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韓国:ソウル大病院の労働者がスト予告
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ソウル大病院の労働者が16日のストライキを予告

元下請共同闘争で...「MB政府医療民営化中断」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2009年09月10日12時36分

「病院労働者たちは手を洗う時間もありません」

ソウル大病院の労働者たちが9月16日にストライキをする。施設管理をするソン ウォン開発の労働者たちは、9日に一日警告ストライキをした。

彼らがストライキを決めたのは、ソウル大病院が必要人材を補充するどころか 人員削減とチーム制・年俸制の導入、新規人材の初任削減など、一方的に構造 調整をしているためだ。公共労組医療連帯ソウル地域支部ソウル大病院分会は、 「使用者側は各種の構造調整を人事経営権として労働組合の介入そのものを握 りつぶしている」と説明した。

ソウル大病院分会は、4月から6か月間、使用者側と32回の本交渉と27回の実務 交渉をしたが、合意点を見出せなかった。そのためソウル大病院分会は8月31日 に労働委員会に調整を申請して、9月6日から9日まで争議行為賛否投票をした結 果、82.5%の組合員の賛成でストライキを決めた。

ソンウォン開発分会も賃上げなどをめぐり6月から23回の交渉をしたが、合意点 を見出せなかった。医療連帯ソウル地域支部ソンウォン開発分会は「ソンウォ ン開発は07年の純利益14億、08年の純利益23億に達するが、赤字を言い触らし 経済危機を口実に労働者の賃金を凍結して、労組の要求を握りつぶした」と述 べた。

▲ソウル大病院労働者たちが元下請共同闘争を進めている。/チャムセサン資料写真

ソウル大病院労働者は共同闘争でなければ問題が解決できないという。ソンウォ ン開発の元請のソウル大病院が下請け単価を上げなければソンウォン開発労働 者の賃上げは不可能だからだ。また、ソウル大病院が各種の構造調整推進と下 請け単価値上げに難色を示すのは、李明博政権が推進する公共機関先進化に従っ たもので、これを防ぐ戦いを共同でしなければならないということ。

ソウル大病院労働者の要求は、△公共機関先進化阻止(新規初任削減阻止、年俸 制・賃金ピーク制、業務外地、下請け業者請負単価凍結、ERP反対)、△医療公 共性拡大と医療民営化阻止(適正人材確保、意思成果給阻止、付帯事業拡大禁止、 MSO反対、債権発行とBLT反対)、△労働弾圧粉砕と労働基本権保障(専従者賃金 支給禁止反対、民主労組死守、団体協約改悪阻止、生活賃金保障)、△非正規職 原職復帰および正規職化などだ。

イ・ヒャンチュン公共労組医療連帯ソウル支部事務局長は「公共機関先進化で 各種予算が削減または凍結され、ソウル大病院は下請け請負の単価に一番先に 手をつけた」とし「これはソンウォン開発だけの問題でなく、公共部門先進化 によるソウル大病院労働者全体の問題で、共同で闘争をする」と話した。

公共労組医療連帯ソウル支部は、9日の記者会見で「外注化拡大、新規職員賃金 カット、人員削減などに代表される公共機関先進化方案は、国公立病院にも例 外なく適用されている」とし「新型インフルエンザへの対処の過程で公共医療 システムと疾病管理体系の問題が表面化したが、国公立病院を縮小・廃止して 患者の生命を救う病院人材を外注化したり非正規職を拡大し、営利病院を導入 しようとする医療民営化政策は、全国民を死に追い立てる行為」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-09-13 14:56:46 / Last modified on 2009-09-13 14:56:48 Copyright: Default

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