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海雲台清掃労働者立件...「汚い世の中、私たちが掃除する」

清掃労働者も「本物社長出てこい」...権利探しを始める

ユン・ジヨン記者 2010.11.03 18:46

ソウル地域大学清掃労働者が集団交渉を始めた。下請け業者だけでなく、実質 的に彼らの雇用環境を思うままにする大学を『本当の社長』と言って、交渉に 参加するよう要求している。今や非正規職の『本当の社長探し』に清掃労働者 も立ち上がったのだ。

海雲台清掃労働者立件...「私たちが変える」

10月1日に発生した海雲台火災事件による清掃労働者3人の不拘束立件は、社会 的な議論を呼んだ。弱者に無慈悲な犯罪を着せているという非難だった。3日午 前、民主労総に集まった清掃労働者も今回の事件に憤慨した。火災の原因は、 まともな休憩空間もない勤労環境にあるということだ。

公共労組ソウル京畿支部のユン・ミョンスン副支部長は、「竣工検査も受け、 消火装備もあるまともな休憩室があれば起きなかった」とし「司法処理の対象 は、罪を作ったこの社会」と声を高めた。

実際、清掃労働者たちにはまともな休憩空間がなく、トイレでご飯を食べたり、 階段の下で服を着替えることが珍しくない。休憩空間があったとしても狭苦し くて簡易用のところがほとんどだと、常に火災などの危険に露されている。公 共労組の『ご飯一食の権利』キャンペーンを進めながら、一部の大学では休憩 空間ができたが、ほとんどの清掃労働者にそれなりの休憩空間は考えもできな いことだ。

下請けに雇われる清掃労働者たちは、雇用条件を包括する勤労契約書を下請け 業者と結ぶ。だから彼らの休憩空間要求は下請け業者でも、現場でも、無視さ れるのが常だ。『私たちとは無関係』という双方の主張に、清掃労働者たちの 要求は空のこだまとなる。

そのため清掃労働者たちは「政府も、使用者も、私たちの話に答えないのなら、 私たちが立ち上がらなければならない」と宣言した。ソウル地域大学清掃労働 者たちはこの席で「清掃労働者を司法処理対象にするこの世を掃除するだけで なく、変えなければならない」と声を高めた。

その一環として清掃労働者が選択したのは『集団交渉』だった。下請けも、使 用者も先送りするばかりの彼らの要求を今や一か所に集まって話そうというのだ。

力のない私たち、『集団交渉』で権利を勝ち取る

現在、延世大、高麗大、梨花女子大などソウル地域の主な大学の清掃労働者は、 事業場と用役会社を越える普遍的な労働基準を作るために『集団賃金団体交渉』 を推進している。

2010年下半期の賃金団体協議で、高麗大、高麗大病院、延世大、梨花女子大の 清掃労働者と、これに関連する9つの用役企業の協定を結ぶ計画だ。10月22日に 初交渉が開かれ、使用者側と労組は集団交渉基本合意書に署名した。初めて実 施する集団交渉だけに、痛みもあった。公共労組ソウル京畿支部のクォン・テ フン組織部長は、「交渉方式と交渉時期、代表委員選定に合意するだけで4時間 以上かかる程の苦しみを味わった」、「だが私たちが提示する三大要求を貫徹 するために強い圧力をかけている」と明らかにした。

清掃労働者の集団交渉三大要求は、△時給5180ウォンの生活賃金保障、△食代、 休憩空間、シャワー室などの雇用環境保障、△本当の使用者である大学総長が 賃金と雇用に責任を持つこと等で構成されている。

特に彼らは本当の使用者である大学側に、賃金と労働条件改善のため直接的な 責任と措置を要求している。すでに10月26日から29日まで、各元請使用者との 初の面談を終えた。公共労組ソウル京畿支部のパク・ミョンソク支部長は、 「1次面談の過程で大学当局は『直接の労使関係を結んでいる用役会社をさしお いてなぜここにきたか』と予想通り生ぬるい反応を示した」と説明した。

いつものように『清掃労働者の賃金を上げると、学生の授業料も上がる』とい う主張も提起した。これに対して労組側は「労使とも、交渉費用を減らすため に実質的な決定権を持つ元請使用者との交渉で賃金、労働条件を決めるように するのが合理的」と対抗している。彼らは今後各大学との面談を続ける計画だ。

一方、11月3日午後2時、労組代表者と9つの用役業者の代表は、第2次集団交渉 を行った。この席で労組の代表者は清掃労働者の賃金と労働条件の要求を伝え た。またこうした集団交渉を始め、公共労組ソウル京畿支部は11月中旬に組合 員闘争決意大会などを開いて、使用者側に圧力をかけていく計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-04 02:45:31 / Last modified on 2010-11-04 02:45:33 Copyright: Default

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