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非正規法案処理霧散、再議論も未定に

ハンナラ-民主労働党と妥協せず、 ウリ党-職権上程しても年内処理

チョン・ヨンジン記者 jeremi20@jinbo.net / 2006年11月29日15時35分

民労の法司委占拠で事実上、処理は霧散

非正規法案の29日処理が民主労働党の法司委占拠座り込みで事実上失敗に終わっ たものと見られる。ヨルリンウリ党とハンナラ党が29日に国会法司委全体会議 を開かないと決めた。それだけでなく、当初合意していた再議論もこれ以上行 われないものと見られる。

民主労働党は前日、巨大両党の非正規法案処理合意という事前情報を入手し、 対応方針を議論するために午後8時から約2時間、議員団、最高委員会連席会議 を開いた。この結果、午前1時から権永吉、段炳浩、姜基甲議員など5人の国会 議員と補佐陣など、党役員40人あまりが結集して法司委会議室を占拠、非正規 法案処理「阻止」のために座り込みを行った。これにより結局29日の法司委へ の上程はかろうじて防げることになった。

そのため会議場の外では10時に予定されていた会議を進めようとしたが会議場 に入れなかった安商守(アン・サンス)委員長、李相洙(イ・サンス)労働部長官 などの与野法司委員が法司委委員長室に集まり、緊急に対策を議論した。この 席でハンナラ党を中心とする一部の議員が30日の本会議を控えているだけに、 この日、法司委全体会議を強行し、関連法案を処理しなければならず「警衛権 発動」などの強硬策を安商守(アン・サンス)法司委員長に要求した。ヨルリン ウリ党のイム・ジョンイン議員などは、他方では法司委会議を開くべきだとい う点には同意しつつ、非正規法案処理を除く他の法案だけを処理するという 「条件」を民主労働党側に提案しようという意見もあった。

チェ・スニョン公報-キム・ハンギル院内代表会見、言い争い乱舞

一方こうした状況の渦中で民主労働党のチェ・スニョン公報首席はヨルリンウ リ党のキム・ハンギル院内代表と会い、非正規法案関連処理問題を議論した。 民主労働党のチェ・スニョン、イ・ヨンスン公報首席とヒョンエジャ議員は、 法司委会議場占拠が続いく状況で、ヨルリンウリ党院内代表室を訪ねてキム・ ハンギル院内代表、チェ・ヨンギュ院内副代表、イ・モッキ戦略企画本部長、 キム・ドンチョル法司委与党側幹事、ソン・ビョンリョル議員、ウ・ウォンシ ク議員などと会い、非正規3法案の処理についての解決方法を探そうと議論を 試みた。しかし与党側は会見の開始前から民主労働党の法司委会議場占拠に 強い不快感を示して反発したという。

特にソン・ビョンリョル議員は「安商守(アン・サンス)法司委員長は秩序維持 権を発動しろ」とし「民主労働党に(非正規職)法案処理をしないという条件を 掲げることは絶対無い」と発言するなど強硬な立場を示したという。また会見 に参加したイ・モッキ議員も「大野党は本会議場を占拠し、小野党は常任委長 を占拠している」とし「民主労働党は占拠労働党」という修辞も動員して今回 の法司委会議場を占拠した民主労働党を猛非難した。

非正規法案の再議論は難しく、ウリ党は年内処理の方針

まだ与党と民主労働党の間での会見の結果は伝えられていないが、これという 状況の変化はないものと見られる。これは与野巨大政党が先月から継続的に 「処理の意志」を示唆してきたうえ、7日も与野が密室合意後の奇襲上程を試 み、民主労働党と一部のヨルリンウリ党議員の反発でかろうじて失敗させたた めだ。また、与党が再論の意志があったとすればこの日の李相洙(イ・サンス) 労働部長官とノ・フェチャン議員の間で合意した「15日間の再議論」を積極的 に活用することもできただろう。

しかしこれについては民主労働党が記者会見でも明らかにしたように「巨大両 党は意味のあるいかなる実践も見せなかった」とし「それでも長くはない時間 をハンナラ党はチョン・ヒョスク憲法裁判所長任命同意案阻止のために、ヨル リンウリ党は党・官邸間のあつれきと葛藤でさらに浪費」した。

民主労働党はまだ「非正規職法案で約束された再議論に臨め」と要求し、法司 委占拠座り込みを続けている。結局与野が民主労働党に条件付き法司委会議の 進行を提案し、一定部分、妥協の雰囲気が形成されなければ、民主労働党側が 再議論のカードを切れないが、そうした期待通りの構図は難しくなった。

法司委開会の権限を持つハンナラ党の李相洙(イ・サンス)法司委員長は非正規 職法案の処理をするための「警衛権発動」などによる法司委全体会議の強行は しないと明らかにした。また、もうひとつの意見だった非正規法案処理除外と いう「条件提示」もしない方針だ。ハンナラ党の立場は「こうなると非正規職 法案に対して民主労働党と妥協した印象を与える」のでまったく提案しないと いうことだ。

ヨルリンウリ党もこれに大きな不満はない雰囲気だ。29日の法司委会議が失敗 に終われば、30日の本会議に影響があるので、与党は前の日にハンナラ党と29 日の非正規法案処理について合意し、すでに他の懸案も事前に準備を終えたも ようだ。これに関して、ハンナラ党のキム・ヒョンオ院内代表は聯合ニュース との電話インタビューで「30日に処理する案件はほとんどすべて合意しており、 今どうしても(与野院内代表が)会う必要はない」と語った。

結局、ヨルリンウリ党は29日の警衛権発動であれ条件付き開会であれ、とにか く法司委全体会議が困難になったため、来週中にもまた奇襲的に法司委全体会 議を招集し、非正規職法案を処理するものと見られる。

さもなくば、最悪の場合、与党が本会議で国会議長の職権上程による処理を試 みる可能性もある。そうした意見はすでにヨルリンウリ党内から公然と出てい る状況だ。とにかく与党としての立場では、今回の定期国会会期内の非正規法 案処理方針には変わらないことだけは明らかなようだ。

政界再議論が形成されず、逆に巨大両党が「年内処理」などを強く押している 状況で、今後の民主労働党の対応が注目される。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-11-30 05:04:33 / Last modified on 2006-11-30 05:04:33 Copyright: Default

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