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ソウル地域ガス点検員、日常的に性暴力被害...2人1組を要求

「裸体応対、身体接触、暴言は日常的」

キム・ハンジュ記者 2019.10.31 14:24

ソウル地域のガス安全点検訪問労働者が 日常的に体験する性暴力を暴露して、 ソウル市の対策を要求した。

公共運輸労組によれば10月21日、 ソウル地域のガス安全点検労働者が顧客に性暴力にあう事件が発生した。 労組は「酒に酔った顧客が自分の家を訪問した労働者A氏の身体に接触する一方、 しつこくつきまとった。 A氏が現場で夫に電話して醜行は止まったが、 A氏はこの日に体験した事件でストレス性の過呼吸を起こして応急室に行った」 と明らかにした。 A氏は現在、緑色病院精神健康医学科で治療を受けている。

この他にも労組が集合した事例によれば、 訪問労働者たちは常時的に顧客から暴言、威嚇、性暴力にさらされていた。 顧客から「おかしな女がまた来た」、 「叩かれたいか」といった暴言に苦しんだり、 裸体あるいは下着状態の顧客に出会う場合も相当だった。 2015年には顧客が労働者を後から抱きしめる事件が発生し、 被害労働者がトラウマに苦しんで辞職することもあった。 同年11月には顧客がポルノをつけて労働者を観察する事件が発生し、 今年5月にはある労働者が顧客により20分間監禁される事件もあった。 当時、被害労働者は所属業者の管理者に問題解決を訴えたが、 管理者は何の対策も出さなかった。

そのため事業許可権を持つソウル市が2人1組勤務などの対策を立てろという要求が高いが、 ソウル市は予算の負担を理由に難色を示している。 2人1組施行のために人員を補充するにはガス料金を上げなければならないが、 料金値上げが難しいという理由からだ。 労組は2人1組施行のために約300人の人員補充が必要だと見ている。

労組は10月31日午後、ソウル市庁前で記者会見を行って △ガス安全点検労働者人員補充、 △ガス安全点検労働者も適用される労働安全保健条例制定、 △点検完了実績要求および評価制度廃止を要求した。

労組は 「都市ガス供給会社は点検完了率をカスタマーセンターに要求し、 カスタマーセンターはわれわれに点検完了率達成を指示している。 点検実績のために(顧客が)下着姿で扉を開けても、 セクハラをしても知らないふりをするほかはない構造だ。 性暴力の威嚇を受けてもまたその家を訪問しなければならないが、 怖がって点検を適当に済ませる場合も多い。 市民のガス安全と労働者の安全両方を守る根本的な方案である人員補充に対しては ソウル市が決定すべき問題だ。 ソウル市は責任を回避せず、労働安全対策を用意しろ」と明らかにした。

ガス安全点検労働者のキム・ユンスク氏は 「われわれは持続的な性暴力危険が露出している」とし 「私たちも一家庭の貴重な妻でありお母さん、娘だ。 また、市民のガス安全を予防する労働者だ。 私と同僚の労働者たちがこれ以上こんなことを体験しないようにしたい」と伝えた。

韓国労働安全保健研究所のキム・ジアン活動家は 「ガス安全点検労働者は一人で計器を見るために塀にのぼって大怪我をしたり、 1日に2〜3万歩歩いて筋骨格系疾患に苦しんだりもする」とし 「公共財であるガスで民間企業が数百億の収益を上げるため、 安全を外注化した結果だ。 ソウル市は労働者の安全のために2人1組勤務を至急に導入して、 人員を確保しなければならない」と話した。

一方、現在ソウル地域ガス安全点検カスタマーセンターは70か所余り、 供給会社は5社だ。 ソウル市が供給会社にガス安全点検事業権を許可すれば、 供給会社がまたカスタマーセンターに業務委託をという形だ。 すべての労働者は委託用役業者に所属する。 またほとんど用役業者事業主はガス公社退職者だと労組関係者は明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-11-08 02:07:32 / Last modified on 2019-11-08 02:07:33 Copyright: Default

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