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[22:30]警察流血鎮圧、市民たち「これはひどい!」と憤激

抗議した数十人の市民が 警察の強制鎮圧で負傷

チョンヨヌ記者 adsjyw@jinbo.net / 2006年08月09日16時17分

夜9時30分頃、多数の負傷者と連行者の知らせに怒った労働者が最後の進入を試みている。

夜になり暗くなった状況で消火器と散水車で水をかけ、突然強制鎮圧に突入した。この過程で数十人の労働者が負傷したが警察はよく見えない夜だという点を利用し、記者、市民、労働者の区別なく無差別に攻撃した。

集会現場では、憂慮されていた最悪の状況が起きた。午後9時頃、労組員によ る浦項製鉄への進入を阻止した警察兵力は、抗議する市民にまで無差別な鎮圧 をはじめた。

この過程で集会参加者と市民数十人が警察の鎮圧棒と盾で負傷して病院に運ば れた。労働者決意大会参加者の一部は警察が投げた石つぶてに当って倒れた。 これに怒った参加者の抵抗で一部の警察も負傷した。

倒れて横になっている人も盾で攻撃する警察/金ヨンウク

宣伝カーは音響業者の個人財産なのに興奮した警察が音響車両を盾で壊した

鎮圧現場を見ていた市民は、失神した市民を見て警察に鬱憤を放った。警察は 失神した市民を病院に運んでくれという要請も断った。警察の一部が鎮圧過程 で市民と参加者に石を投げ、これにより負傷者が続出した。警察の暴力鎮圧に 驚いた一部の市民は周囲の建物などに体を隠した。一言で阿鼻地獄の現場だっ た。

現場にいた浦項市民のチョンヨンドク氏は「とても考えられない事態だ」とし、 「市民が警察に踏みつけられているのに、なぜ浦項の放送局は来ないのか」と 首を振った。市民のソドンチュル氏も「とても衝撃的だった」とし「さっき私 の近くで見物していた二人が警察に殴られるのを見て、私も怒りが収まらない」 と打ち明けた。

この日のデモ行進に参加した民主労総組合員は、午後10時30分頃、警察により 強制解散された。残った組合員がまた五叉路周辺に集まったが、すぐに自主解 散する予定だ。一方、負傷で病院に運ばれた参加者、市民は何と100人に達す るものと把握されている。

警察が粉々にした音響車両、音響を担当した2人も強制連行された/金ヨンウク

[21:00]警察、見ていた市民に「みな殺しだ」と暴言

警察の過剰鎮圧を見ていた浦項市民が警察を防ぐということがおきた。

浦項市民が警察の阻止線で警察責任者の処罰を要求したのは、まさに警察が労 組を鎮圧する過程でこれを見ていた市民にまで「みな殺しだ」と暴言を浴びせ たからだ。

浦項の市民たちが一時間ほど警察に対して「警察の責任者が出てこい」と要求 したが、現在警察はこれを無視している。一方、デモ行進をしていた労働者約 1000人は、こうした市民の行動に拍手を送って応援し、隊列を整備するととも に休息を取って、再度浦項製鉄への進入を試みる予定だ。

なお民主労総は、警察の過剰鎮圧で発生した負傷者と連行者の数を把握しよう としているが、正確な数字は出ていない。警察側は労組に対して解散を要求し ているが、市民と労組員の反発はさらに強まっている。

[19:30]警察の暴力を突破して浦項製鉄本社進入の試みを継続
鎮圧過程で多数の負傷者が発生
警察、取材中のチャムセサン記者のカメラをわざと破壊

チャムセサンのカメラが警察の鎮圧棒で壊される前の最後の写真だ。この場面は盾と鎮圧棒により警察が集団で浦項地域建設労組宣伝カーを壊し始めた写真。チャムセサンの金ヨンウク記者はこの写真を撮った後すぐに警察の鎮圧棒でカメラを壊されたという。また宣伝カーの上で写真を撮っていたある記者は、車両が壊されるときに警察に集団殴打され、救急車で運ばれた。/金ヨンウク記者

倒れた参加者を盾と靴で踏みつける。警察の殺人的な暴力は相変らず止まらない/金ヨンウク記者

/金ヨンウク記者

浦項の兄山江ロータリーで約1000余人の建設労組行進隊列が警察に阻止され、 浦項製鉄への進入が不可能になったため、隊列を左に返して移動を始めた。

だが移動先でも警察は防御線を構築していた。デモ行進の隊列参加者は、また 1時間ほど激しく抵抗した。この過程で警察約10人が盾と鎮圧棒で労組宣伝カー を壊し、車両の上で写真を撮っていたある報道機関の写真記者が警察の暴力に で倒れ、救急車で運ばれた。

午後7時30分現在、警察とデモ隊は浦項製鉄への進入をめぐり、双方とも激し い衝突を続けた。現在はデモ隊側が警察により100m押されている状態だ。特に この過程で負傷者も数人発生したと知らされた。

一方、民衆言論チャムセサンの記者は、警察の労組車両破損と記者暴行場面を 撮影していたところ、これを阻止しようとした警察によりカメラを壊された。

/金ヨンウク記者

警察鎮圧棒によってめちゃめちゃになったチャムセサンのカメラ/提供:労働者の力パクミョンソン

[17:30]建設労組、金属労組約2500人が激しく抵抗

/金ヨンウク記者

/金ヨンウク記者

浦項商工会議所前からデモ行進を始めた隊伍は二つに分れ、兄山ロータリー方 向とサマン江橋方向から浦項製鉄本社前へと向かった。兄山ロータリー側に向 かった建設労組組合員約1500人は、兄山ロータリーで警察と衝突した。警察は、 浦項製鉄本社に通じる道路をコンテナで塞ぎ、放水銃と消火器でデモ行進を阻 止しようとした。建設労組の組合員たちはコンテナをロープで引き下ろそうと するなど、激しく抵抗した。この渦中である組合が警察の盾で首を殴られた。

/金ヨンウク記者

一方、サマン江橋に向かった金属労組組合員約1000人は、橋を封鎖していた警 察と衝突した。組合員はスクラムを組む戦闘警察をごぼう抜きにして、盾と棒 を取り上げて阻止線を突破しようとした。現在、双方が戦いを続けており、一 部の組合員がコンテナを迂回して浦項製鉄本社に行こうとしたが、警察に阻止 され、対峙している。

[16:50]本大会終えて浦項製鉄にデモ行進

午後4時30分、労働者大会でチガムニョル浦項建設労組委員長代行は闘争発言 で「浦項製鉄はさらに労働者を弾圧するという蛮行を行っている。浦項製鉄は 徹底して後に隠れ、浦項製鉄資本から自由ではないマスコミを利用して弾圧し た」と指摘し、「盧武鉉政府と浦項製鉄は何が恐ろしくて真実を隠すのか? 今、 彼らは公権力なしでは何もできない。今ここで闘争が始まる」と伝えた。

続いてチガムニョル委員長代行は、大会参加者と共に「烈士を殺した責任者を 処罰しろ」というスローガンで闘争発言を終えた。

闘争発言の後、全国を巡回している統一先鋒隊同志の文化公演が行われた。こ の日の大会関係者は、大会の参席者に「イジギョン委員長をはじめ、浦項建設 労働者58人が拘束されている」とし「現在ハンスト15日目」と知らせた。

この日、参席者たちのほとんどが、暑い中で帽子を着用した。始終一貫重い表 情だったが、統一先鋒隊の文化公演が始まると参席者たちは立ちあがって力強 く「非正規職差別撤廃歌」を歌い、かたい覚悟を見せた。

この日の本大会の最後では闘争決議文の朗読が続いた。参席者は全員△ハジュ ングン同志を殺した警察庁長官と現場責任者処罰、△盧武鉉大統領烈士遺影の 前で謝罪、△再発防止対策樹立要求、△野蛮な公安弾圧即刻中断、△損賠仮差 押さえ即刻撤回、△拘束者全員釈放、△浦項製鉄の直接事態解決などを要求し た。

この日の労働者大会は午後4時50分に幕が降り、参席者は浦項製鉄に向かって デモ行進を始めた。

[16:00]烈士精神継承、警察暴力殺人糾弾全国労働者大会開始
「浦項製鉄は直接事態を解決しろ」

/金ヨンウク記者

「烈士精神を継承して労働弾圧を防ごう」

9日の午後3時、故ハジュングン烈士の死体が安置されている浦項市北区チュク ド2棟の東国大病院前で「烈士精神継承、警察暴力殺人糾弾全国労働者大会」 が開催された。

故ハジュングン烈士への黙祷で始まったメイン・イベントは、全国各地から約 7千人の労働者が参加し、故人を追慕した。この日は暑かったが労働者大会が 開かれた東国大病院前は厳粛な表情の参席者で埋め尽くされた。

この日の大会発言をしたチョジュノ民主労総委員長は「盧武鉉政府に一抹の良 心があるのなら、ハジュングン烈士、いや80万労働者の前で謝ることを期待す る」という前置きの後「しかし彼らは全く無反応だった。国科捜が警察の殺人 行為を確認したのに、発表を先送りしていると言われている。まだ彼らは80万 の民主労総の力を確認できずにいる」と伝えた。

/金ヨンウク記者

/金ヨンウク記者

続いてチョジュノ委員長は「二人の農民が亡くなり、労働者が警察に殴られる 現実で、この席で決心した。これから集会は続くだろう。政府と浦項製鉄が私 たちの要求に答えなければ、ゼネストでこの政権を粉砕する」とし、「民主労 総は悪徳業者、浦項製鉄との死活をかけた戦いを始める」と強調した。

ハンサンリョル統一連帯常任代表は激励のあいさつで「くやしい死を迎えたハ ジュングン烈士はどうか。人は人として生きる。人なくして人ではない。人な しでは生もない。生と人は一つだ」とし「愛する同志がくやしい死を迎えたか らには、われわれは義理でもこれ以上退くことはできない」と鬱憤をぶちまけた。

ハンサンリョル代表はまた「強固な彼らをはね除けて勝利するには団結だ」と 指摘し、「必ずこの戦いを勝利に導こう」と伝えた。

特にハンサンリョル代表は「今日午前、浦項刑務所でイジギョン委員長と会っ た。彼は現在ハンスト闘争をしている」と近況を伝えた後、「イジギョン委員 長は何度も同志の戦いに感謝した」と述べた。

続いて午後4時からは闘争基金のための募金が進められ、ソリタレの文化公演 が開かれた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-08-16 22:21:16 / Last modified on 2006-08-16 22:21:16 Copyright: Default

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