本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:食い逃げ資本に対抗して最後まで闘争
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1196658249092St...
Status: published
View


「食い逃げ資本の労働弾圧に対抗して、最後まで闘争する」

[インタビュー]ナム・ウンジュ金属労組慶南製薬支会副支会長

チョン・ユンミ メディア忠清記者/ 2007年11月29日12時58分

11月28日午後2時、忠南道牙山市の全国金属労働組合慶南製薬支会宿舎。全面ス トライキ決意大会を準備している慶南製薬支会のナム・ウンジュ副支会長と会った。

慶南製薬支会は、全組合員が女性だけで形成された労働組合で、慶南製薬を買 収したHSバイオファームの職場閉鎖に対抗して59日間の闘争を続けている。

ナム副支会長は、「HSバイオファームが交渉ではなく外部の警備員を利用した 労働組合弾圧に重点を置いている」とし「組合員が慶南製薬正常化のために今 まで我慢して待ったが、この状態を解決するためならどんな闘争でもする」と いう意思を示した。

続いて「われわれは67人の組合員すべてが女性だが、現場に復帰するまで一人 の落伍者もなく、歯を食いしばって戦う」と明らかにした。また「それでもこ んなに多くの人々が私たちとともに闘っているのですから、勝てそうでしょう」 と明るく笑った。

ナム副支会長に慶南製薬支会の闘争過程とHSバイオファームが慶南製薬の買収 で起きた問題について聞いた。これまでHSバイオファームがいかに労働組合を 弾圧してきたのかを説明するナム副支会長の話は、途切れ途切れだった。

以下はインタビュー全文だ。

慶南製薬の話にはHSバイオファームの話が後に続く。慶南製薬とHSバイオファームはどんな関係か

▲ナム・ウンジュ金属労組慶南製薬支会副支会長

今、私たちの闘争対象はHSバイオファームだ。本来、(株)慶南製薬は年間の純 利益が40億ウォンにもなる堅実な企業だった。そのうち2003年に(株)緑十字が 慶南製薬を買収し、その後3年4か月間、何の設備投資もなく株式売買で約400億 ウォンの利益だけを取ってHSバイオファームという資本に慶南製薬を売り払った。

HSバイオファームも株価上昇による利益拡大にばかり汲々とし、絶えず労働組 合を弾圧してきた。企業買収後2ヶ月で会社が苦しいから「賃金10%を削減しよ う」、「40%の職員を構造調整しなければならない」と脅迫し始めた。また、勤 務が終わった女性組合員を15分間会社に監禁して用役警備による脅迫と人身攻 撃、セクハラを日常的に行ってきた。そうするうちに9月21日、秋夕名節前に 詰めの交渉日程を合意しながら攻撃的な職場閉鎖を断行したのだ。

これまで会社側の労組弾圧が激しかったという話を聞いた

会社内に数十万ウォンの日当を払って用役警備約50人を常駐させ、工場内に30 台ほどの監視カメラ、工場周辺に三重の軍事用鉄条網を設置した。その上、法 で保障された労働組合事務室の出入までヤクザのような用役警備が力で防いだ。

それでもわれわれは全国金属労働組合忠南支部とともに対話で慶南製薬事態を 解決しようと努力した。だがH・Sバイオファームは管理者に労働弾圧を指示し、 これに応じない役員を解雇、労働組合幹部への不当な懲戒を押し切った。そし て労働組合に対して業務妨害禁止仮処分を申請するなど逆に弾圧の程度を高め、 対話による解決より労働組合抹殺だけを続けている状態だ。

人権蹂躙があったというが具体的に説明できるか

職場閉鎖直後に労働組合が工場に入ると、会社はヤクザのような用役職員を動 員して工場に出入を試みた。この過程で用役職員は工場出入を阻止する組合員 に身体的、言語的に性的侮蔑感を与えた。会社側の金00本部長とチャン00部長 が、用役職員の前で陣頭指揮するのを見た。これは社主により弾圧が行なわれ ていることを明らかに見せる。

11月22日には多くの組合員がソウルの金融監督院に上京闘争に行った合間を利 用して、用役警備がまた工場を侵奪した。用役職員の中には女もいた。女性用 役は休憩室に乱入して組合員に「女工(コンスニ)臭い」、「夜道に気を付けろ」 などとても口にすることもできないような悪口と脅迫を行った。私たちが抗議 すると、すぐ数十人の男子用役を集め、扇風機と消火器を投げて拳で顔を攻撃 するなど、無差別に暴力を振るった。この過程で組合員が失神したり、救急車 で運ばれて入院することも起きた。

現在の状況は

このままやられてばかりではだめだと判断した。それで金属労組忠南支部とと もに、15日に鉄条網と監視カメラ除去、労組事務室出入確保、用役職員を工場 から送りだす闘争をした。だが22日にまた用役が乱入して、組合員に暴行し、 昨日は工場を占拠した。生産をしていた非組合員も私たちの意見で平和に生産 を中断して工場の外に出た状態だ。

最も苦しい点は何か

私たちがいくら慶南製薬正常化のために努力しても、会社側が交渉に出てこな いので苦しい。

そしていつ現場に戻れるのかという不安も持っている。だが周辺の労働者が共 に闘争してくれ、今日もこうして忠南金属労働者総ストライキ宣言大会が開か れた。組合員の家族も積極的に支持しているので問題ない。

最後に言いたい話は

H・Sバイオファームは緑十字と同じように、非上場の慶南製薬株式会社を株式 市場に上場し、一発当てて逃げ出す典型的な食い逃げ資本の手法を露骨に見せ る会社だ。また労働組合を抹殺するために用役警備を動員して交渉の席にさえ つかない会社だ。

だから今回の闘争には必ず勝たなければならない。私たちが現場に復帰して、 慶南製薬を正常化させるのを関心を持って見ていてほしい。単純な連帯闘争で はなく、労働者全体のための闘争だと考えて共に闘争してほしい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-03 14:04:09 / Last modified on 2007-12-03 14:04:12 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について