「盧武鉉政府の独善と我執が労政関係を悪化させている」

韓国労総、21日に2万5千の参加で全国労働者大会… 「一方的労働政策撤回」を要求

盧武鉉政府に対する韓国労総の不満が 2万5千の組合員の叫びで表わされた。

イヨンドゥク委員長は「労働界を対話のパートナーと認めない 政府の独善と我執が労政関係を悪化させている」と不満を表出し、 公共建設労連のオヒョンス委員長も 「盧武鉉政府は正気に戻れ」と政府の一方的な労働政策を強く糾弾した。

*(C)毎日労働ニュース*

*写真:韓国労総は21日午後1時、ソウル大学路で組合員2万5千人を集めて全国労働者大会を開き、△非正規職法案廃棄△韓日FTA協定反対△国民年金・年金基金改悪反対△公務員労組弾圧中断を要求した。*

イヨンドゥク委員長は大会の辞で 「非正規職保護は、労働法ではなく社会安全網の次元で扱われるべき問題で、 政府が進めている非正規職法案は撤回されなければならない」とし、 「時間がかかっても労使が自主的にこの問題を解決できるように 政府が対話の枠組を作れ」と主張した。

特に李委員長は「この10年間、労働界が闘争を展開してきたのに 一方的で強制的な政府の態度は相変らずだ」と批判し、 「政府が対話でこの問題を解決しなければ、 韓国労総は闘争の力でこのような政府の企みを打ち破る」と闡明した。

続いて彼は、 △非正規職法案に対する労使間自律的解決保障 △公務員労組弾圧中断及び対話による解決を政府に要求し、 「民主労総との共同闘争の中で、政府に対する闘争と対話をしていく」 と二大労総の共闘を再確認した。

この日の大会では、韓国労総が独自に開催した集会としては初めて 民主労総のイスホ委員長と民衆連帯のチョングァンフン常任代表、 民主労働党のキムヘギョン代表が参加し、連帯の挨拶をした。

*(C)毎日労働ニュース*

イスホ委員長は「私達が着ている闘争服、鉢巻き、あふれる熱気まで、 韓国労総の組合員と民主労総の組合員を区別できない程そっくりだ」とし、 「保守集団、資本家集団は一つに固まって労働者を攻撃しているだけに、 私たちも小さな違いを超えてみんな一つに団結して闘っていこう」と話した。

民主労働党のキムヘギョン代表も 「今は韓国労総組合員に‘同志’という表現を使わなければならないようだ」 と話し始めた後、「韓国労総が要求している四大闘争目標について 既に民主労働党も闘いを始めた」とし、 「労働者はひとつという命題の下で 二大労総の共同闘争と共に民主労働党も連帯して闘っていく」と話した。

この日の集会には、このほかに民主労総の カンスンギュ、オギルソン、シンスンチョル副委員長、 及びイソクヘン事務総長と、 民主労働党のシムサンジョン議員及びイ・ヨンシク最高委員、 毎日労働ニュースのパクスンフプ代表などが参加した。

参席者は「対話しない政府は、民主政府ではない」という決議文で、 「私達の社会は、非正規職拡散と障害者、女性、高齢者などの 脆弱階層に対する差別が極に達しているのに、 政府は派遣業種を全面的に拡大して使用期間を延長する 最悪の非正規職法案を国会に提出した」とし、 「反労働者的な新自由主義政策と労働陣営に対する弾圧に対抗し、 労働者の生存権と労働運動の死活をかけて総力闘争に立ち上がる」と決議した。

集会が終わった後、参席者は大学路から鍾路３街のYMCA前まで 行進を行った。この日の大会は、韓国労総の集会史上初めて インターネットで生中継された。

キムボンソク記者 seok@labortoday.co.kr 2004-11-21 午後6:10:30入力 (C)毎日労働ニュース

原文

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韓国労総全国労働者大会あれこれ

口をそろえて 非正規職撤廃、 年金基金改悪阻止

21日、ソウル恵化洞の大学路には、2万5千人あまりの叫び声が鳴り響いた。 韓国労総はこの日、2004総力闘争全国労働者大会を開き △非正規職法案廃棄 △韓日FTA阻止 △国民年金・年金基金改悪阻止 △公務員労働三権保障などを叫んだ。

○…二大労総の労働者大会で繰り返される

去る14日の民主労総主催の労働者大会にイヨンドゥク韓国労総委員長が 参加したのに続き、この日開かれた韓国労総労働者大会にも 民主労総のイスホ委員長とイソクヘン事務総長、 シンスンチョル副委員長など、 民主労総の関係者が初めて参加した。 また民主労働党のキムヘギョン代表とシムサンジョン議員も参加し、 二大労総と労働界を代表する進歩政党が一堂に会する意義深い場になった。 特にイヨンドゥク、イスホ委員長とキムヘギョン代表は、 招請グループの「ソリタレ」の音楽に合せて互いに肩を組んで踊り、 目を引いた。

○…高速道路売却決死阻止の波

今回の労働者大会では「高速道路売却決死阻止」という 真っ赤なピケを持った人々がとりわけ目についた。 高速道路売却阻止闘争をしている道路公社労組の組合員4千人あまりが 大挙参加したのである。彼らは大会に先立ち、午前11時に道路公社 ソウル営業所前で「高速道路売却阻止総力闘争労働者大会」を行い、 労働者大会に合流した。道路公社労組はこの日、彼らが開いた労働者大会で 労働界、市民団体などと連帯し 「年金基金高速道路売却・国庫路線民自転換反対」100万人署名運動を展開すると 述べ、公共建設連盟のオヒョンス委員長も労働者大会に参加した 他の事業場の組合員に連帯を要請した。

○…史上初のインターネット生中継

韓国労総はまた、史上初めて労働者大会をインターネットで生中継して 話題になった。韓国労総はホームページを通じて 労働者大会が始まった午後1時頃から生中継サービスを提供し、 労働者大会に参加できない地方の組合員から好評だったという。

○…フンブは気が滅入る!

貧しいフンブの子供達は、服を着ることもできず、大きな布切れに顔を出す 穴をあけて一緒に暮した。ところが雇用年限制のため、契約職として5年以上 働いた人は必ず追い出される。農協中央会民主労組もフンブの子供達と 同じ境遇になった。イチュンホ委員長をはじめ、代議員たちは 布切れに顔が入る程度の穴をあけて「雇用年限制廃止」を叫んだ。 立ち上がる時も座る時も一緒にしなければならない止むを得ない運命は、 逆に団結の力を誇示した。はじめは一緒に動こうとしても呼吸が合わずに 困っていたが、時間が経つほどに団結が強くなった。 雇用年限制などの非正規職問題が社会のやっかいものとして登場したことで、 この時代のフンブの子供達がますます増えることを憂えるべき大きな事柄だ。

○…最低生計費はガムの値段?

労働者大会には突然、ガムが登場した。 「貧困解決と最低生計費現実化のための共同行動」が 「最低生計費はガムの値段」と言ってガムを配ったのだ。 韓国労総が貧困社会連帯(準)などと共に、17日から19日まで 三歩一拝を行うなど、最低生計費に大きな関心を見せただけに、 目につく姿でない筈がなかった。

イムジヒェ記者 sagesse@labortoday.co.kr 2004-11-21 午後6:17:27入力 (C)毎日労働ニュース

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)

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