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韓国: 民主労総、ゼネスト賛否投票に突入
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「96年ゼネスト以上の憤怒が形成されている」

民主労総ゼネスト賛否投票に突入。 11月6日まで賛否投票、8日に結果発表

チェハウン記者

「非正規労働法改悪阻止と差別撤廃、 公務員労働三権保障、損賠仮差押さえ・職権仲裁・国家保安法廃止と 日韓FTA、派兵延長同意案阻止」のための民主労総ゼネスト日程が 本軌道に乗った。 民主労総は25日の午前10時に記者会見を開き、 25日から11月6日まで、全組合員がゼネスト賛否投票に突入すると明らかにした。

民主労総のイスホ委員長は、 「社会全般が危険な混迷の中にあるにもかかわらず、 政治圏と既得勢力は政争に没頭してばかりいる現実」と慨嘆、 「政府の官僚が国民に奉仕するどころか、 国民の上に君臨して非正規悪法をはじめ反民衆的な政策を連日ぶちまけている」 と強く批判した。

イスホ委員長は「民主労総がゼネストに突入するのは、 韓国社会の核心的な危機である階層葛藤を解消するであり、 多少の社会的費用が発生したとしても、 この無責任な政権によって疎外された労働者民衆の生の根本的改善のためには 止めることができない」とゼネストの背景を説明した。 また「このような状況を打開するために、 民主労総の当然の要求に対して政府は即刻真摯な労政協議にはいれ」と要求した。

民主労総のカンスンギュ首席副委員長は、 「現場巡回で会う組合員たちもまた、 今回ばかりは黙過できない状況だという共感が広範囲に広がっている状態だ。 96年の労働改悪闘争でのゼネスト以上の憤怒が形成されている」と 現場の情緒を伝えた。カンスンギュ副委員長は、 「民主労総は破局を願わないが、 政府が今までのように事態の本質を理解せず、 強権的な態度をとり続けるなら、今後の破局のあらゆる責任は政府に帰す」 と警告した。

民主労総は、11月6日の賛否投票が終われば、8日に記者会見で 投票の結果を発表する予定で、続いて11月14日には 10万規模の労働者大会を光化門で開催する。 また、11月15日の公務員労組ゼネスト突入と同時に 民主労総指導部は非常時局籠城に突入、 闘争の雰囲気を高めて非正規改悪案が常任委に上程されれば 直ちに闘争本部の指針に従って全面的なゼネストに突入する。

一方、非正規改悪案阻止と非正規保護立法争奪、 日韓FTA阻止、公務員労働三権争奪のための共同闘争を宣言した韓国労総もまた、 民主労総のゼネスト突入の時期に合せて ゼネストを含む最大限の共同闘争を準備していると伝えられている。

政府はさまざまな経路を通し非正規法案の強行の意志と ゼネスト突入時の強硬対応を明らかにしている状況で、 下半期の民主労総ゼネスト局面での全面戦争は避けられないものと思われる。 ゼネストの実質的な動力がわかれる組合員賛否投票が どれだけの票で可決されるのか帰趨が注目される。

2004年10月25日13:21:13

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2004-10-26 05:18:03 / Last modified on 2005-09-05 08:16:17 Copyright: Default

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