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「戦争のために分党論とは.. 分党は『共倒れ』」

自主派、「従北主義のために敗北? それこそ分派主義」

キム・サムグォン記者 quanny@jinbo.net / 2007年12月26日19時26分

大統領選挙惨敗の評価をめぐり、党内外で分党論が提起されているなか、民主 労働党の内紛は悪化する一方だ。インターネット新聞「民衆の声」に党内平等 派最大政派である「前進」のある会員が作成した「分党文書」が公開されたこ とについて、自主派陣営は言葉を慎みながらも、不便な感情を隠さない。

民衆の声は12月25日、ハン・ソクホ前進前執行委員長作成した文書を入手して 公開した。この文書は当初、ハン・ソクホ前委員長が前進ホームページ内部の 会員掲示板に掲載した文で、現情勢と分党に対する一人の前委員長の個人的な 意見が含まれている。

「民衆の声」はこの文書を公開しながら「前進が分党を推進することになった 経緯と、分党のための権力闘争方式、および今後の計画などが詳しく含まれて いる」とし「前進は、大統領選挙の真っ最中にこのような(分党)動きを始めた ことがわかり、議論が予想される」と報道、前進側の「企画分党」の疑惑を提 起した。

これにより大統領選挙敗北以後、党内自主派に対して「対北朝鮮従属主義と政 派覇権主義の全面的な清算が必要だ」と総攻勢をかけていた前進が、むしろ逆 風を受ける可能性が高まった。

大統領選敗北後、自主派に「十字砲火」.. 最高位総辞職決定

最近、民主労働党はその他の政党と同じく大統領選挙敗北への評価と今後の進 路についての議論の真っ最中だ。特にこの過程で、党の内外では党権を掌握し てきた自主派を叱責する声があった。

孫浩哲(ソン・ホチョル)西江大教授は12月24日、韓国日報で「親北朝鮮的な朝 鮮労働党とそうではない民主労働党は離れなければならない」と露骨に分党論 を提起した。

チョ・スンス進歩政治研究所長も京郷新聞に寄稿した文で「北朝鮮の軍事王朝 政権を保衛し、北朝鮮式社会主義での統一を自分たちの最高任務とする勢力と は進歩政党で共にやれない」と党内自主派を批判した。

こうした批判には、単に自主派と平等派の政派対立の問題だけでなく、大統領 選挙の過程で党指導部と権候補が見せた動きへの評価が含まれている。大統合 民主新党と民主党式の表現を借りれば「刷新」の方法論に対する意見が噴出し ているのである。

孫浩哲教授は民主労働党がコリア連邦国などの統一議題に埋没して、非正規職 問題など民生懸案を副次化したとし、これを大統領選挙の最大の敗因だと指摘 している。

チョ・スンス所長も「社会主義であれ社会民主主義であれ、韓国的土壌と国民 の具体的な生に基づかなければ、どんな路線も主義も意味がない」と党指導部 の「従北的」態度が大統領選挙敗北の主原因だという点を迂回的に強調した。

この間の評価を基盤として、党指導部と権永吉前候補は、直間接的な辞任の圧 力を受けてきた。あまりにもに大きな惨敗だったからか、党最高委員会は内外 の批判を受け入れて、26日の最高委員会議で指導部の総辞職を決めた。

キム・チャンヒョン前事務総長・イ・ヨンデ政策委議長は「ノーコメント..」

しかしこの日、ハン・ソクホ前執行委員長が作成した文書が言論を通じて公開 されたことで、争点は大統領選挙の評価と党の進路ではなく「企画分党」に移る ことになった。前進としては立場が苦しくなった。

民主労働党ホームページの党員掲示板には、前進を猛非難する文が続々と書き 込まれている。

ID「アルテムス」は「分党シナリオを構成して党を割ろう、分裂させようと扇 動したハン・ソクホ成員をはじめ、チョ・スンスなどの人々を除名しろ」とし、 前進指導部の総辞職を要求した。

ID「党員K」も「前進は、党の大統領選挙闘争の過程を徹底的に分派的な利害を 貫徹する分派闘争空間に変質させた」と批判した。

自主派側は、概ね即刻の立場表明を避けている。キム・チャンヒョン前事務総 長は「まだ内容を確認していない。言及することはない」と明らかにした。

イ・ヨンデ政策委議長も「報道された文書の出処と性格が不明で、現在のとこ ろ確実に何か論評することはない」と話した。ただしイ政策委議長は、これま で散発的な意見として表出されてきた分党論には「正しくないと思う」とし 「進歩政党が内外で苦しんでいる。内部の問題は内部の討論で解決する問題」 と話した。

チョン・ソンヒ前機関紙委員長「分党論はあっても、分党はない」

キム前事務総長とイ政策委議長とは違い、自主派系列のチョン・ソンヒ前党機 関誌委員長(現疎通と革新研究所長)は「今は和合して革新し、総選挙の時に回 復するという重大な課題が近づいている」とし「戦時のような大統領選挙の間 に分党論が提起されたこと自体に驚きを禁じ得ない」と今回の事案への立場を 表明した。

彼は、分党論の現実化の可能性には「分党は共倒だ。あちら側(前進など平等 派)がそれを知らないはずがない」とし「分党論はあるが、分党されることはな いだろう」と一蹴した。

チョン所長は、大統領選挙敗北の責任が自主派を狙っていることについては 「多数派には大きな責任があると思う。それでも少数派に責任がないとは限ら ない」とし「前進こそ党内の二大政派だ。なぜ責任がないというのか」と 付け加えた。

いわゆる「従北主義」の議論については「従北主義、親北朝鮮党のイメージで 大統領選挙で敗北したとというのは、民心の焦点ではない。今回は色合い論争 もなかった」とし「民衆の要求と指向で評価せず、政派の立場で評価するとい うことであり、それこそ分派主義」と断言した。

一方、チョン所長は孫浩哲教授と、民衆言論チャムセサンで自主派と平等派の 決別を主張したイ・グァンイル聖公会大教授に対して「それらの方々が明確な 代案もないのに(自主派と平等派が)決別を主張してはいけない」という言葉も 付け加えた。

前進、「企画分党」疑惑でのっぴきならない羽目に陥るか

今回の争点は「企画分党」に流れる公算があるが、民主労働党の内部ではすで にかなり前から分党の話が出ていた。またいつもの対立が大統領選挙で激しく なったが、選挙期間という特殊性で外に出なかったという指摘が支配的だ。

しかし、前進としては今回の文書公開で「企画分党」という汚名をかぶり、当 初の名分を失うことになった。前進は「党革新と第2創党」の意志の真正性を示 すために比例代表候補を出さないことにした。既得権を放棄することで名分を 得たが、今回の文書公開で致命打を受けることになったことになる。

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=42067原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-29 20:26:16 / Last modified on 2007-12-29 20:26:17 Copyright: Default

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