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労働者を奴隷に、視聴者をカモに

蔚山中央ケーブル放送支部市民宣伝と抗議集会

蔚山労働ニュース www.nodongnews.or.kr / 2008年01月17日14時25分

公共労組蔚山中央ケーブル放送支部は全面ストライキから約90日、徹夜座り込 みから約20日に入った1月15日午後1時蔚山、中区玉轎洞中央ホテルの前で集 会を開いて市民宣伝を進行した。

▲玉轎洞中央ホテル前集会で

中央ケーブル放送支部ユ・ジョンホ事務局長は「私たちの生存権と雇用安定も 重要だが、ケーブル放送会社はデジタル放送商品のホームショッピングチャン ネルを増やす商業化に偏り、視聴者には一方的に受信料を値上げしている」と 批判した。

▲蔚山、中区中央市場前でチラシを読む市民

労組は15日午前、ハクソン公園前の市民宣伝戦を始め、午後3時に蔚山市庁南門 前で「視聴者の権利を取り戻す署名に賛同してほしい」と訴える署名運動をした。

▲16日午前9時南区新井洞GS蔚山放送本社前糾弾集会

90日以上の職場閉鎖でこれらの労働者が職場に戻れない中、蔚山中央ケーブル 放送は1月末に子会社を設立し、経営事業部を子会社に移転するという構造調整 通知を家庭通信文として発送した。

16日午前9時、中央ケーブル放送支部は南区新井洞GS蔚山放送の前で抗議集会を 開いた。

労組はGS蔚山放送と同じ建物にある中央ケーブル下請け業者の(株)ジングァン に対して「インターネットとケーブル放送の複合商品以外の中央ケーブル放送 労働者の固有業務である放送加入と設置業務を中断しろ」と要求した。

中央ケーブル放送支部組合員は「蔚山地域の報道機関と放送会社は談合で47人 の労働者が街頭に追い出された状況を無視している」とし、市民にチラシを配った。

一方、労組は「直接製作した映像を馬山MBC、釜山MBC、市民放送RTVの視聴者製 作番組にして、私たちの声を伝えている」とし、「GS蔚山放送に文書と映像放 映要請書を送ったが、何も回答はなかった」、「蔚山地域の報道機関と放送は 市民の知る権利を保障し、放送の公共性を守れ」と主張した。

蔚山地域には、GS蔚山放送と蔚山中央ケーブル放送の二つのケーブル放送会社 がある。蔚山中央ケーブル放送は、顧客サービス関連業務を子会社に分散して 競争力を高めるとし、正規職労働者から辞表を受け取り子会社で働くことを要 求したことで、ストライキが始まった。GS蔚山放送では下請けと外注委託労働 者が非正規職として働いている。

通信社が放送市場に飛び込み、下請けと外注委託の劣悪な労働環境で働くケー ブル放送労働者の雇用安定と権利を取り戻せと言う声と、デジタル放送で画質 が高まってチャンネル数は増えても、放送の公共性と視聴者の権利が損なわれ ているという声が、電信柱でケーブルを設置し、A/S業務、コールセンターでの 顧客相談をしている蔚山中央ケーブル放送労働者から溢れている。

中央ケーブル放送支部が主張する視聴者の権利といった声は、すでに他の地域 では視聴者が放送の主人として立ち上がり、放送の公益性と疎外された声を伝 える視聴者主権運動として実現されている。

晋州地域の独立メディアセンター、馬山MBC視聴者メディアセンター、釜山視聴 者主権協議会では、釜山MBC、馬山MBC、晋州ソギョンケーブル放送などの地上 波放送とケーブル放送の視聴者製作番組編成に積極的に関与している。

労組はケーブル放送労働者の生存権を確保し視聴者の権利を守る署名運動に、 市民社会団体と蔚山市民が連帯するよう訴えた。

中央ケーブル支部の集中集会は毎週木曜日午後6時30分、南区月洞中央ケーブル 放送本社前で開かれる。(イ・ナラ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-01-21 10:39:45 / Last modified on 2008-01-21 10:39:46 Copyright: Default

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