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労働者委員203人、「中労委は過度な裁量権の乱用」

中労委・地労委所属の労働者委員が中労委の職権仲裁決定を非難

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年11月08日10時41分

労働者委員203人、「中労委、危険水位を越えた」

鉄道労組への中央労働委員会(中労委)の職権仲裁決定に対する批判が続いてい るなかで、中労委と地労委に所属している労働者委員203人が「即刻撤回」を要 求している。彼らは中労委の職権仲裁決定に対して「過度な裁量権乱用であり、 公正な仲裁者としての中労委の設立の趣旨を全面的に否定するもの」と指摘した。

11月7日、203人の労働者委員は『宣言文』を発表して、「中労委が職権仲裁を 即刻撤回しなければ、度の過ぎた使用者への偏向判決に対抗し、その責任を全 うするために重大な決心せざるをえない」と述べた。

彼らは「職権仲裁制度の廃止が予定されている時点で、今回の労政事件を担当 した中労委は法律に明示されている15日間の労使間意見の調整だけをして結局 全員合意で即刻仲裁回付勧告をした。中労委委員長は待っていたとばかりに、 たった4分で使用者の一方的な主張を根拠に職権仲裁に回付するという決定を鉄 道労組に通知した」とし「中労委は死文化した職権仲裁制度を悪用し、労働者 の権利を封鎖した」と非難した。

続いて「政府が勝手に職権仲裁でストライキを不法化し、使用者偏向的な仲裁 案を出せず、交渉に誠実に臨むか」と指摘した。

また最近相次いでいる中労委の使用者偏向的な判決に対して「危険水位を越え ている」とし「これは、結果的に盧武鉉政権の実情と改革の失敗を隠すもので あると同時に、その責任を労働者に転嫁して使用者の不法・不当労働行為をほ う助する行為だ」と強く批判した。

203人の労働者委員は、こうした内容の宣言文を中労委に伝え、強く抗議する 計画だ。

労務士の会、「中労委存立に対する正当性まで疑わしい」

一方、労働人権実現のための労務士の会も声明を出して「中労委が本来の任務 を忘却して一方の立場に埋没し、健全で合理的労使関係を阻害している現実に 慨嘆を禁じえない」と明らかにした。

彼らは「最近ヨンセ医療院とソウル大病院では立法趣旨を理由に自主的交渉と 事後調整の制度まで導入したのに、唯一鉄道労組に対してはとんでもない職権 仲裁を通知した。これは民主労組を抹殺しようとする政治的決定と判断せざる をえない」とし「本来の役割を果たさず、労使関係を混乱させれば、われわれ は労働委員会の存立に対する正当性さえ疑いを持たざるをえない」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-09 09:39:07 / Last modified on 2007-11-09 09:39:11 Copyright: Default

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