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韓国:蔚山建設プラント労使、初交渉
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蔚山建設プラント労使、初交渉

組合員有無論議

蔚山労働ニュース www.nodongnews.or.kr / 2006年07月11日16時55分

7月5日にストライキに突入した蔚山建設プラント労組が10日、専門建設業者と の初の団体交渉を行った。

ストライキ5日目蔚山建設プラント労使が初めての交渉テーブルに座った。

この日の交渉は、労組が先月30日に蔚山地方労働支庁に提出した組合員名簿に 基づき、蔚山支庁がこれを基礎として組合員が働いていると確認された(株)東部、 チェイコンなど12の業者に対して誠実交渉を指導したことで形成された。

10日午前10時30分から2時間30分ほどの間、勤労者福祉会館の5階多目的室で開 かれた交渉で、労組と専門建設業者は「週2回公開交渉」など基本的な内容に 合意したが、業者側が「組合員公開と交渉期間中の不法行為禁止」などを要求 したことで難航した。

この日、業者側は労組に「自分たちの会社で組合員が働いていることがわかる ように名簿を公開すること」を要求して、論議が度重なった。

労組は「労働支庁が組合員の有無を確認し、交渉業者を選んだのだから、あえ てこの席で組合員名簿を確認する必要はない」という立場を示した。

「昨年、業者に公開された組合員がストライキの後、ブラックリストに載せら れ、就職できない」ことも労組が名簿を公開しない理由のひとつだった。

結局、業者側の雇用人員名簿と労組の組合員名簿を対照し「組合員存在有無」 の確認をすることにしてこの日の交渉を終えた。

プラント労組と専門建設業者はこの日の交渉以後、今年5、6月の二か月間を基 準として業者側の雇用名簿と組合員名簿を対照した後、団体交渉を進めること に決めた。

この日の交渉は、昨年論議になった個別交渉、団体交渉に関する主張は出なかっ たが、業者側はすでに労働支庁が確認した組合員名簿公開を要求し続け、団体 交渉で解決しようとする意志を見せなかった。

また業者側は「組合員が業務妨害を続ければ交渉できない」とし「団体交渉中 は会社の正門を遮るなどの不法行為をしないでくれ」と要求した。

これに対して労組は「ストライキ中の組合員が会社の前でストライキ賛同を訴 える行為は不法ではない」とし「一日も早く団体協約を締結すればそんなこと もない」と主張した。

プラント労組と専門建設業者側は来る13日本交渉を進行する予定だ。

一方、ストライキ5日目を迎えたこの日、プラント労組は台風による大雨の中 で、朝9時から全体集会を開いて各分会を中心に現場宣伝戦を行い、11日は 約600人の組合員が大挙ソウル上京闘争に出る予定だ。

建設労働者1万人余りソウル集中集会開催

建設産業連盟は対政府八大要求事項を掲げて11日午後2時にプラント、生コン、 ダンプなどの建設労働者1万人余りがソウル集中集会を開催する予定だ。

建設連盟は「建設労働者は常に『不法多段階下請け撤廃、労働時間短縮、産業 安全保健対策』といった要求を掲げて闘争してきたが、検・警の集中的な弾圧 が強行された」とし「極端な境遇に置かれている建設労働者の労働条件改善の ために、再度闘争に立ち上がった」と明らかにした。

建設連盟は11日午前9時から、プラント労組協議会は江南ポスコセンターで、 建設機械分科は果川コオロンタワーで、タワー記事労組は蚕室再建築団地で、 土木建築協会は盆唐住宅公社で、電気院分科は江南韓国電力公社で、それぞれ 部門闘争を行った後、午後2時に大学路マロニエ公園で集会を開き光化門まで デモ行進をする計画だ。

現在、建設連盟傘下労組のうち、浦項建設プラント労組、蔚山建設プラント労 組がストライキ中で、10日からは全南東部慶南西部建設労組とタワー労組が全 面ストに突入した。(チョンギエ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-07-12 04:21:56 / Last modified on 2006-07-12 04:21:57 Copyright: Default

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