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間接雇用の仁川観光案内士が30年で初のストに突入

「民間委託を撤廃して人間らしく生きよう」仁川市庁前でストライキ記者会見開催

パク・タソル記者 2021.06.15 15:01

仁川主要地域の観光課広報を担当する観光案内士が30年で初のストライキを始めた。 これまで民間委託で運営され、仁川市に間接雇用されていた彼らは、 低賃金と雇用不安、反人権的労働環境が民間委託の弊害と主張して 仁川市に民間委託撤廃を要求した。

仁川観光案内士は2月に労組を結成して事業委託機関の仁川観光協議会(協議会)と交渉したが、 協議会は予算が追加で必要になる要求はすべて受け入れ不可の立場を見せ、 結局交渉が決裂した。 4か月間合計9回の交渉が開かれたが、効果はなかった。 結局、労組は6月9日に争議行為賛否投票を行い、96%で可決された。 労組はその後、争議権を得て15日に初めてのストライキをした。

[出処:労働と世界]

民主労総公共運輸労組仁川地域本部仁川観光案内士支会会は6月15日にストライキ突入記者会見を行って 朴南春(パク・ナムチュン)仁川市長に面談を要求した。 支会は「協議会は元請の仁川市が決めた予算以外は一銭の賃上げもできないと繰り返した。 民間委託間接雇用非正規職労働者たちは最低賃金水準の月平均210万ウォンで生計を維持しろと仁川市が強要している」とし 「仁川市は低賃金、雇用不安、ひどい行政の元凶である仁川観光案内所民間委託を撤廃しろ」と明らかにした。

支会はともに、 ▲低賃金予算構造改善、 ▲雇用安定保障、 ▲仁川市傘下105の民間委託機関の労働者の労働条件全数調査と権利保障のための対策用意も仁川市に要求した。

仁川観光案内士は記者会見で直接民間委託事業の問題点を知らせた。 イム・スンミ支会長は 「民間委託による予算浪費と見せかけ式の事業が深刻だ」とし、 「6〜70万ウォンで製作できる横断幕の設置も194万ウォンで行い、 コロナ状況で利用度が下がるブックカフェを新しく設置するなどは 民間委託事業がいかに不透明かを見せている。 15億ウォン近い予算がかかる事業を民間に渡した仁川市は、 監査もきちんとしていない」と批判した。

[出処:労働と世界]

イム支会長は 「受託業者の後に隠れて私たちを無視する仁川市のため、 案内士は士気がどん床に落ちて久しい」とし 「仁川市は即刻民間委託の弊害を直視して観光案内士を直接雇用しろ」と声を高めた。

仁川観光案内所で8年間働いたチャン・ヘウォン案内士は 「協議会はコロナの時局にもマスクを脱がなければならないメーキャップ教育を無理に進め、 案内士を不安にさせた」とし 「コロナのためにできない教育なら不用で、予算を残しておけば良いのだが、 事業費を持っていくために無理に進めるしかなかった」と問題点を指摘した。

チャン案内士はまた 「10年以上、仁川のために働いてきた観光案内士を厚遇できなくても、 ブログがうまくできないという理由で、 昼間勤務日誌が遅れたなどの理由で低い等級を付け、 新入の案内士より低い月給を払うのは理解できない」とし 「労働者が権利を得るために立ち上がった以上、 仁川市の観光案内所の運営はこれ以上民間委託というマリオネットの後に隠れていられない」と警告した。

一方、2015年当時、受託機関だった仁川観光協会の公金流用、 横領事件はまだ解決されないまま残っている。 当時、仁川観光協会は17億ウォンの公金を流用して摘発されたが、 案内士の賃金未払いと四大保険不払い問題はまだ解決していない。 仁川市は民間委託事業が不十分であることを認知しながらも、 民間委託を続けている。 これに伴い、仁川の観光案内士は2015年から今年まで6年間で9回勤労契約を更新し、 不安な雇用を続けてきたが、さる2月に労働組合を結成して権利を勝ち取るために立ち上がった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2021-06-22 08:32:17 / Last modified on 2021-06-22 08:32:19 Copyright: Default

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