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キリュン分会の全く同じだが、違う一日

キリュン電子労使、13日夜中に交渉継続

チョン・ムンギョ記者 moon1917@jinbo.net / 2008年08月14日3時02分

キリュン電子労使の交渉が再開した8月13日、金属労組キリュン電子分会組合員 たちは、闘争1087日間の一日一日と同じ日を、だが少しは違う一日を送った。 出勤闘争をして、連帯闘争に来た人々をもてなし、断食者たち状態を見て、同 調断食者たちと話し、夜中の交渉が続き...

パク・ヘラン組合員が座込み場の隅で「雨にぬれた靴が臭っても、そのままで 我慢できなきゃ」と靴を洗っていた。そして組合員たちの悪口が続いた。だが すべての靴を洗ったパク・ヘラン組合員は、その場を立ち上がって気まずい微 笑をした。

キリュン分会組合員たちは、午後3時に汝矣島のハンナラ党本部事務所の前で開 かれる『キリュン闘争勝利のための決意大会』に参加するために座込み場を出 た。若干出発が遅れ、急いでバス停に行ったが、汝矣島行きのバスは目の前で 出てしまった。後からゆっくりきた組合員にイ・ミヨン組合員が面と向かって 責めた。後からきた組合員はわざと聞かなかったふりをして、バス停留場のそ ばにあった衣類売り場に足を移した。

衣類売り場から戻った組合員は、Tシャツ一つを1万ウォンで買ったと冗談を言っ た。デパートで売っていた売れ残りの衣類を安く買う『ショッピングの知恵』 まで親切に説明する。バスをおり、集会場所に歩いていく途中、ドラマ撮影中 の車両に出会った。彼らは不思議な場面を拾ったかのように無駄口をたたいた。

小さなことにも微笑を浮かべて幸福を求める彼女たちは、なぜ1080日以上戦う ようになったのだろうか。

キリュン分会の組合員たちが集会場所に到着すると、すでに集会は始まっていた。 すぐイ・ミヨン組合員が発言を始めた。

「ハンナラ党の本質を知らないわけではないが、断食している仲間を生かすた めに訪ねて行った。しかし、ハンナラ党が仲裁した合意書は、翌日キリュン資 本により破棄された。千日の闘争よりも長く苦しい3か月だった。もう少しで野 党3党の女性国会議員の仲裁で交渉が始まる。仲裁案も何も私たちを満足させら れないだろう。だが連帯してくれる仲間たちがいるから戦っている。断食して いる仲間を救うため、これ以上非正規職が命を賭けなくてもいい世の中のため に戦う」

イ・ミヨン組合員はマイクを捉んで涙を流し、キリュン分会の組合員たちも頭 を下げて涙を拭いた。少し前、無駄口をたたいて笑っていた姿は消えてしまった。

気持が若く、涙に耐えられない彼女たちがなぜ1080日以上戦うようになったの だろうか。

集会が終わる前、彼女たちは交渉するために労働部冠岳支庁に向かった。キリュ ン分会の組合員たちは、交渉場に近い休憩室で待機した。金属労組の交渉委員 は、常に休憩室に出入りして組合員に交渉状況を報告した。キリュン分会組合 員の質問と討論が続き、休憩室は緊張感に包まれた。だが、交渉委員が出て行っ て数分もたたないうちに「誰が私をイジメさせるの」、「時をわきまえずおな らをする」というような雑談が続き、雰囲気はまた和気あいあいとなった。

小さなことにも幸福を感じる人たちがなぜ1080日以上戦うようになったのだろ うか。

キリュン分会で一番若いチェ・ウミ組合員の文章が載ったある団体の刊行物が 休憩室に届いた。皆の関心がチェ・ウミ組合員の文章に集中した。ある組合員 が真剣にその本を取った。キリュン分会組合員たちは、初めてその組合員が本 を読む姿を見たと口をそろえた。チェ・ウミ組合員の口元に微笑が浮かび、肩 に力が入った。

小さなことにも幸福を求める彼女たちがなぜ1080日以上戦うようになったのだ ろうか。

キャンドル文化祭のためにキリュン電子座込み場にいた組合員たちは、労働部 冠岳支庁に戻った。戻ってきた組合員たちは『82cook.com』がたくさんおかず を用意してくれたという話、誰がきて握手をしたという話を笑いと共に仲良く ひそひそとした。

小さなことにも幸福を求める彼女たちがなぜ1080日以上戦うようになったのだ ろうか。

ある組合員が「交渉の結果より、断食している仲間のほうが心配だ」とため息 をついた。交渉は13日の深夜12時をすぎても続いた。キリュン分会組合員たち は、疲れたのか椅子によりかかって睡眠を求め始めた。目は閉じていても、 なかなか深く寝つけないようすだった。

キリュン労使間で多くの話が行き来したが、きっ抗した意見の相違で終わり、 合意することができなかった。金属労組の交渉委員が14日の午前2時頃、交渉を 終えてキリュン分会組合員がいる休憩室に戻った。14日午前10時に交渉が再開 されるという。キリュン分の会組合員たちは、また座込み場に足を移した。そ うして彼女たちの一日がまた終わった。

闘争がたやすいものではない彼女たちがなぜ1080日以上戦うようになったのだ ろうか。そして一日一日がたやすいものではない彼女たちにとって明日はどん な今日になるのだろうか。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-08-15 18:48:50 / Last modified on 2008-08-15 18:48:50 Copyright: Default

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