。社側の無慈悲な弾圧で靭帯が切 れ、肋骨が折れ、指骨の折は負傷にも入らない。管理者たちは倒して袋叩きに した。ところが殴っておきながら殴らなかったととぼける」とし「この闘争は、 人間らしく生きるための闘争だ。私たちの闘争は、もう結果が出ている。その 結果をキリュン電子、ドンヒオートが見せた。弾圧されても非組合員が参加し ている。闘争すればするほど加入書が飛んできて、ラインを巡回すると非組合員 が申し訳ないといって、闘争基金を渡してくれる」と明らかにした。

続いて「これらすべてが闘争の結果を物語るもので、私たちが少し頑張れば、 全国の非正規職の希望になる闘争にできると確信する」とし「今日ここに来る とき、サービスエリアで弁当を食べた。ゴミを分けていると掃除の人が蔚山に 行くのかと聞いた。自分も非正規職だと言って、必ず勝ってひどい非正規職を 撤廃しようと話した。この闘争は必ず勝利できる」と力強く話した。

現代車非正規職支会シート1部のチョン・テゴン代表は「ドンソン企業の組合員 は、15日にシート闘争を始め、その日に奴隷契約は締結しないと決意した。私 たちが望むのは正規職で、奴隷契約でない。第1工場拠点ストライキの仲間たち が正規職になって返ってこれるように闘争する」と決意を明らかにした。

金属労働者決意大会「決意と実践が違う無責任な金属労組ではいけない」

金属労組非正規職闘争本部の事前決意大会に続いて、午後4時15分に金属労働者 大会が始まった。

この日の金属決意大会には、韓国進歩連帯、民主労総蔚山本部、民主労働党の ホン・ヒドク国会議員、民主労働党蔚山市党のキム・チャンヒョン委員長、 進歩新党のキム・ウンジュ副代表、進歩新党蔚山市党ののコ・ヨンホ委員長、 社会党のイ・ヒャンヒ蔚山市党委員長、金属労組のパク・ユギ委員長、 キム・ヒョンウ、ヤン・ドギュン副委員長、現代車支部のイ・ギョンフン支部長、 金属労組拡大幹部、金属労組非正規闘争本部所属非正規職労働者、 約2000人が参加した。

金属労組のパク・ユギ委員長は大会発言で「金属労組は11月26日に残業拒否を して、元下請共同行動を実践する。27日には民主労総労働者大会を蔚山で開催 する。現代車が交渉に出てこなければ、12月に15万金属ゼネストが控えている」 とし「もう、決意別に実践別にする無責任な金属労組の旗になってはいけない。 いかなる責任が負わされても、現代車非正規職闘争に勝利するために躊躇すること なく進む」と決意を明らかにした。

続いて「ファン・イナ同志が、キム・ジュニル同志が病床に横になっている。 多くの仲間たちが監獄に、病院にいる。私たちが決意することは、現代車非正 規職の仲間たちの不法派遣闘争に勝利するために、第1工場座り込み闘争に勝利 するために、正規職非正規職が一つになる階級的団結と闘争のために、李明博 政権に対抗する労働者階級の闘争を決意し、実践するために、この場に集まっ た」とし「仲間のみなさん、決意しよう。勝利の歴史を書こう。金属労組が 中心に立つ」と決意した。

1工場拠点ストライキの理由は「不法派遣撤廃、すべての社内下請の正規職化」

現代車非正規職支会のイ・サンス支会長は電話で「10日間、第1工場で占拠座り 込みをしている。私たちがここにきた理由は、現代車の不法派遣をなくし、 現代車のすべての社内下請労働者を正規職にするためだ。寒さとのりまき一本で 一日を過ごしているが、私たちの意志は挫けない」とし「それはまさに闘っている 仲間たちがいるから、現代車正規職の仲間がいるから、先鋒で闘っている支会の 組合員がいるから、堂々とストライキ闘争が展開できる」と話した。

続いて「座込場は、社側の弾圧で劣悪な状況になっている。しかし社側の弾圧 は予想していたし、どんな挑発にも堂々と対処している」とし「今、この時期 にこだわらない。望むものを勝ち取るまで拠点座込場を死守する。これが私た ちができるすべてだと判断する。笑って正門前で会うためには連帯支援の仲間 たちと、闘争を支持してくれる市民社会団体の力が必要だ」と訴えた。

イ支会長は「現代車支部の仲間が連帯して支持してくれ、金属労組がストライキ を決意した。その力をあわせ、ぜひ現代資本を降伏させて、不法派遣撤廃正規職化 闘争を勝利させたい。動揺することなく拠点ストライキを死守し、 勝って帰る」と決意した。

現代車支部のイ・ギョンフン支部長は「労組がはっきり存在しているのに、 色々な話が乱舞している」とし、「仲間は仲間だ。徹底して援護して支持する。 この戦いが始まった時、初めから美しい闘争を叫んできた。その理由は、1つの 事業場で正規職、非正規職を分けてきた現実を踏襲しないためだ」と話した。

続いて「今で10日間、現代車の全州、牙山、蔚山支会長と金属労組パク・ユギ 委員長が、集会が終われば社側に強制させていく。仲間たちに希望の芽を吹か せるために会議をする。座り込み10日目の今日、拠点現場は希望を持てる。 最善を尽くす」と述べた。

「不法派遣闘争か、ドンソン企業雇用継承か」...「第1工場拠点スト死守か、拠点スト解除か」

金属労組、現代車支部、現代車非正規職3支会の会議は「不法派遣闘争か、 ドンソン企業雇用継承か」という主要な争点が扱われる展望だ。

現代車非正規職3支会が既存の方針を修正しない限り、合意に至るのは難しい 条件だ。現代車非正規3支会の組合員たちは、ファン・イナ組合員が残酷な 苦しみの中でも「勝って工場占拠を解除しよう」という叫びを記憶している。

現代車は拠点ストライキを解除するために24日に食物搬入を中断し、電気と水 も切った。基本的な人権も脅迫の手段に使っている。第1工場拠点ストライキを 孤立させず勝利に導くには、第2工場、第3工場へと拠点ストライキを拡大して 金属労組のゼネストに進むしかなさそうだ。パク・ユギ委員長の言葉のように 「正規職、非正規職が一つになる『階級的団結』が切実」だ。 (蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-25 04:16:30 / Last modified on 2010-11-25 04:16:32 Copyright: Default

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