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韓国:発電使用者側の妨害で争議投票延長
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「強制的に休暇・出張に送り、賛否投票を妨害」

発電労組、使用者側の妨害で争議行為賛否投票期間を延長

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2009年09月21日18時14分

発電労組が使用者側の露骨な妨害で、争議行為賛否投票期間を延長する事態が 発生した。

発電労組は当初、9月17日と18日の両日、争議行為賛否投票をしたが使用者側の 幹部が投票所をふさぎ組合員の出入りを止めるなどで妨害した。特に使用者側 は投票を防ぐために組合員を強制在宅勤務、強制出張、強制休暇などで出勤自 体を防ぎ、電気生産にも影響を与えたという。発電労組は「使用者側の不当労 働行為は労働権侵害を越え、公企業としての発電会社の最大の責務である安定 した電気生産まで深刻に威嚇している」と指摘した。

▲投票所に通じる入口に机を持ち出し会社側管理者15〜20人が常駐し、投票所進入を妨害している。[出処:発電労組]

発電労組によれば、韓国西部発電(株)泰安火力本部は投票初日の17日、『斗山 重工業見学活動』という名で組合員に出張を指示したという。発電労組は「出 張時間を延すため、中間に『智異山訪問』等、業務とは全く関係がない事項ま で日程にいれた」と明らかにした。このように強制出張を指示された組合員は 約90人に達した。

在宅勤務も命令した。発電労組は「発電所の特性上、在宅勤務は規定に存在し ない」とし「社規にまで違反して投票妨害行為をした」と指摘した。組合員た ちは出退勤も自由でなかった。組合員に幹部を付け、出退勤させた。「強制同 伴出勤、強制同伴退勤で、使用者側が提供する通勤バスには組合員がほとんど 乗れない状況にまで達した」と発電労組は伝えた。

そのため発電労組は9月24日までに投票期間を延長した。パク・ノギュン発電労 組委員長は21日に記者会見で、「使用者側が今回の賛否投票を妨害するのは単 に発電労働者の行動を防ぐということでなく、下半期に予定されている鉄道、 ガス、発電など公共部門労働者の共同闘争を妨害するため」と指摘した。

発電、ガス、鉄道などの労働者が所属する公共運輸連盟は、李明博政権が推進 している公共機関先進化方案が「公共機関の商業的運営強化で公共サービスの 質的低下と費用の上昇を招き、経済危機状況で雇用の最後の砦の役割を果たす べき公共部門を、失業の震源地、非正規職を拡散する主犯にしている」とし、 下半期ゼネストを含む総力闘争を準備している。

キム・ドファン公共運輸連盟委員長は「李明博政権はすべての公共機関労組の 団体交渉に介入するなどで実質的な使用者役をしている」とし「大韓民国から 労組自体をなくそうとする試みに対抗し、最後まで戦う」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-10-03 23:31:10 / Last modified on 2009-10-03 23:31:19 Copyright: Default

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