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東亜大医療院使用側、ストライキ現場暴力侵奪、妊娠組合員に暴行

東亜大医療院労組、 8日に勤務条件改善および非正規職正規職化要求全面ストに突入

チョンヨヌ記者 adsjyw@jinbo.net / 2006年09月09日15時36分

9日午後、東亜大医療院労組組合員がストライキ座込み場の医療院1階のロビーで発言をしている。この日の午前9時頃には使用側が職員を動員し、ストライキ座込み場を侵奪して、暴力事態が行われた

釜山東亜大医療院労働組合が(分会長ソクビョンス) 8日昼間12時を期して、 全面ストに突入した。

公共連盟医療連帯労働組合所属の東亜大医療院労組は、ストライキに突入した 後も患者たちの不便を考えて、応急室、手術室、集中治療室などには最低限の 人材を除く約200人の組合員が、9日現在、病院1階のロビーでストライキ闘争 を行っている。東亜大医療院労組組合員数は現在879人だ。

東亜大医療院労組、ストライキに突入せざるをえない理由

東亜大医療院労組がストライキに入った理由は、医療院側が7日の暫定合意を 前にして『非正規職正規職化』に関する合意を翻意したためだ。現在、東亜大 医療院労組は、△交代勤務者の勤務条件改善、△非正規職正規職化、△賃金値 上げを使用側に要求している。

東亜大医療院労組はこれに対して「現在、東亜大医療院で働いている看護師な どの交代勤務者の勤務条件は、非常に劣悪だ」とし「10時間以上の夜間勤務を しても、教育を受けるために3〜4時間ほどの睡眠も取ることができない状況で 出勤をしなければならない。ところが病院の必要で主催される教育なのに、時 間外手当てを支給しないなど、勤労基準法さえ守らていない」と伝えた。

東亜大医療院労組は特に、医療院内の非正規職に関する問題はむしろ深刻になっ ていると指摘した。東亜大医療院労組は「団体協約には『退職などで欠員が発 生した時は30日以内に補充して、5ケ月で正規職に転換』、『非正規職は非正 規職で、どうしても必要な業務以外には非正規職を使えない』となっている」 と前提にした後、「それでも病院は正規職が退社したところに非正規職を補充 して、正規職化させなかった」と指摘した。

労組はまた「いつも勤務スケジュールが変更になり、それによって強制年次休 暇の使用が頻繁に起きている」とし「その上、出勤しても患者が減ったという 理由で退勤を強要され、交代勤務者は基本的な私生活も保証されない」と強調 した。

医療院側の意図的な合意翻意、結局地労委職権仲裁

だが東亜大医療院側は、労組の要求に対し、合意事項も翻意して不誠実な態度 をとり続けている。

東亜大医療院労組によれば、労組は6日に東亜大医療院と最終的な意見接近に 至った。労組ストライキという破局を避けるため、組合員の意見を集約して、 暫定合意を決めたという。そのため医療院労組は6日のストライキ前夜祭に集 まった組合員を解散させ、7日の午前7時に予定されたストライキに突入はしな かった。

しかし医療院側は、7日の暫定合意を前に突然非正規職正規職化に関する状況 を翻意した。労組は即刻「労組と組合員を欺く医療院側の不当な行為は見過ご せない」とし、ストライキに突入することになった。

東亜大医療院側は9日現在、労組宛の文書で労組の不法ストを即刻中止し、外 部から院内に入っている人材を全員院外に撤収させれば、本院労使が交渉形態 と無関係に対話に臨むと明らかにした。

東亜大医療院、労組スト座込み場を暴力侵奪

「救社隊、ビデオカメラ撮影中の妊娠中組合員まで暴行した」

9日東亜大医療院使用側職員がスト座込み場侵奪後に院務課カウンターで暴れている/東亜大医療院労組

合意事項を翻意して不誠実交渉で応じている東亜大医療院使用側が職員を動員 し、ストライキ座込み場を暴力で侵奪する事件が起きていた。特にこの過程を ビデオカメラで撮影していた妊娠6週の妊娠中の女性組合員が職員から暴行さ れ、応急室に送られ問題になっている。

東亜大医療院、救社隊動員ストライキ座込み場侵奪
妊娠6週の女性組合員も暴行

東亜大医療院労組によれば、使用側の暴力は東亜大医療院労組ストライキ二日 目をむかえた9日午前10時の出征式を終え、教育を行う過程で起きた。

労組によれば、使用側救社隊10数人が突然ストライキ座込み場を侵奪し、舞台 に設置された音響施設を壊そうとした。これを止めようとする組合員に対して 救社隊は「ただではすまない」とし、威嚇と同時に暴言を浴びせたという。

労組はこの過程で救社隊が組合員を押し退けて殴り倒す暴力を振ったとし、 「特に、この過程を病院ロビー案内センター(高さ約1.2m)の上で侵奪過程を撮 影していた妊娠6週の女性組合員にまで救社隊が駆け寄り、暴力的に引き下ろ したため、案内センターから落ちた」と伝えた。

ソクビョンス分会長、顔面を一撃され一部の組合員が負傷

またこの過程で救社隊の暴行を止めたソクビョンス東亜大医療院労組分会長も、 メガネをかけた顔面を直撃されて顔に傷を負った。一部の組合員も大小の打撲 傷で指骨にひびが入るなどの負傷をした。

労組は特に「床に落ちた女性組合員のカメラを奪い取ろうとして救社隊が駆け 寄ってきて暴行した」とし「なぜ病院という場所でこんなことができるのか。 有り得ないことだ」と怒った。現在、女性組合員は緊急搬送され、応急室に入 院している状態。現在は継続的な入院治療が必要だという。

労組は「1時間ほど続いた使用側の暴力侵奪で現在、多数の女性組合員が精神 的衝撃から立ち直れずにいる」とし、「人の怪我を治療する病院で白昼堂々と 行われたこの暴力に対し、医療連帯労組東亜大医療院分会は怒りを押さえられ ない」と伝えた。現在、東亜大医療院労組は使用側の武力行使について、いか なる弾圧があっても労働者の正当な要求を争奪するまで闘うという立場だ。

一方、民主労総釜山本部をはじめとする地域の単位労組は東亜大医療院の暴力 事態を聞いて、東亜大労組闘争支援のために続々と集結している。

東亜大医療院1階ロビーの釜山民主労総の声明

9日午後釜山民主労総をはじめとする各単位労組が東亜大労組のストライキに連帯を表わしている

「東亜大医療労組、職権仲裁にもかかわらず闘争で突破の意志燃やして」

一方、リュナンミ医療連帯労組教育部長は9日に記者とのインタビューで「昨 日の午後5時10分に地域労働委員会の職権仲裁に回付され、事実上司法府の判 断によれば不法ストライキを行っている。職権仲裁がいかに悪法かは数十年の 歴史で判明している。最近の発電労組ストでも見られたように、一方的に使用 側を肩入れしている」とし「東亜大医療労組が職権仲裁にもかかわらず、闘争 で突破するという意志で闘争を続けている」と伝えた。

リュナンミ教育部長は「東亜大医療院労組の主な要求事項は、使用側が勤労基 準法を遵守して団体協約を守ること」とし「こうした使用側の不法行為は見過 ごして、これを改善させようとする労働者のストライキだけを不法という現状 況に組合員は怒っている」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-09-11 01:32:06 / Last modified on 2006-09-11 01:32:06 Copyright: Default

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