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広がる現代車非正規職闘争...「正規職スト投票、影響大きい」

「戦争は延坪島ではなく蔚山で起きている」

合同取材チーム 2010.11.24 08:43

現代車蔚山工場非正規職支会の労働者のストライキが9日間続いている。11月 15日に第1工場2階のドア作業場を奇襲占拠した非正規職労働者約500人は、 ビニールをふとんの代りにして眠り、寒さと戦い、おにぎり一個、カップ ラーメン一つの食事で空腹に耐えてきた。トイレ一つを500人が交代で使い、 9日間耐えた労働者たちは、正規職になって出入証ではなく社員証を付けて 座込場から出て行くという意志を曲げずにいる。

第1工場ドア作業場の占拠ストライキで、現代車乗用第1工場はクリック、ペルナ、 新型アクセントの生産が9日間全面的に中断した。第2工場と第3工場、全州工場も 波状スト、部分ストで数時間ラインが止まった。

現代車社側は非正規職支会のストライキで1万568台の生産支障と1174億ウォン の損失をこうむったと23日に明らかにした。

非正規職労働者のストライキに対し、現代車社側は正門にコンテナを積んで 「夢九山城」を作り、超強硬対応を続けている。会社の管理者と用役警備 による暴行で約120人が病院で治療を受けた。

社側はシートと第1、第2、第3工場の「無断占拠」を理由に64人を告発し、 イ・サンス支会長などストライキ組合員に60億ウォンの損害賠償請求訴訟を 出した。

約70人が警察に連行されて調査を受け、解放された。19日には非正規職支会 第3工場のチャン・ビョンユン代表が拘束された。

広がる現代車非正規職闘争

現代車社側の強硬弾圧は、11月20日にファン・イナ組合員の焼身を呼び、 現代車非正規職闘争をむしろ拡散させた。家族対策委が組まれ、闘争が 続くにつれてこれまで組合に加入していなかった非正規職労働者の組合加入 の問い合わせが増加している。

正規職労組の代議員と現場組織が第1工場の占拠座込場を共に守っていて、 全州委員会は19日に残業を拒否するなど、正規職の連帯も高まっている。

金属労組は22日に蔚山で代議員大会を開き、11月30日までに現代車社側が 不法派遣交渉に出てこなければ、12月初めにゼネストを行うことにした。

一方、現代車支部は23日にシート1部ドンソン企業の組合員の雇用を保障して 交渉の窓口を開くよう要求する仲裁案を会社に出し、金属労組ゼネストは 組合員総会で決めると明らかにした。

現代車蔚山工場正門の「夢九山城」前座り込みテントは、シートと第2工場の 解雇者、進歩新党、民主労働党、民主労総蔚山本部、進歩連帯など6つに増え、 毎晩連帯キャンドル文化祭が開かれている。

民主労総蔚山本部は22日の本部長選挙を暫定的に中断して現代車非正規職闘争 に連帯することに決めた。

現代車非正規職闘争に連帯する進歩政党と市民社会団体の1人デモも全国各地で 行われている。

20代の第1工場座り込み組合員がツイッターに加入、フォローが急増しており、 ツイッターを通じた座込場内外の疎通と連帯が新しく広がっている。

[出処:@Solidaritat]

ある市民(@Solidaritat)は、智異山、天王峰に登り「現代自動車非正規職労働 組合の勝利を祈ります」という横断幕の写真を撮り、ツイッターに上げた。

「戦争は延坪島ではなく蔚山で起きている」

広がる連帯は、11月23日の「夢九山城」前キャンドル文化祭でも確認された。 850万非正規職の問題は、労働問題を越えて社会問題になっている。進歩新党 蔚山市党のノ・オッキ前委員長は「正規職と非正規職の連帯は、今の世代と 次の世代の連帯であり、今、現代車非正規職闘争がおかしくなれば韓国社会が 持続できなくなるほどとてつもない社会的費用を払うことになる」と指摘した。 ソウル女性会のリュ・ウンスク会長は「戦争は南北間で延坪島で行われている のではなく、この蔚山で現代車と非正規職労働者の間で行われている」とし 「全国の非正規職労働者と女性、良心ある市民が蔚山非正規職闘争を 注視している」と話した。

現代車非正規職3支会は24日に昼夜間全面ストを行い、全組合員が蔚山に集まり、 決意大会を開く。ソウル市良才洞の現代起亜車グループ本社座り込み闘争も行 う予定だ。26日に残業を拒否して正規職と連帯する全国同時多発集会も開かれる。

27〜28日の48時間徹夜座り込みに続き、11月末までに現代車が不法派遣交渉に 出てこなければ、金属労組はゼネストに突入することを決定している。

現代車支部の仲裁案を会社が受け入れも、現代車非正規職支会がシート1部の ドンソン企業雇用継承を前提として第1工場占拠座り込みを解く可能性は小さ そうだ。まさにドンソン企業解雇者の反発が強いと予想される。

11月末までに現代車会社が不法派遣交渉に出ず、金属労組がゼネストの手順に 入り、イ・ギョンフン支部長の「所信」の通りに組合員ストライキ賛否投票を 強行することになると、その結果は現代車支部だけでなく、金属労組と民主労組 運動全般に大きな波紋を呼びそうだ。

現代車社側は正規職支部ストライキ総会の否決に死活をかけるだろうし、正規職と 非正規職、正規職と正規職の間の労労分裂が深刻になるだろうと予測されている。

さらに重要なことは、全国民的な関心と支持を受けている非正規職の闘争への 連帯ストライキを正規職支部が否決すれば、正規職大工場利己主義と批判され てきた民主労組運動全体の社会的な孤立が決定的に深刻化し、労働組合運動の アイデンティティに大きな打撃を受けることになるという点だ。

現代車非正規職支会のイ・サンス支会長は「正規職支部の組合員総会でストラ イキが否決されても、不法派遣正規職化という要求を貫徹するまで座込場から 出て行けない」という意志を繰り返し確認した。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働 ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-25 02:10:48 / Last modified on 2010-11-25 02:10:56 Copyright: Default

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