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4日16時30分、発電労組ストライキ撤回

イジュンサン委員長、 「“戦略的退却、現場闘争持続」

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年09月04日17時05分

イジュンサン委員長、「ストライキ撤回でなく戦略的退却」

発電労組が4日16時30分でストライキを撤回した。

ストライキ撤回宣言は、組合員が集まるケウンサン体育公園で16時頃から進め られた。イジュンサン発電労組委員長は「われわれはストライキを撤回するの ではなく、戦略的退却をするのだ」とし「われわれの選択は悔やしいかもしれ ないが、さらなる発展のための勇気ある選択だ」と話し、ストライキ撤回を宣 言した。

発電労組のストライキ撤回は、現場の組織力が落ち、中央争対委の議論で電撃 的に決定された。実際、ストライキ撤回を宣言する現場には、前夜祭の半分の 2000人ほどの組合員しか集まらなかった。現場に最後まで集まっていた組合員 たちは、ストライキ撤回宣言を残念がる姿が歴然としていた。

イジュンサン委員長がストライキ撤回を宣言して、最後シュプレヒコールをあげるために悩んでいる。

ストライキ撤回宣言以後最後シュプレヒコールをあげ、一部の中央争対委委員は涙を流した。

ストライキ撤回、「電力産業構造改編問題点社会化された...」

ストライキ撤回宣言後の記者の質問に対し、イジュンサン委員長はストライキ 撤回理由を「われわれは電力大乱を憂慮してストライキを選択したが、逆にス トライキによる電力問題を心配する国民の世論もずいぶん考えていた」とし、 「今回のストライキによって電力産業構造改編の問題点が社会的に広く知られ たようだ。今は使用側と政府が電力の公共性について積極的に取り組まなけれ ばならない」と明らかにした。

結局、発電労組は今回のストライキの意味を政府の電力産業構造改編の問題を 社会的に知らせることに力点をおいていたし、中央争対委は一定程度形成され たと判断してストライキを撤回したという説明だ。

組合員たちはストライキ撤回宣言を残念がった。

使用側は強硬態度を崩さず、今後の交渉も難航か

しかし、労使交渉で実際に成果があがったわけではないため、今後の交渉をめ ぐる争点は続くものとみられる。労組はストライキ突入直前までマジノ線の修 正案も提示したが、使用側は「受け入れ不可」を固守していた。また発電労組 がストライキを撤回した現在も、労組執行部約20人への告訴、告発、逮捕令状 依頼などが撤回されておらず原則通りに懲戒するという姿勢を崩していない。

労組は最大限労使自律交渉を形成したいという立場だ。イジュンサン委員長は 「労組が最小限の要求案を含む修正案を再度提出しているので、自主的交渉が できるだろう」と明らかにした。以後、再ストライキの可能性についてイジュ ンサン委員長は「あってはならない」とし「最大限、労使の自律交渉を実現さ せる」と伝えた。

交渉は労組が現場に復帰すると同時に韓国電力本社で代表団交渉として進めら れる予定だ。

また発電労組は現場復帰以後、使用側の現場弾圧に対抗して日常的な闘争を続 ける計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。

「残念な闘争...しかし継続させるべき闘争」

[インタビュー]イホドン発電労組初代委員長

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年09月04日17時42分

15時間の発電労組のストライキは、果たして何を残したのだろうか。

「組織力確保の困難のために」

イホドン前発電労組委員長は帰る組合員に握手。

ストライキ撤回以後、組合員がケウンサン体育公園から出ている頃、一角では 組合員といちいち握手を求める人がいた。彼はイホドン前発電労組初代委員長 だった。彼に今回の発電労組ストライキの意味と今後の課題を聞いた。

イホドン前委員長は、今回のストライキ撤回の直接の原因が「組織力確保の困 難」と指摘した。イホドン前委員長は「必須共益事業場である発電所の労働者 がストライキを決意するのは容易なことではない」とし「現場の組織力が100% になっていない状況で行ったストライキであり、ストライキを整理するポイン トを逃がした時は現場の組織力復元にさらに困難が存在した」とし、残念な気 持を伝えた。

イホドン前委員長は「今回のストライキ組織化のために1か月間現場をすべて 訪問したが、中央と現場の雰囲気の差は大きかった」とし「これは現場での闘 争の困難を示す」と話した。

「ストライキはいつも革命という怪物を抱いている」

組織力の弱化で大きな成果があげられなかった今回のストライキの教訓は何か。 これについてイホドン前委員長は「必須共益事業場労働者のストライキは決断 も難しく、これを行動に移すことはさらに難しい」とし「今回のストライキで 法・制度を越える闘争の可能性が見えた。労働者としての主体的意識をさらに 強化する契機になった」と話した。続いて「ストライキはいつも革命という怪 物を抱いているという言葉のように、残念な闘争だったが、発電労働者が今回 の闘争で自らを変革する契機になったと確信する」と伝えた。

イホドン前委員長は発電労組の今後の中長期的な課題について「発電所売却が 暫定中断しているが、売却のための常時的な構造調整は現場に深く食い込んで いる」とし「発電労組は今回ののような闘争で発電私有化反対というスローガ ンを社会的に明言し、これを実践する戦いを続けなければならない」と語った。

最後にイホドン前委員長は「われわれが敗北を認めなければ敗北は存在しない」 とし「半分の失敗、半分の成功を越え、新しい闘争をまた作っていかなければ ならない」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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