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金属労組、ゼネスト決定...「今度こそしっかりやろう」

金属労組現代車非正規闘争ゼネスト決定、代議員大会

合同取材チーム 2010.11.23 09:06

金属労組の28次定期代議員大会は、忠清北道ではなく蔚山で11月22日の午後2時 に開かれた。現代車非正規職正規職化闘争のために『ゼネストを含む総力闘争』 を決意しようというソ・ヨンウ代議員他代表発議者81人があげた『現場発議案』 も、代議員の全員一致で1番案件として扱われた。金属労組と各現場代議員の 非正規職正規職化闘争の意志をうかがわせる項目だ。

また、代議員の現場発議で始まりゼネストを決めた、意味ある代議員大会でも ある。金属労組2007年のチョン・ガプドク委員長から2010年パク・ユギ委員長 まで、代議員大会の時に現場発議案でゼネストを強行したのは2007年の韓米 FTA闘争一回だけだ。

今回の代議員大会に蔚山第4工場非正規職のファン・イナ組合員が焼身する前に 出された現場発議案は、さらに具体的な闘争計画が追加され、二人の代議員が 二本の修正案を提出した。現場発議案に対する二本の修正案ともゼネストを含 む総力闘争をしようという内容だ。

修正発議案に対する賛否討論が長時間やりとりされ、現場発議案と二本の修正 案は最終単一案に調整された。投票の結果、在籍代議員数401人中303人、 75.3%の高い賛成で、午後8時20分頃に決定した。金属労組パク・ユギ委員長は 最終単一案を代議員全員一致で決めようとしたが、現代ロテム代議員の反対で 投票により決定された。

最終単一案は、△第1工場座込場への救社隊と公権力による鎮圧時は、即刻 ゼネストに突入、△現代車会社が11月30日までに不法派遣交渉に出なければ 金属労組は12月初めに1次ゼネスト闘争を展開。細部の方針は12月1日の 中央争対委で決定する、という内容だ。

ゼネスト決定...会場は熱気で埋まる

代議員大会が始まる前から、会場は現代車非正規職、家族対策委の連帯闘争を 訴える熱気が満ちていた。代議員たちもあちこちに集まって、金属労組の今後 の闘争方向を議論した。

大田のある代議員は、現代車非正規職闘争だけでなく、支会長が焼身して交渉 が膠着局面に陥ったKECをあげて、金属労組のストライキを力説した。またこの 代議員は「幸い、現代車支部も連帯している。政府と資本は利益のために労働 者を殺す非正規職を量産し、普遍化した。IMF後に組織労働者がまともな闘いが 出来ない原因もありそうだ。今からでも責任を取り、反省して、非正規職を正 規職化するために金属労組がゼネストをしなければならない」と伝えた。

大田の別の事業場の代議員は「現代車非正規職の正規職化闘争は金属労組15万 組合員が死守しなければ難しい。非正規職の問題は、韓国社会全体の国民的な 問題だ。民主労総、金属労組がじっくり準備して、対国民闘争に発展させなけ ればならない」と注文した。

このように、非正規職正規職化闘争を労働界から韓国社会の闘争に拡大しなけ ればならないという主張は、当日の代議員大会に参加したキム・ヨンフン委員 長の発言からもうかがえる。すでに民主労総は、11月の労働者大会の時に非正 規職闘争に関して汎国民運動本部を設置すると言っていて、キム・ヨンフン委 員長は当日、代議員大会に参加して「全泰壹烈士の前で非正規職正規職化闘争 を汎国民抗争に発展させようと約束した」と発言した。労働界が今後、製造業 中心の金属労組を越え、非正規職正規職化闘争が間接雇用全体の問題に拡大す るかどうかを見守りたい。

現代車販売慶尚南道支会に所属するカン・ポンス代議員は「現代車非正規職の 闘争は、とても常識的で正当な闘争だ。放置せずゼネストを含み、どんな形で あれ積極的に連帯しなければならない。販売は、職種は違っても行動で見せた い」と意志を伝えた。

また、代議員は蔚山第1工場で断水措置が強行され、同日、検察が蔚山現代車 非正規職労組ストライキを『不法ストライキ』と烙印し、賛同すれば 「厳しく処断する」と言ったことに憂慮の声を高めた。

ある代議員は「座り込みをしている組合員の健康が一番心配だ。内外で闘争を 死守するために努力する。お願いだから健康でいてほしい」と話した。

ゼネスト『決定』ではなく『行動』で

金属労組が『ゼネスト』を決めたが、どの程度元気良く執行されるかは未知数だ。

代議員大会はゼネスト決定を越え、行動で示せという要請が続いたが、現代車 のイ・ギョンフン支部長は『ゼネスト』を主張する修正案に反対した。

双竜車整備のムン・ギジュ代議員は、金属労組が昨年の双竜車77日玉砕ストライキ の時にゼネストを決定したが、これを実行できなかったと指摘した。ムン・ギジュ 代議員は「確実な決意と行動で、今回は絶対にゼネストをやろう」と主張した。

現代車支部のホ・サンガン代議員は、金属労組のゼネストが救社隊と警察兵力 が蔚山第1工場に入ってきた場合だけでなく、現代車非正規職、進歩勢力などが テント座り込みをしている蔚山工場正門の前に入ってきた場合もゼネストに 突入するのかと質問した。

現代車全州工場カン・ソンヒ社内下請支会長も、現場発議案と二本の修正案に 『全的に同意』しつつ「決意しても執行されなければ、現代車3社内下請支会の 闘争はさらに苦しくなりかねない。必ずゼネストが執行されなければならない。 もし執行されなければどうするのか考えなければならない」と伝えた。

現代車のイ・ギョンフン支部長は、修正案の賛否討論の時にゼネストを主張す る修正案に反対の立場を出した。基本的に今回の代議員大会では争議行為だけ を決定し、代議員大会ではない金属労組組合員総会で闘争計画を決定しようと 主張した。

イ・ギョンフン支部長は「ストライキを決意しても、実践ができなければ非正 規労働者を保護できるか。美しい闘争にできるように賢明な判断を願う」とし 「下手に判断せず、現代車支部がきちんと金属労組の長男役を果たせるように 賢明な判断を願う」と強調した。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働ニュース、 チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-23 22:33:57 / Last modified on 2010-11-23 22:33:58 Copyright: Default

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