「集会」よりも「なぜ戦うのか」を報道してくれ

国民行動15日記者懇談会、 闘争日程と言論に「要請」

ラウニョン記者 hallola＠jinbo.net

APEC反対ブッシュ反対国民行動と釜山市民行動は15日の10時30分、全教組釜山 支部事務室で記者懇談会を開き、APEC活動の日程を公表し、取材に対する「根 拠ある闘争に対する公正な報道」を要請した。記者懇談会は朴ジンヒョン釜山 本部宣伝局長の司会で、ヒョンジョンギル釜山市民行動執行委員長、パクソグ ン国民行動執行委員長、イチャンウ民主労働党釜山市党事務局長などの報告と 答弁で進められた。

集会に対する心配を解く

APEC反対ブッシュ反対国民行動と釜山市民行動が推進している反APEC闘争主幹 日程について、パクソグン執行委員長の報告で懇談会が始まった。

懇談会に集まった記者たちの共通の質問は「集会許可が出ない状況で、どんな 方法で日程を進めるのか」と、会議場のベクスコ周辺には車両進入が統制され ているのに「どのようにして闘うのか」に合わされていた。また外国からの参 加者の入国拒否にどう対応するのかを心配していた。

文化祭は、集会申告の必要がない。そのためゲリラ式の文化行動が続いている 状況だ。17日の前夜祭の場合、文化祭形式なので事前申告は不要だ。また、ミ リオレがある所で文化祭形式の前夜祭は、警察側との間で合意されていると 明らかにした。

しかし18日からは本大会場所をはじめとし、あちこちの集会許可がなく、19日 もやはり同じだ。これに対してヒョンジョンギル執行委員長は「現在保守団体 が集会申告を出したところでは、たった一件の集会も開催されていない。集示 法によれば、虚偽集会申告や集会を中止する場合は主催側から『しない』とい う通知をすることになっていて、その場合は次の順位で申請した単位の集会申 告が受付られなければならず、警察から通知しなければならない。それにもか かわらず、主催側も警察も返答がない」と指摘して「すでに警察の措置が違法、 憲法違反の措置で、憲法に保障された集会デモの権利を適法かつ合憲的に行使 する計画だ。もちろん、方式と趣旨も極めて平和的に行われる予定」と明らか にした。

また現在、国際農民団体のビア・カンペシナ代表が入国の過程で4時間抑留さ れた事例を除き、特に摩擦はない状況だ。

パクソグン執行委員長は「所属と目的を明らかにしたのに4時間も抑留したと いう事実は、韓国の人権実態を如実に見せる恥ずかしいできごと」と指摘し、 「特に彼らが14日の韓米首脳会談反対記者会見に参加し、法務部が全国農民会 総連盟事務室に連絡して『入国目的が違う。もし釜山APEC関連の集会に参加す れば、措置を取る』と強硬な圧力を加えてきた」と明らかにした。これに対し て全農と国民行動は抗議を表明し、積極的な措置を取ると述べた。特に海外の 反世界化活動家が大挙入国する17日に合わせて準備を進めていると述べた。

パクソグン執行委員長は「彼らがあれほど問題視しているテロリストのブラッ クリストは世界的に容認されている。しかし反世界化活動家のブラックリスト を作成し、出入を禁止するのは国際的な暴挙だ。反世界化デモが国際的に容認 されて、社会運動団体活動家の活動が保障されている状況で、政府がこの調子 で過去のデモの前歴を理由に出入国を問題にするのは、国際的な恥でもある」 と政府の政策に強い批判の立場を明らかにした。

韓米首脳会談反対闘争、平和集会もダメ

17日に慶州で開かれる韓米首脳会談にも「普門団地」全体が源泉封鎖されてお り、集会申告も許可していない状況だ。これに対して記者会見団は「韓国政府 は今、超憲法的な状況とむちゃくちゃな違法な措置を行っている」とさらに強 く批判した。

現在、警察が無条件的に集会を遮断、封じ込めている実情だ。これに対してパ クソグン執行委員長は「現在、ほとんどの人々が摩擦の発生を心配をしている が、大規模な集会デモの場合、たいていは警察の暴力過剰行為で負傷者が発生 していて、思いもよらないできごとが発生する。こういう状況が発生すれば、 警察の暴力対応に責任があるということを断言し、マスコミはこのような警察 の動きをよく監視してほしい」と要請した。

一方全国の30ほどの団体から構成された人権団体連席会議は「警察の暴力、平 和な集会の保障監視活動をすることに決定」し、18日の集会では人権団体活動 家により構成された警察暴力監視団が活動する予定だ。

最後にイチャンウ事務局長は「APEC反対国民行動、市民行動もみんなそれぞれ 反対する理由がある。今日、記者の方々は『どのように集会をするか』しか質 問しないが、『なぜ彼らが戦うのか』にも関心を持ってほしい」と話した。ま た「反対する集団が集まり、単に集会をするのではなく、根拠がある。反世界 化闘争が主流の流れになっているのに、韓国だけはむしろ逆行している。グロー バル・スタンダードを他の所で見つけようとせず新自由主義世界化に反対する 全世界の民衆の闘争の深層取材を願う」と繰り返し強調した。

2005年11月16日7時19分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容（仮訳）に従います。