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民主労働党『分党説』一波万波

平等派、自主派の『企画分党』攻勢に正面突破?

イ・ユノン記者 sisyphus@jinbo.net / 2007年12月26日19時18分

民主労働党『分党説』が浮上し、議論が広がっている。発端はインターネット 言論『民衆の声』が12月25日に党内の平等派系列最大政派、『前進』の内部文 書を入手し、「『前進』は大統領選挙の前から分党を進めてきた」と報道して からだ。

『民衆の声』はこの日、「ハン・ソクホ前執行委員長名義の『進歩新党を創党 しよう』という文書で分党推進の経緯と、分党のための権力闘争の方式および 今後の計画などが詳しく含まれている」と報道した。続いて「作成日時はない が、『大統領選挙以前に書き込むので(保安に)注意しろ』という内容が含まれ ており、選挙運動期間中に作成・配布されたものと見られる」と伝えた。『民 衆の声』は、該当文書の写真まで公開したが、具体的な入手経緯は明らかにし なかった。

「自主-平等は妥協できない..分党は必然」

『民衆の声』が公開した文書は、「従北派(自主派を指摘)と平等派の闘争は、 共有できない権力闘争であり、妥協できないヘゲモニー戦争だ」とし「分党は 必然だ」と主張している。分党主張の背景については「党内権力闘争での連続 的な敗北と挫折、従北派の党解散行為に対する怒り」と明示している。

続いて「大義名分が足りず、組織的な労働隊伍が準備されず、新党創党の条件 が成熟していないのは事実」とし「最も適当な時期は2008年の総選挙前だ。大 統領選挙が終わって4か月の間に勝負をかけなければならない」と分党推進の時 期を提示した。

文書は「新党創党の大義名分と必要性に対する社会的共感を形成するために、 党内闘争を全面化すべき」と提案し、○党権者の20%、大衆組織幹部、党内平等 派系列の名望家などを組織、○党内平等派系列政派の説得および糾合、○チェ・ ジャンジプ、孫浩哲(ソン・ホチョル)、ホン・セファなど、党外部の進歩的な 知識人糾合、○世論戦のための言論の友軍化などの戦術を打ち出している。

また、「新党創党後初の公職選挙で従北派の党と競争しても勝てる秘策の研究 と準備が必要」、「平等派と一つの党にあり続ければ、社会と大衆から孤立す るかもしれないという危機感から、やむを得ず分党への合意を(自主派に)強制 しなければならない」、「民主労総の排他的支持の方針を撤回すべき」といっ た主張が含まれている。

文書は「断言するが、平等派が多数派になるのは不可能だ」とし「進歩新党創 党闘争が失敗すれば、党内の平等派も壊滅する」と見通した。

続いて「従北派が新党創党の試みに危機意識を感じ、一時的に平等派に次期党 権を譲歩するかもしれないが、その状況を活用して党内多数派になるのは不可 能だという点をキム・ヘギョン代表体制ですでに確認した」とし「2012年にノ・ フェチャンやシム・サンジョンといった平等派の名望家が党の大統領選候補に なるのはラクダが針の穴を通るより難しい」と付け加えた。

「この機会に分党議論に火を」自主派に攻勢

『前進』側は、『民衆の声』が入手報道した文書について「ハン・ソクホ前執 行委員長が大統領選挙前の12月初めに作成した文だ」と実体を認めたが、○会 員だけが閲覧できる文の入手経緯が明確でない点、○文書の写真で字体、強調 する点など、編集が違っている点などに疑惑を提起している。

前進所属のキム・ヒョンタク前スポークスマンは、「該当文書はハン・ソクホ 前執行委員長が『前進』のホームページ内の会員ディベートルームに書いた個 人の意見文だ。これを文書として出力したこともなく、会議の場で配られたこ ともない」とし「『民衆の声』がこれを『前進』の公式文書であるかのように 言うのは事実の歪曲」と主張した。

キム・ヒョンタク前スポークスマンは、「大統領選挙の前に分党を主張したこ とが不純だというような報道には同意できない」とし「分党の話が何回か出た わけでもなく、大統領選挙の後に出てきたものでもない。『民衆の声』は党員 の正当な問題意識を抹殺して良心の自由を剥奪しようとしている」と話した。

続いてキム・ヒョンタク前スポークスマンは「前進の公式の立場は、今分党を 議論する時ではないということ」としつつ「個人的には(分党の)議論に火がつ けばと思う。あらわれた事実で語る健康な問題意識なら、逆に活性化させるべ き」と伝えた。

これを書いたハン・ソクホ前進前執行委員長も「民主労働党が創党以来10年間、 時代の要請にきちんと対応してきたのか、私がそれをできるのかについて、進 歩陣営全体が共に考え、答えを探せば良い」とし「進歩新党創党でも民主労働 党を根本からやり直す作業でも、今方法を探さなければ機会はない」と同調した。

ハン・ソクホ前執行委員長は『民衆の声』とのインタビューで「私が書いたの ではない」と否定したことについて、「『民衆の声』記者が文を書いた趣旨と 意図を尋ねず、いきなりいつ書いたのかとせっついたので、不愉快だったので そう(嘘を)言った」と釈明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-29 20:25:37 / Last modified on 2007-12-29 20:25:39 Copyright: Default

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