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KEC、座り込み解除後に交渉に入る...140日ぶりに本交渉

工場を占拠して身を燃やさなければ交渉しない世の中

カン・ジヒョン(金属労組宣伝広報室長) 2010.11.03 19:43

KEC支会が占拠座り込みを解除する代わりに、会社は本交渉に出ることに合意し た。金属労組と支会は11月3日午後2時30分に記者会見を行い、△占拠座り込み 解除後直ちに本交渉を開催、△労使間で要請があれば直ちに交渉を再開、△懲 戒損害賠償・告訴告発最小化などの交渉原則に合意したと発表した。これに先 立ち、午前11時に労組の朴委員長は、雇用労働部大邱支庁長と会社交渉代表と 会い、このように意見を集約した。

会社側交渉代表は6月30日に職場閉鎖を断行して以来、交渉だけでなく支会側と は一切対話に応じなかった。労働者が工場を占拠して、一人の労働者の焼身が 急速に拡大し、やっと労使間の正式対話が実現した。KEC労使間の本交渉はこの 日の4時頃に占拠座り込みの解除と同時に始まった。この交渉がまたいつ終わる のかは誰もわからない。

焼身四日目に本交渉成功…事実上140日ぶり

労組と支会はこの日の記者会見で、「交渉に出るという会社の言葉を労働部大 邱支庁長が公式に確認したことで、信頼することにした」と占拠座り込み解除 の背景を説明した。続いて労組と支会は「ストライキ140日後に正式対話をする ことに合意しただけで、労使交渉の内容についての立場の差は変わっていない」 と付け加えた。

▲3日午後慶北亀尾工団洞KEC前で開かれた「KEC闘争勝利のための金属労組決意大会」に参加したKEC支会組合員と金属労組組合員が喚声をあげている。[出処:労働と世界イ・ミョンイク記者]

労組の朴委員長は、「キム支部長の焼身についての真相究明と、警察庁長官退 陣闘争は続ける」と強調している。この日午後3時、金属労組所属幹部3千余人 が亀尾で大規模な集会を開いた。

キム支部長焼身の後、本交渉が実現するまでに四日かかった。本交渉の実現に 先立ち、2日午後7時から労組の朴委員長とKEC使用者側交渉代表の面談ができた。 この日の面談まで、会社は懲戒と損害賠償請求と告訴告発最小化などの立場を 明らかにしつつ、「まずKEC組合員の占拠を解除しろ」と固守した。この日の対 話の間、工場の外には野五党の関係者が平和な事態解決を要求してテントで座 り込みをした。

これに先立ち、労組は労働者を焼身に追いやった警察の暴力を糾弾して、亀尾 KEC民主労組死守闘争を援護する全面ストライキ突入も決めた。労組は1日に非 常中央執行委員会を開き、G20首脳会議が開催される11日に全面ストライキを行 うことにした。

この日の会議に集まった労組の中央執行委員は「政府と公権力の過度な労使関 係への介入が、キム・ジュニル亀尾支部長を焼身にまで追い立てた」とし 「KEC民主労組死守のため金属労組の全ての力を集中させよう」と同意を集めた。

金属労組1日全面ストを宣言

同日朝から政界の動きも本格化した。1日午前9時、民主党、国民参与党、創造 韓国党、民主労働党、進歩新党の野五党がKEC工場前に集まって記者会見を行い、 キム支部長焼身事件の真相調査と責任者の処罰を要求した。

▲3日午後、慶北亀尾工団洞KEC前で開かれた「KEC闘争勝利のための金属労組決意大会」に参加したKEC支会組合員と金属労組組合ちが叫んでいる。[出処:労働と世界イ・ミョンイク記者]

民主党のホン・ヨンピョ議員は、10月31日に亀尾に行って、夜10時半から占拠 指導部と使用者側に交代で会い、労使間の意見調整を試みた。もちろんこの時 までは会社は占拠座り込みをしている労組との交渉には応じられないという立 場を固守していた。その日の夜から1日午前1時頃まで行われたKEC労使間の実務 交渉も同じ理由で決裂した。野五党の関係者はすでに10月31日午後4時からKEC 工場前で徹夜の座り込みに突入した。同じ頃、ソウルでは民主党のイ・ユンソ ク議員、民主労働党のクァク・ジョンスク議員などが警察庁を訪問、警察庁長 官の謝罪を要求した。

キム支部長の焼身抵抗対応闘争は、焼身の翌日から始まった。民主労総と野五 党は10月31日午後2時にソウル市の漢江誠心病院前で記者会見を行い、警察の反 倫理的な鎮圧行為を糾弾した。民主労総などは政府と会社側に、△座込み場に 配置された警察と用役の撤収、△工場内に医療陣と食糧、生活必需品を提供、 △職場閉鎖撤回などの事態解決の具体的意志表示、△国会次元の真相調査と責 任者の処罰などを具体的に要求した。

同日夕方から漢江誠心病院の前で、キム支部長の快癒を祈り、KEC事態解決を要 求するキャンドル文化祭が始まった。キム支部長は1日に内視鏡検査を受け、そ の日の正午頃に担当の医師が「気道への火気吸入はなく、生命に支障はない」 と発表した。劇的に本交渉が始まった3日、事実上の初交渉でも会社はキム支部 長に対する公開の反省と謝罪は一言もなかった。(提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-04 02:47:18 / Last modified on 2010-11-04 02:50:05 Copyright: Default

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