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労災被害遺族、重大災害法「即刻制定」国会でハンストに突入

姜恩美議員、泰安火力の故キム・ヨンギュンの母、故イ・ハンビッPDの父など6人

ウン・ヘジン記者 2020.12.11 14:11

12月9日、定期国会会期内での重大災害企業処罰法制定が失敗に終わった中で、 労災被害者遺族がハンストに突入した。 与野ともに関連法案を出したが、重大災害企業処罰法は制定されなかった。

重大災害企業処罰法制定運動本部、正義党は12月11日午前、 国会本庁階段の前で記者会見を行って、 重大災害企業処罰法(重大災害法)の即刻制定を要求して国会本庁前でハンスト座り込みに入った。

ハンスト者は故キム・ヨンギュン泰安火力発電所労働者の母キム・ミスク氏をはじめ、 故イ・ハンビッPDの父イ・ヨングァン氏、 イ・サンジン民主労総副委員長、姜恩美(カン・ウンミ)正義党院内代表だ。 12月7日からハンストに突入したイ・テウィ、キム・ジュファン非正規職労働者を入れると 重大災害法制定を要求してハンストに入ったのは現在まで合計6人だ。

キム・ミスク氏はハンストに突入するにあたり 「重大災害企業処罰法を作ってくれと7日から国会で野宿座り込みをしていた。 しかしまだ議論もしないとは、あまりにも気が焦って苦しくてどうすればよいか分からない。 それで人々を助けるために切迫した気持ちで最後の選択をした」と明らかにした。

また彼女は「昨日がヨンギュンの顔を見られなくなってから2年目になる日だった。 しか重大災害企業処罰法を作ってくれと座り込みをしているので、 追慕祭が開かれた泰安のヨンギュンの会社にも行けなかった」とし 「まだヨンギュンがいないことが信じられないのに、もう2年経った」と話した。 続いて「他人がハンストするのも付いて回って闘いを止めようとしていたが、 とうとう自分から自分を蝕む闘争方法を選んだ。 私の切迫感で他の人たちを救えればいい」と伝えた。

もうひとりのハンスト者のイ・ヨングァン氏は 「私たち労災被害家族と社会的惨事家族は、 息子や娘、兄弟姉妹、両親を失った。 家族を失った瞬間から、私たちはすべての人生が止まってしまった。 多くの人は生きる理由を見つけられず、先に死んだ家族を追って自ら死んだ」と吐露した。 それでも重大災害法は制定されなかったとし、 「それで私たちも死なずに生き残るために、最後の選択をする。 今日から重大災害法が制定されるまでハンストをする」と明らかにした。

姜恩美(カン・ウンミ)議員は 「正義党が1号法案として重大災害法を発議した後、190余日という時間が流れた。 その期間だけでも600人が働きにでかけて帰ってこられなかった。 しかし国会は重大災害法を法制司法委員会小委でたった15分しか議論しなかった」と批判した。 続いて「174議席の執権与党は、その気になれば法をすぐにでも通過させられるのに、 重大災害法の制定よりも10日遅く発議された公正取引法は手続きと議論を無視して死活をかけ、 国民の生命と安全を守ることにはなぜそうしないのか問いたい」と非難した。

続いて姜議員は 「胸中の火が消えない遺族も国民だ。 今日、正義党を代表して国会でハンストを始める。 口先だけの重大災害法では労働者を救えない。 今回の臨時国会では必ず重大災害法を作らなければならない」と要求した。

沈(シム)サンジョン正義党議員は 「一部財界を除けば、大韓民国がこれほど団結したことはない」とし、 すぐ翌朝にでも制定しろと要求した。 沈議員は「民主党は臨時国会内に法案を必ず処理するという明らかな立場を表明しなければならない。 朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表をはじめとする国民の力にも、実践を要求する。 両党の院内代表が今日中にでも会って、 重大災害法を臨時国会内に必ず処理すると約束することを望む。 正義党だけでなく、国民の力も重大災害関連法案を出した。 制定のための国会の議席は充分だ。 これが今回の臨時国会の外に投げ出されるのなら、 文在寅(ムン・ジェイン)政府は「労働尊重社会」という立て札を取らなければならない」と明らかにした。

キム・ジェハ民主労総委員長は 「国会内の闘争を積極的に支援し、外ではキャンドルを持って全ての民心を集めて強力な闘争をする。 ソウルだけでなく、すべての市・道で行われる」とし 「政府与党と21代国会が民心と世論を反映しなければ、 その結果がどうなるのか見守らなければならない」と警告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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