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金属労組、現代車産別中央交渉案『留保』

現代車労使交渉終結による議論の火種相変わらず

チョン・ムンギョ記者 moon1917@jinbo.net / 2008年08月11日17時11分

金属労組が現代自動車労使の産別中央交渉案は認めるが、承認は留保すること に決めた。

現代車産別交渉案、承認でも不承認でもない『留保』

現代自動車の産別交渉案は、△使用者団体加入を除く産別基本協約に合意、△産 別交渉関連の諸般事項に合意した後、来年中央交渉に参加することを骨子とし ている。現代車労使はこれに伴い関連協議体を10月中に構成すると8月7日に 合意した。

金属労組のチョン・ガプドク委員長は、現代車の産別交渉案が「ガイドライン に達していない」と反発した。『ガイドライン』は、GM大宇車の意見接近案で、 △産別基本協約受け入れ、△使用者団体加入・改編議論、△中央交渉調印式参加だ。

だが、現代車支部は8月8日に支部公報で「7月15日の中央交渉が暫定的に合意し たことで、中央交渉参加という目標が事実上無意味になり、GM大宇車の意見接 近案が未妥結事業場の合意基準になった」とし「文言上の差異はあるかもしれ ないが内容は大同小異だ。強制力を発揮して09年に会社側を中央交渉に参加さ せることが重要だ」と、団体交渉委員独自の会議で決めたと明らかにした。

▲8日に開かれた金属労組緊急争議対策会議[出処:金属労組現代自動車支部]

結局、現代車労使の産別交渉案は、8月8日の金属労組緊急争議対策会議で扱われ、 「産別交渉案を尊重するが承認はせずに留保」とすると決定した。これに伴い、 現代車支部は支部交渉に集中する予定だ。だが金属労組争対委の決定が『留保』 されたことで、現代車労使交渉が終わる頃にまた現代車労使の産別交渉案が 議論される可能性が排除できなくなった。

特別な対応なく中央交渉承認の議論だけ

現代車労使の産別交渉案が問題になったのは、現代車の波及力のためだ。現代 車労使の合意が起亜車、現代ハイスコ、現代ロテムなど、金属労組の60%を占め る現代系列会社の産別交渉案につながる可能性が高いためだ。

このような憂慮にもかかわらず、現代車労使の産別交渉案が『留保』されたの は、現実的な問題によるものと見られる。

金属労組は「今年の臨時団体協議は、中央交渉が成功しなければ妥結できない」 と公表した。だが、金属労組はGM大宇車意見接近案を議論の中で個別に承認し、 双龍車支部は暫定合意案に対してすでに組合員賛否投票まで終えている。

また金属労組は、7月16日の完成車4社を含む中央交渉参加未妥結事業場を除き、 金属使用者協議会と中央交渉を妥結した。これにより現代起亜車を含む中央交 渉不参加事業場に対する金属労組の共同戦線は崩れ、不参加事業場の圧迫は該 当支部および支会の役割に残された。

現代車の場合、会社側は交渉の初期に「中央交渉のおかげで支部交渉ができな い」と言っていたが、産別交渉最終案を提示して「中央交渉が合意しなければ 支部交渉はない」と現代車支部を圧迫した。しかし金属労組と現代車支部は、 特別な対応ができず、産別交渉最終案の議論に陥った。

一方、金属労組が中央交渉だけに没頭したことへの批判も提起され続けている。 非正規労組代表者会議のキム・ヒョンウ議長は、「非正規職問題が企業別労組 だった時より扱いが少ない。特に断食60日をむかえているキリュン問題がまと もに議論もできないのが金属労組の現実だ」とし「こうした状況で中央交渉を 語ること自体が恥ずかしい」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-08-13 16:56:28 / Last modified on 2008-08-13 16:56:29 Copyright: Default

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