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「職場内いじめ」で死んだ故ソ・ジユン看護師、労災認定

市民対策委「ソウル市とソウル医療院、勧告案きちんと履行を」

パク・タソル記者 2020.11.09 16:23

勤労福祉公団が昨年自ら命を絶ったソウル医療院の故ソ・ジユン看護師に対し、 業務上災害の判決をした。 勤労福祉公団は11月9日にこのような判決を出して 「(ソ看護師が)職場内状況に関して精神的苦痛をあじわったことが認められ、 業務上の過労とストレスが累積したことで極端な選択をしたと見るのが妥当だ。 故人の死亡は業務と相当因果関係が認められる」と明らかにした。

今回の勤労福祉公団の決定は、 遺族と「故ソ・ジユン看護師死亡事件市民対策委員会(市民対策委)」が 5月に勤労福祉公団ソウル北部支社に労災判定を申請してから6か月後に出された。

同日、市民対策委は 勤労福祉公団の決定を歓迎するという声明を発表した。

[出処:公共運輸労組]

市民対策委は「今回の労災決定でわかったように、 ソ看護師の死は個人的死ではなく、ソウル医療院の管理者による職場内いじめと ヒラ看護師の劣悪な勤務条件による構造的いじめによる死だった」とし 「故人が死亡する数か月前から非合理的で不当な人事命令が集中的に行われ、 それによって慢性的な過労といじめによるストレスと憂鬱感を訴えてきたが、 これを解消する病院内の装置は不在だった」と明らかにした。

続いて「それだけに関連看護管理者に対する懲戒と評看護師勤務条件改善、 いじめが発生すればこれを効果的に救済する救済装置が必要だったが、 ソウル医療院は該当看護管理者を警告懲戒しただけで、 労災申請に対して積極的に協力しろというソウル市真相対策委の勧告もきちんと履行せず、 労災申請の過程で遺族と代理人が困難を味わった」とし 「その上、ソウル医療院はいじめのない病院を作るための努力は怠り、 むしろ看護師の勤務条件と賃金低下を発生させかねない職務別賃金体系を導入するという。 ソウル市もソウル医療院のこのような態度に対して指導管理せずに傍観した」と指摘した。

市民対策委はソウル市とソウル医療院に対し、市民対策委が作った34項目の勧告案履行を要求した。 該当勧告案はソウル医療院の組織改編、看護人員労働環境改善、いじめ苦情処理改善などと、 ソウル市の公共病院関連の制度改善を要求するもので、 市民対策委が6か月間の調査の末に作成を完了した。

市民対策委は「評看護師の劣悪な勤務条件と不合理で不透明な病院経営により看護師がいじめを味わったので、 これを改善するための努力は至急だ」とし 「まだソウル医療院内に職場内いじめが存在する現実は、これを端的に見せる」と明らかにした。 また「今からでも追悼碑建設など、故人に対する優遇と遺族に対する心理支援を実施しろ」と付け加えた。

一方、故ソ・ジユン看護師は2013年にソウル医療院に入社して6年間働き、 2018年12月に看護行政部署に移動してから18日後に死んでいるのが発見された。 事件直後、ソウル市次元の調査が行われが、特別な成果を残せず遺族と市民社会の要求の末、 昨年3月に市民対策委が発足、7か月間の真相調査活動を繰り広げた。

市民対策委はこの事件を「職場内いじめによる死亡」であり 「公共医療機関で行われた重大事件」と規定し、 再発防止のための20領域、34項目の課題をソウル市とソウル医療院に勧告した。 だが1年経った今もきちんと履行されず、問題になっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-11-14 16:00:39 / Last modified on 2020-11-14 16:00:41 Copyright: Default

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