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蔚山プラント労組、何故怒ったか

元請けSK、対話拒否に解決法なく...警察「労組無視」の態度も一因

チョンチョンチョン記者

ストライキ60日を超えた蔚山建設プラント労組が、6日に続き17日にも警察と の激しい衝突を起こしたことで、蔚山地域全体に緊張感を漂わせている。

特にこの日、民主労総主催の嶺南労働者大会では鉄パイプが乱舞し、警察と 組合員数十名が負傷にあった。

これに伴い23日から実施される民主労総蔚山地域事業場の連帯ストライキ賛否 投票と、その後の計画のうち、27日の労働者大会への憂慮が高まっている。

だが、こうした物理的対決はある程度予想されたという労働界での分析だ。去 る3月18日の勤労基準法遵守、8時間労働時間遵守、トイレの提供などを掲げた ストライキは終盤に近づいたが、きちんとした交渉がなされなかったため。

18日に労組のある関係者は「われわれは暴徒ではない」としながら「私たちも 対話で解決法を探したいが、SKは全然応じない」と嘆いた。

個人別に差がある工事期間も今月末には大部分が終了、これ以上時間がないと いう点も労組員には圧力になる部分だ。

これに対して蔚山市民団体協議会は17日、事態解決を要求して「建設プラント 労使当事者と蔚山市、労働部、発注会社、建設連盟、民主労総などが参加する 多者間交渉を通した社会的協約締結が問題の解決法」とし、記者会見を開いた。

さらにこれに加え、去る4日に組合員家族の高空座込み場への食物提供要求を 拒んだ警察側に対する悪鑑定も積もっている。「警察署を直接訪問した組合員 の家族を放り出した」という労組側の主張だ。

また「無条件に私達が鉄パイプを持ったという報道だけが出てきている」とし、 「警察が労組員をまったく暴徒扱いしている」とし、警察の過剰鎮圧を非難した。

これに先立つ13日には高空籠城組合員が警察に豪華な食事を要求したという マスコミの誤報もあった。

また、SKがある石油化学団地の周辺への事前集会申告により、彼らの集会の空 間までなくなってしまった。労組に心理的な圧力を加えると同時に空間的にも 動く余地を用意してやらないわけだ。

物理的衝突の直接の原因としては、6日と17日のどちらも、労組が行進を試み、 警察がこれを遮る過程で発生した。

民主労総のある関係者は「蔚山プラント労組は既に追い詰められた袋小路に追 い込まれている」とし、「生存のために道に出てきた彼らが選択できる方法は 決まっている」と分析した。

2005/05/18[19:49](C)prometheus

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-05-18 22:04:01 / Last modified on 2005-09-05 08:16:45 Copyright: Default

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