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韓国:セマウル号の乗務員も外注委託反対闘争
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セマウル号の乗務員も外注委託反対闘争

鉄道公社、 24日までにKTX観光レジャーへの転籍同意を強要

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2006年11月23日15時33分

鉄道公社がKTX乗務業務に続いてセマウル号乗務業務も「KTX観光レジャー(株)」 に委託することに決めたことで、鉄道労組とセマウル号乗務員たちが23日午後 1時にソウル駅広場で記者会見を開き、外注委託拒否闘争を宣言した。

鉄道公社は16日、各列車乗務事務所に文書を発送し「現在契約職で運営されて いるセマウル号乗務員を系列会社正規職に転換し、勤労条件を改善して安定し た雇用を保障するために、来年からセマウル号乗務事業を系列会社のKTX観光 レジャー(株)に委託運営しようと思う」とし、セマウル号乗務員の転籍同意を 求めて24日まで転籍同意書を発送することを指示した。

これに対して女性界と各社会団体、8か月間闘争しているKTX乗務員も最近、 「『安定した雇用保障』という言葉は嘘」と外注委託の危険を暴露、これに反 対し始めた。これまでKTX乗務員の闘争でKTX観光レジャー会社の問題、外注委 託非正規職労働者の雇用不安、鉄道公社の委託を装った不法派遣などの問題が 社会的に知らされている。

鉄道公社の無差別な外注委託、鉄道労働者すべてを非正規職化するのか

制服を着て記者会見に参加したセマウル号の乗務員たちは、多少緊張した表情 だったが、「鉄道公社が『ほとんどの乗務員が外注委託に同意した』という言 葉は嘘」と主張し、委託は受け入れられないと明確にした。現在、セマウル号 の乗務員は鉄道公社に直接雇用される契約職労働者で、「転籍を拒否すれば再 契約しない」「11月30日までに契約満了通知書を送る」という公社側の威嚇に 苦しんでいる実情だ。

この日の記者会見で鉄道労組未組織非正規職特別委員会のイ・チョルウィ代表 は、「2003年に皆さんの先輩が少数でも9ケ月間闘って正規職化を勝ち取った。 初めて集まる時は恐ろしいが、ようやく集まったのは決して少なくはない」と 励まして「みんな子会社での委託に反対しているがそれは正当な要求だ。鉄道 労組もすべての責任を負って皆さんの闘争を援護する」と話した。

鉄道公社役務契約職所属だというキム・ボッキ氏は「鉄道公社の直接雇用非正 規職が団結し、今回の外注委託を絶対に阻止する」とし「セマウル号の乗務員 が外注委託されれば役務契約職も委託されるのは時間の問題」と憂慮した。

8か月の闘争、KTX支部もセマウル号闘争に支持激励

セマウル号乗務員の闘争宣言に加わったチョン・ヘイン釜山KTX支部長は「公 社はわれわれだけでなく、セマウル号乗務員と役務契約職まで子会社に外注委 託するという計画を聞いて、とても驚き、残念だった」とし、「KTX乗務員も 最初に闘争を始めた時、カメラの洗礼を避けるのに忙しかったし、シュプレヒ コールもぎこちなかった。だが、戦わなければ私たちの権利を守れないという 事実を8ケ月間、全身で闘争して理解した」と話した。

チョン・ヘイン支部長は「闘争のために集まった同志たちは美しく誇らしい」 と述べ、「KTX乗務員は来年1月1日を家族と一緒に過ごすという決心で戦って いる。セマウル号の乗務員と力をあわせ、共に戦いたい」と話し、大きな拍手 を受けた。

ソウル、清涼里、大田、益山、順天、東大邱、釜山などで働く約110人のセマ ウル号乗務員たちは、現在「外注委託撤回」と書かれたリボンを乗務時に佩用 しており、委託反対署名運動を集める活動をしている。記者会見を終えた後に 龍山にある鉄道労組の会議室でセマウル号乗務員総会を開催することにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-11-24 04:10:19 / Last modified on 2006-11-24 04:10:21 Copyright: Default

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