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交渉は成果なく会議中断を反復

[イーランド交渉03:00]キム・ギョンウク委員長、「いったいどんな案で組合員を説得しろというのか」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年07月16日20時13分

会社側、「来年の賃金も会社側に任せろ」

交渉が再び成果なく中断した。労組側は交渉でこれといった進展がなく、また 交渉日を決めることを要求したが、会社側は今まで提案した案を受けなければ 今後の交渉はないと対抗している状況だ。そのため労働部が会議中断を提案し、 02時10分頃に交渉は中断した。

▲キム・ギョンウク委員長が交渉状況を説明している。

会社側が提案した苦痛分担は、正規職の賃金凍結または削減と、来年の賃金の 部分まで会社側に任せろということだった。これに対してイーランド一般労組 のキム・ギョンウク委員長は、「こんな案をどうして受け入れられるのか」と 述べた。

キム・ギョンウク委員長は会社側の案に対して「労働部の李相洙長官が午前に ラジオで話したのと同じ案だ」とし「李相洙長官が1分間で説明したことを5時間 かけて説明した」と話した。

会社側が提示したニューコア外注化中断の検討も、『1年延期』案だったと発 表された。またホームエバーでは、労組側は3か月以上の非正規職の雇用保障 を要求しているが、会社側はすでに団体交渉で約束した18か月以上だけ可能だ という立場だ。会社側が作った『2003年パートタイマー管理指針』には、4回 以上再契約をしたり15か月以上働いた場合、解雇しないことが明示されている。

これにキム・ギョンウク委員長は「案は、むしろ後退か、変化がない」とし、 「会社側は24ケ月から18ケ月に増やしたと言って言論プレーをしている」と 会社側を批判し、「現在、会社側の態度は全てを原点に戻すもの」と語った。

ニューコア外注化中断も『1年延期案』

会社側が「3ヶ月以上の非正規職の雇用保障は、事実上すべての非正規職を正 規職化しろという要求だ」と話していることに対してキム・ギョンウク委員長 は、「カルプの時の統計を見ると、1年以上残留する非正規職の比率は30%に過 ぎず、60%以上が自動退社している」とし「雇用を保障しても回転率が高いの で、会社側が心配することはない」と説明した。

またキム・ギョンウク委員長は「私たちは3か月働いた非正規職に正規職と同 じ賃金を払えとは言っていない」として「少ない賃金だが、その金を受け取っ ても働くという人々の雇用は保障してくれと言うことだ」と話した。キム・ギョ ンウク委員長は、「組合員に賃上げはできなかったが、雇用保障は受けたと話 さなければならないのではないか」とし「いったいどんな案で組合員を説得し ろというのか」と語った。

解雇者の復職問題に対しても、会社側は地方労働委員会で認められた不当解雇 の件だけを認めるという立場であり、今回の占拠座り込みで会社側が行った告 訴・告発の件も会社側は法の通りにするという立場を固守している状況だ。

こうした会社側の態度に対してキム・ギョンウク委員長は、「会社側は世論を 反転させ、公権力を投入する名分を積もうとしている」とし「真正性のない交 渉だ」と断言した。

「労働部、公権力投入の名分作りを中断せよ」

一方、キム・ギョンウク委員長は労働部の仲裁に対しても強い不満を示した。 キム・ギョンウク委員長は、「会社側はまず労働部と話さずにまず私たちと案 について話そう」とし「労働部は会社側と話し、マスコミはすでに妥結したか のように報道して、公権力投入の脅迫をしている」と指摘し、「公権力を投入 しようとするなら投入しろ」と語った。

交渉が進展なく会議の中断を続けている状況で、交渉が決裂しかねない状況だ。

[イーランド交渉00:30]会社側、労組に座り込み解除時間まで要求
労組「3ヶ月以上の非正規職雇用保障」 vs 会社側「労組、苦痛分担しろ」

会社側「座り込み解除時間に、苦痛分担の具体案も提示しろ」

交渉が難航している中、午後10時頃に再開された交渉は、午後11時20分頃また 会議が中断した。

会議中断直後、労使はそれぞれ控室で交渉内容をめぐり長い間議論した後、午前 12時頃にまた交渉を行っている。交渉は、会議の中断を繰り返しているが労使 とも最後まで議論するという意志を示しており、交渉は長時間続くものと見 られる。

イーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長は「会社側がニューコア外注化 を中断できるといったが、占拠座り込みを数時間中に解けるのか、具体的な案 を提示しろといった。外注化を中断する場合、労組が苦痛分担をしろと言って いる」と会社側の案を伝えた。キム・ギョンウク委員長は「今この席で数時間 後に占拠座り込みを解除できるのかまで言えなど納得できない要求」と話し、 「会社側は苦痛分担について具体的な案も労組に要求した」と語った。

会社側はひとまず「ニューコア外注化中断検討」というニンジンを提示しなが ら、座り込み解除時間と苦痛分担案を労組に要求している状況だ。

これに対してイーランドグループのチェ・ソンホ広報理事は「交渉場で協議を しても、座込み場では座り込みを解けないこともある」とし「労組の内部がと ても複雑で、座り込みを解くとしても数時間で解けるのかも確認しなければな らない」と主張した。チェ・ソンホ理事は「労組の中には強硬派もいて交渉派 もいる」とし「労組をよく知っている人はどういう話か分かるだろう」と記者 に話した。

具体的な苦痛分担の案について、会社側は進行中の交渉で提示する予定だ。

一方、労組はニューコアの外注化中断とともに、ホームエバーの3ヶ月以上の 非正規職労働者たちの雇用保障と24ケ月以上の労働者たちの正規職化を会社側 に要求している。これに対してキム・ギョンウク委員長は「私たちが要求して いるのは、3ケ月になった非正規職労働者を解雇しないということと、段階的 に正規職化する方案を用意しようということ」と説明した。これに対して会社 側は「3ヶ月以上の非正規職を解雇しないということは、今後全員を正規職化 しろということと違わず、無理な要求だ」と一蹴した。

結局、争点は解決されないまま交渉は進行中だ。

[イーランド交渉22:50]イーランド会社側『先座り込み解除』の立場不変
会社側「ニューコアだけ外注中断」 vs 労組「一括妥結」

労組「無条件で交渉するといったのに座り込み解除を前提」
会社側「座り込み解除は当然の前提」

ソウル地方労働庁の冠岳支庁で交渉を続けているイーランド労使の交渉は難航 を繰り返している。

▲交渉は会議中断を繰り返し難航している。

イーランド労使は午後8時10分頃に再開された交渉でも特別な成果なく、また 会議の中断を繰り返した。午後9時30分頃に会議を中断した労使は、各控室で 今後の交渉内容をめぐって議論を行った後、午後10時頃に交渉を再開した。

会議の中断直後、イーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長は「会社側が 座り込み解除を前提条件にし続け、外注化は押し切るという立場を曲げずにい る」とし「会社側は、前提条件なく交渉をしようといったのに、座り込み解除 を前提条件にし続けている」と話した。

▲イーランド一般労組キム・ギョンウク委員長が交渉状況を説明している。

キム・ギョンウク委員長は「最大の問題は、外注化撤回」とし「この問題を除 き、解雇者復職などの問題は会社側がまず座り込み解除という立場を曲げてお らず、議論もできない」と難航している交渉状況を伝えた。

交渉再開直後、会社側も記者と会い「座り込み解除は当然前提にならざるをえ ないのではないか」とし『まず座り込み解除』の立場を再度確認した。イーラ ンドグループのチェ・ソンホ広報室理事は「再開される交渉でニューコア外注 化の中断検討を提案する」と述べ、「会社側もニューコア外注化中断という譲 歩案を提示したのだから、労組もこれを受け入れて座り込みを解除することを 望む」と話した。

▲チェ・ソンホ イーランドグループ広報理事が交渉状況を説明している。

続いてチェ・ソンホ理事は「労組がホームエバー外注化問題を持ち出したが、 これは前はなかった争点」とも話した。だがこれまでニューコア-イーランド 労組は、解雇者復職と外注化撤回を要求し、その根拠としてホームエバーと ニューコアを外注化で解雇された人の数字を提示してきた。それでも会社側は 「知らない状況」とし「ニューコア外注化中断は議論できるがホームエバーの 外注化については議論できない」という立場を明らかにしている。

2つの争点

結局争点は2つだ。

まず、会社側が『先に座り込みを解除』という立場を変化させるか。会社側が この立場に前向きな変化があれば交渉に相当な進展があるものと見られる。

この問題が解決しても労組の『一括妥結』と会社側の『ニューコア外注化だけ 中断』という立場も衝突している。ニューコア労組とイーランド一般労組では、 これまで共に闘争をしてきたため、会社側がニューコアだけ外注化を中断させ るという立場を受け入れるのは難しいものと見られる。この問題のために交渉 は一時中断された。会社側は「ニューコアとイーランドの争点が異なるので、 分離しよう」という立場を示し、労組は「一括妥結」を要求している。

▲交渉が難航している中で、交渉が開かれているソウル地方労働庁冠岳支庁の明りがついている。

そのため交渉は難航に難航しており、午後10時45分現在も継続している。

[イーランド交渉20:00]イーランド労使交渉開始
李相洙長官に続きキム・ソンホ法務長官まで「不法『非寛容』の原則」

16日、午後7時25分頃交渉開始

イーランド労使が今日(16日)午後7時25分頃から交渉を始めた。

▲労使交渉委員が集まった中で交渉が始まった。

今回の交渉は会社側から労働部を通して『無条件の交渉』を提案し、労組がこ れを受け入れたことで、開かれるようになった。午後7時頃からソウル地方労 働庁冠岳支庁で始まる予定だった交渉は、労働側は時間に合わせて到着したが 会社側が7時15分頃に入場し、少し遅く始まった。

交渉は7月10日に会社側が「まず座り込み解除」の立場を固守して決裂した後、 6日ぶりに開かれるもので、今回の交渉で座り込みが終わるかどうかに関心が 集まっている。しかし労働部の李相洙長官が午前のラジオインタビューで会社 側が「まず座り込み解除」の立場を変えないと話し、交渉妥結の展望は明るく ない。

交渉には労働側からイーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長とホン・ユ ンギョン事務局長、ニューコア労組のパク・ヤンス委員長とキム・ホジン副委 員長の4人が参加した。会社側からはホームエバーのオ・サンフン社長、ニュー コアのチェ・ジョンヤン社長など5人が参加した。

▲イーランド一般労組キム・ギョンウク委員長が事前合意と違う点を会社側に指摘している。

交渉に入る前、イーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長は今朝の李相洙 長官の発言について「労働部が案まで作って、マジノ線を引き、交渉を仲裁す るのは話にならない」と指摘した。

交渉はソン・ポングン労働部労使政策局長の言葉で始まった。ソン・ポングン 局長は「労使双方と接触した結果、事態解決の意志を確認した」とし「正常な 考え方に合わせて交渉が進められるように願う」と話した。以後、会社側の交 渉委員が会社側代表者を提案したが、労組側では「交渉委員の数も合意と違い、 事前に代表者に合意してもいない」と反発した。

そのため午後7時25分頃、緊張の中で始まった。

キム・ソンホ法務長官、「不法放置すれば法治主義の伝統を毀損」

一方、キム・ソンホ法務部長官はイーランド事態について「はなはだ憂慮され る」とし「不法な状況を放置すれば、われわれの先輩が血の汗で発展させてき た法治主義の伝統が本質的に壊される」と話し、厳正対応の方針を確認した。

キム・ソンホ法務部長官は、憲法記念日を控えた今日、「参与政府発足以後、 合法的な意見陳述手続きが歴代のどの政権よりも確かに保障された。だが、最 近発生している金属労組の韓米FTA反対政治ストライキ、イーランド売り場占 拠座り込みや米国産牛肉に対する排せつ物投擲事件などの一連の事態を見ると、 非常に憂慮される」と話し、「不法に対しては必ずこれにふさわしい不利益が 従うように『非寛容の原則』を貫徹し、不法行為で一般国民が被害をこうむれ ば、加害者への民事上の損害賠償請求を支援するなど、政府が工夫できるすべ ての措置を取る方針」と明らかにした。

今日午前、労働部の李相洙長官の「断固たる措置」の発言以後、法務部のキム・ ソンホ長官までイーランド事態を「不法」と規定し、進行中のイーランド労使 の交渉がうまく進まなければ政府の公権力投入も排除できない状況だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-20 02:26:53 / Last modified on 2007-07-20 02:26:54 Copyright: Default

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