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LNJ Logo 韓国:新世界イーマート、復職闘争労働者に損賠訴訟
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新世界イーマート、復職闘争をした労働者に1億余ウォンの損賠訴訟

労組、「突然の損賠請求は解雇無効確認訴訟を諦めろという圧力」

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年12月07日17時25分

新世界イーマートが最近労働組合組合員に約1億2千万ウォンの損害賠償を請求 し、労組の反発をかっている。

新世界イーマートは11月15日、解雇無効確認訴訟中の龍仁水枝店レジ係労働者 3人を対象に「1億2430万ウォンの損害を賠償しろ」と水原地方法院に損害賠償 請求訴訟を提起した。会社は訴状で「3人の組合員が会社の名誉を傷つけ、 2004年に業務妨害をした」と主張している。

▲新世界イーマート分会組合員が会社側の損賠請求は労組弾圧として6日に新世界本社前で記者会見を行った。[出処:タサン人権センター]

全国公共サービス労組京畿一般支部新世界イーマート分会は12月6日午前11時、 新世界本社前で記者会見を行い、こうした会社側の主張に全面的に反論した。 労組によれば、会社が主張している名誉毀損の件は、2007年1月の控訴審判決 ですでに無罪判決を受けた事項で、刑事処罰を受けたこともないという。

したがって労組は、会社が損賠請求を提起する理由は「1審解雇無効確認訴訟の 宣告を前にして、訴訟を放棄しろという圧力」と推定している。「解雇無効確 認訴訟中に会社側が裁判所に同じ内容の反訴提起をしようとしたが、裁判所は これを拒否したが、また無理な損賠請求を提起している」と主張する。

3年前に労組を設立した新世界イーマート龍仁水枝店のレジ係労働者23人のうち、 有名な「無労組経営」の労組瓦解工作で、現在はチェ・オッカ分会長をはじめ とする3人の組合員が残っている。2005年に停職、解雇を経て復職したが、復職 から6日で「契約満了」を理由にまた解雇した事例は有名だ。

新世界イーマート分会は記者会見文で「新世界イーマートのレジ係が労組を作っ たあとで一番初めに聞いたは『ここはサムスンで、無労組経営は経営の最優先 価値だ』ということ」だったとし「一日中、労組脱退書を書けという恐ろしい 個別面談を受けて家に帰ろうとすると尾行がついていた、社内では一日中、ト イレ、更衣室、食堂を問わず尾行が影のように付いて回って報告され、夫の会 社にまで連絡して解雇の圧力を加えた」と当時の状況を伝えた。

また彼らは「弾圧を受けて3年になろうとする時点で突然巨額の損害賠償の請求 訴訟をしてきた新世界の卑劣な態度に怒りを禁じえない」とし「いかにも怖そ うな今回の訴訟は、まもなく判決がある解雇無効確認訴訟を放棄しろという圧 力であり、現場に堂々と帰る日まで戦い抜く」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-14 06:13:02 / Last modified on 2007-12-14 06:13:03 Copyright: Default

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