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『夢九山城』前、非正規職家族の絶叫

「ご飯ぐらい入れさせて下さい」

合同取材チーム 2010.11.22 15:17

現代車非正規職支会家族対策委は11月22日午前11時、現代車正門の「夢九山城」 前で「暴力中断!食物搬入保障!医療陣出入許容!」を要求する記者会見を行い、 「第1工場座込場の停電・断水に反対する。十分な食物と飲料水搬入を許容しろ、 用役を撤収させて組合員への暴力を中断しろ、ストライキ現場への代替人材の 投入を禁止しろ、医療陣の出入を許容しろ、現代車は即刻交渉に出てこい、 非正規職労働者を正規職化しろ」と要求した。

家族対策委員会は「朝、会社に行くと言って出て行ったお父さんがまだ帰って こないので、娘が家中を回ってお父さんを探している。ストライキ闘争で毎日 非正規職労働者が警察署に連行され、管理者や用役警備の暴力で病院に運ばれ たという報せに接するたびに気が気でなかった」とし「もう、これ以上心配し ながら家にいていられず、家族が自発的に集まり始めた。食物が統制されてい るという知らせで、私の夫、妻、兄弟と子供に暖かいご飯一食でも食べさせた くて、18日に現代車非正規職支会家族対策委員会を構成した」と明らかにした。

続いて「いくら労使関係が対立的でも、人が生活する食物は提供すべきだ」と し「ストライキが始まった15日から現代車は第1工場拠点ストライキ場への支援 物品を制限している。なんとか現代車支部の助けで体当たりをして一日一食の 食事が提供されていていて、18日の朝からは暖房の供給を中断し、寒さと空腹 でとても体調が悪化している。22日午前9時には水も切れた。座込場に通じるす べての扉と窓が溶接されているという知らせにくやしがった」と惜しんだ。

家対委は「孤立した空間で、何か不祥事がないかと心配している時、ファン・ イナ組合員の焼身のニュースを聞いた。これでは私の家族を失うかもしれない という恐怖感を感じた。用役を雇って食べ物も統制する現代車の反人権的な態 度に怒っている」とし「こうして家族を恐怖に追い込む根本的な原因は現代車 が大法院の判決を履行せずにいるためだ」と明らかにした。

続いて「現代車が非正規職労働者の正当で切迫した要求を一日も早く受け入れ、 社会的企業としての責任を全うしろ」と強く要求した。

一方、記者会見を終えた家族対策委は「8日ぶりに食事を作った。座込場にこの ご飯を入れなければならない」と、正門入り口に向かった。しかし蛇腹フェン スは堅く閉じられていた。蛇腹のフェンスを揺さぶって「おじさん。ちょっと 門を開けて下さい。ご飯でも入れさせて下さい。知らないふりをしないで下さ い」と泣きながら訴えた。

だが現代車の警備は家族対策委の絶叫をあざ笑うかのように家対委側にカメラ を向けて撮り始め、母の背で疲れて寝ていた子供は眠りから覚めて泣き始めた。

家対委の真心がこもったご飯は結局座込場に入れなかった。 (蔚山=蔚山労働ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-22 22:30:14 / Last modified on 2010-11-22 22:30:15 Copyright: Default

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