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「乗客と鉄道労働者生命を威嚇する1人乗務中断」

全面ストライキ闘争勝利のための鉄道労組機関士前進大会

チェ・セジン メディア忠清記者/ 2007年11月08日23時00分

11月16日の貨物連帯との共同ストライキを前にして、鉄道労組が11月7日の午後 2時に大田政府総合庁舎前で列車機関士決意大会を開いた。ソウル、栄州、大田、 順天、釜山など全国から駆け付けた約1200人の鉄道労働者は、政府総合庁舎前 公園を埋めつくし「1人乗務阻止と鉄道安全法改正のための全面ストライキ闘争 勝利」を叫んだ。

この日の集会でオム・ギリョン鉄道労組委員長は「この前の月曜日に発生した KTX事故は、1人乗務によってすでに予告された事故であった」とし「鉄道公社 が一方的に推進する1人乗務は、団体協約違反で不法であり、乗客の安全を深刻 に威嚇するのですぐ中断しなければならない」と話した。また「鉄道公社がわ ずかな人件費を惜しんで乗客と鉄道労働者を危険に追いやっている」とし、 「これを阻止するために16日午前4時から貨物労働者と共に全面ストライキに突 入する」と明らかにした。

▲オム・ギリョン鉄道労組委員長

一方、鉄道労組のチョン・チャンシク運転局長は「鉄道公社は労働組合の反対 にもかかわらず、11月1日に奇襲的に1人乗務示範運行を強行した」とし「これ は公社が労働組合のストライキを誘導するようなもの」と指摘し、「労使共同 調査研究で実行方案を作ることにした団体協約に違反した鉄道公社」を非難した。

そして中央労働委員会の職権仲裁に対してキム・ミヤン鉄道労組法規局長は、 「中央労働委員会が提起した職権仲裁は、国際労働機構(ILO)で13回も廃止を勧 告され、2003年に憲法裁判所で違憲判決を受けてすでに死んだ法だ」とし「死 んだ法で鉄道労組の闘争を威嚇することはできない」として「機関士の強力な 闘争」を要求した。

▲闘争の決意を新たにしている鉄道労組各本部長たち

[インタビュー]チョン・チャンシク鉄道労組運転局長

現在列車機関士のストライキの準備は?

今この集会でもわかるように現在機関士の闘争熱気はとても高い。普段から鉄 道労組では機関士は団結ができていることで有名だが、今回の闘争でも機関士 が鉄道労組闘争の主軸になるだろう。

1人乗務の問題点は何か?

▲チョン・チャンシク鉄道労組運転局長

鉄道公社は新しい車両を購入したので機関士一人で運転する1人乗務が可能だと いう。だがこれは誤っている。列車運行は車両さえ変えれば解決するものでは ない。信号システムと軌道、事故対策など、さまざまなシステムを共に変えな ければならない。鉄道公社はこうした問題を労働組合と共に研究するために労 使協約を結んだが、現在、これに違反して一方的に1人乗務を押し切っている。 対策のない1人乗務は乗客と鉄道労働者の生命を深刻に威嚇するだろう。

外国では1人乗務制度が行なわれているが?

韓国と外国では全体的な運営システムが違う。現在の鉄道システムをそのまま にして1人乗務制を導入すれば、列車はいつ爆発するかわからない爆弾になるだ ろう。現在、鉄道公社はただもっと多くの利益をあげるために国民の生命を威 嚇する危険な賭けをしている。

KTXは1人乗務で運行しているではないか?

まず、KTXの状況は他の列車ととても違う。KTXは独自の専用路線を使うので、 ソウルから東大邱まではある程度1人乗務が可能だ。だが、大邱から釜山までの 区間は現在専用路線ではなく、1人乗務で列車を運行すると多くの問題が発生す る。この前釜山で起きた事故がまさにその事例だ。

そしてKTXが他の列車より状況が良いというが、やはり多くの問題を持っている。 現在のように機関士一人で列車を運行し続ければ、今後深刻な問題が発生する だろう。フランスのTGV技術でKTX建設したため、これらの列車が全く同じだと 考える人も多いが、実際には多くの違いがある。列車運転の観点から見ると、 TGVの運行区間にはトンネルが全くなく、橋梁が2%程度しかない。だが韓国の KTX運行区間にはトンネルが約47%あり、橋梁は約30%に達する。何度もトンネル に入ると、機関士が信号の認識で錯誤を起こしたり誤認する確率が上がる。一 般的に、現在のところ他の列車はそのような錯誤を共に乗車する車掌が解決す るが、1人乗務ではそれができない。橋梁が多ければ車両に問題が発生する可能 性がはるかに高まる。TGVが1人乗務をしているからKTXも1人乗務ができるとい うのは、全く状況を考慮しない強弁に過ぎない。

闘争要求事項のうち1人乗務制が今最大の問題に浮上している。もし鉄道公社がストライキ直前に1人乗務制度を延期する発表したら全体闘争に及ぼす影響はないか?

1人乗務制度が問題に浮上しているが、列車の機関士は電車の車掌省略中断と身 体検査および特別適性検事制度改善などを共に要求している。鉄道公社側で闘 争隊伍を撹乱するために1人乗務制度だけを分離して、私たちの要求を聞くふり をするかもしれない。だがそれで私たちの闘争を止められると考えたら、大き な誤りだ。

16日の夜明けに貨物労働者とともに全面ストライキを突入するが、 ストライキが終わる時点はどうか

貨物連帯と鉄道労組はストライキの開始も一緒にして、ストライキの終了も一 緒にすることを約束した。それでこそ力強い闘争になると思う。鉄道労組はこ の約束を守るために最善を尽くす。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-09 09:46:32 / Last modified on 2007-11-09 09:46:33 Copyright: Default

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