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教授年俸487万ウォン、『基礎生活受給者』ではないでしょうか?

非正規教授労組、『教員法的地位回復』のために座り込み突入

ユン・ジヨン記者 2010.09.06 15:33

朝鮮大のソ・ジョンミン博士が非正規教授の労働環境を告発して、自ら命を絶 ち、4か月経ったが、非正規教授の労働条件は相変らず足踏みだ。

1998年から現在まで、自ら命を絶った非正規教授は8人。だから非正規教授の処 遇と労働環境の問題は周期的に言論で伝えられたが、それだけ粘り強く彼らに 関する政策は変化していない。

非正規教授は基礎生活受給者

2007年、非正規教授労組が教員の法的地位を要求して座り込みを行い、3年でま た非正規教授たちが街頭で座り込みを始めた。彼らの要求条件は3年前のその日 と変わりない教員の法的地位の獲得だった。

9月6日午前、韓国非正規教授労組は教育科学技術部前で記者会見を行い、教科 部前での座り込み突入を宣言した。この席でカン・ナムン教授労組副委員長は 「国民基礎生活保障法には4人家族基準月収入が136万ウォンに満たなければ基 礎生活受給権者になるが、ほとんどの非正規教授はこれに当たる」と説明した。

実際にハンナラ党のイム・ヘギュ議員が明らかにした『全国大学時間講師現況 研究』で、2008年基準4年制時間講師の年俸は平均487万5000ウォン。専門大学 の時間講師はこれより少ない平均392万ウォンの年俸だった。だが正規職教授の 年俸は4123万8000ウォンで、時間講師の10倍を上回る。

非正規職だから四大保険も適用されず、研究室も支給されない所が多い。休み には月給がなく、アルバイトで生活をするほかはない。こうした状況で、人権 委も時間講師の低賃金と劣悪な労働環境を改善しろと教育部に勧告措置した。

だが大学はすでに新自由主義の資本の論理に巻きこまれ、史学科教科部、政権 と企業という巨大な壁で遮られていた。さらに『予算』がかかる非正規教授の 処遇改善は、私学の利害集団である韓国大学教育協議会と韓国キリスト教総連 合会などの反発で失敗に終わった。

カン・ナムン副委員長は「最高の学問と知性を教える先生をこのようにしか処 遇できない韓国が恥ずかしい」と嘆いた。キム・ヒョンジュ全教組首席副委員 長も連帯発言で「最高の知性を教える教授が公正でない扱いで劣悪な環境に処 している」として声を高めた。

解決方案は『教員法的地位回復』

非正規教授が望むのは、何よりも教員の法的地位の回復だ。カン・ナムン副委 員長は「すべての教員に教員資格を付与し、高等教育費の政府負担を増やし、 非正規教授が最低生計費以上の賃金を受けられるようにしなければならない」 と主張した。

特に彼らはイ・ジュホ新任教科部長官が国会議員の時に約束した『大学講師の 法的教員地位回復案』を立法予告するよう主張した。イ・ジュホ長官は、国会 議員だった2007年、大学講師に教員法的地位を付与し、そのために国庫で予算 を負担させる高等教育法改正案を発議したことがある。

だが彼が教科部次官として活動していた2009年、非正規教授の大量解雇事態が 起き、結局2010年5月、ソ・ジョンミン博士が命を絶つ事件まで発生した。非正 規教授労組は「イ・ジュホ新任教科部長官はこれらすべてに相当な責任がある、 直ちに教科部の改悪案を撤回して非正規教授労組と根本的対策樹立のために対 話しろ」と要求した。

また「イ・ジュホ長官は高等教育を磐石にするために、非正規教授に教員の法的 地位を付与する政府案を提出しろ」と主張した。

彼らは教科部に対しても現在の改正案を廃止し、根本的な改革案を作り、今年 の9月までに提出するよう要求した。国会次元でも既に提出されているキム・ジ ンピョ、イ・サンミン議員案を即刻教科委に上程しろと主張した。

非正規教授労組は「国会は現在発議されている2本の法案を直ちに案件上程して 審議しなければならず、先生に教員法的地位を付与しろ」としつつ「もし2010 年も非正規教授の教員の法的地位回復の問題が解決できなければ、われわれは 破釜沈舟の心情で闘争する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-09-08 04:24:21 / Last modified on 2010-09-08 04:24:22 Copyright: Default

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