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性労働者運動は可能か

[女性行進]性売買女性の主体的運動ために、性労働者運動、非犯罪化が必要

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net

性労働者たちが『全国性労働者連帯』を作り、性労働者を労働者と言えるのか、 性労働者運動は性売買を根絶するためにいかなる役割をするのか、果たして性 労働者運動は可能なのかなど、さまざまな論争が行われている。貧困と暴力に 抵抗する女性行進では、性売買女性の労働者宣言をどのように見るべきか、性 労働者運動はどのように進められるのかについての話題を扱う討論会を行った。

*30日、高麗大で開かれた『性労働者運動、可能か』討論会には約100人が参加し、熱を帯びた討論が進められた。*

この日の討論会の発表者は『韓国性労働者運動と世界女性行進:ジェンダー・ セクシュアリティー定義に立ったアナザー ワールド イズ ポシブル』という 主題でコジョンガビ女性理論編集主幹、『世界化時代、性売買を抵抗の空間で』 という主題でオム・ヘジン世界化反対女性連帯活動家、『性労働者闘争に連帯 しよう!』という主題でキム・ジョンウン社会進歩連帯女性部長、『韓国の性 売買特別法が性労働者たちにおよぼした影響』という主題で全国性労働者準備 委員会から参加した。討論会では、性労働の意味と国際的に性売買の議論はど のように進められたのか、性売買特別法は現在の性売買を根絶できるのか、性 労働者運動の可能性はどこに見られるのか、そして性売買現場の話など、さま ざまな議論が進められた。

「女性の貧困と家父長制は性労働と関係を持つ」

*コジョンガビ女性理論編集主幹*

性売買がいかなる過程から生じ、これがなぜ暴力と認識されているのかについ て、コジョンガビ編集主幹は「全世界的に女性は貧しく、女性の70%が非正規 職であり、非正規職の70%以上が女性という社会の中で、女性の貧困と性労働 は関係がある。性労働をする女性の相当数が貧困から出発し、男性全体集団と 比べて相対的に女性が貧しいのは、古い家父長制に起因する」と女性の貧困と 性売買の関係を説明した。彼女は「女性を男性の生産労働を助ける人と位置付 けられ、家父長制、現在は資本主義的家父長制が、女性の貧困を再生産してい る。相当数の女性を家事労働または性労働者にさせる」と家父長制と資本主義 において、女性の貧困が性売買に結び付いている過程を明らかにした。

続いてオム・ヘジン活動家は「ILOによれば、1994年の全世界の労働力の30%が 失業状態に置かれ、最低生計以下の生活を維持している。このような過程で、 性産業はこれら開発途上国の新しい利潤創出産業として大きく浮上し、開放経 済および輸出指向的な発展戦略を支援する世界銀行の政策は、低開発国の観光 産業と性産業の肥大化および拡張を積極的に追求した。結局、電子、コンピュー タ、贅沢材産業とならび、性産業は1970年代中盤以後急成長し、性差別、人種 主義、軍事主義といったさまざまな文化的要素を通じて強化され、セックス ショー、セックスショップマッサージ、エスコートサービス、テレホンセック スサービス、セックス観光などとして広がった」と、世界化の過程で性産業が 発達した過程を説明した。また「性産業はすでに数十億ドル規模の高利潤付加 価値を持つ産業になった。こうして拡大した性産業の供給は、農村共同体の解 散と都市失業人口の増加、そして実質賃金の下落による貧困の増加などの新し い経済秩序により、非常に萎縮した貧民階層の女性によって満たされた」と述 べた。

「性労働者が受ける抑圧は性労働それ自体より性労働者の仕事への社会的烙印」

*オム・ヘジン世界化反対女性連帯活動家*

このような性売買は、家父長制と資本主義により作られた産業であり、これは 資本主義と家父長制により作られた性的暴力だが、性労働者に加えられる暴力 を再定義すべきだという提起があった。コジョンガビ編集主幹は「何を暴力と 見るのかは、現在の性労働者にとって重要な問題だ。女性運動と一部の女性主 義は性を売買する仕事そのものを女性への暴力と見ている。しかしこの暴力は、 資本主義的な家父長制の下で、ほとんどすべての女性が味わう問題であり、こ れまで性労働者に加えられてきた暴力に対して再定義すべき段階にある」と述 べ、性労働者に加えられる暴力を次のように説明する。彼女は「性労働者が受 ける抑圧は、性労働そのものよりも性労働者の仕事に対する社会的な烙印から 生じ、この烙印に基づいて、性労働は根絶されるべきであり、すべきではない 仕事だと考える。こうした認識のために、明確に社会の中に存在するにもかか わらず、『社会の外』にあるものと見なす。もし、資本主義的家父長制の被害 者といえば、現在この時代に生きる人々の誰も自由ではないが、唯一、性労働 者からのみ、労働権と生存権を奪っている」と述べ、性売買女性に加えられて いる暴力を説明した。

このように、性労働者に加えられる暴力をどう見るのかに対しては国際的にも さまざまな論争がある。これに対してオム・ヘジン活動家は、「『女性の人権 増進における歴史的で画期的な転機』と評価される北京行動綱領に対する議論 の過程で、性売買についてフェミニスト内部の差が初めて表面化されたが、 北京大会には性売買労働者はもちろん、相反する立場を持つ性売買関連のNGO が参加し、ロビー活動を行った。多くの論争の結果、結局綱領は強制的な性売 買を禁止するという内容で落ち着いた。これは、北京大会を通して、国際的な 論議の場で性売買女性が直接自分たちの権利を記入するために公開的な宣言を したという点で重要だ」と述べた。

なくなるべきだが、現在は存在するしかない労働

続いて性売買女性を労働者と呼ぶべき理由について、さまざまな意見が提出さ れた。コジョンガビ編集主幹は「性労働者女性を性売買被害女性とすると、彼 女たちは救済と自活政策の対象になる。それまでは自分と、時には家族の生計 に責任を負って仕事をしてきた女性たちを社会的に呼ぶような言語がない。女 性の仕事が労働だと言うことが重要だ。安定した労働市場を除けば、女性の仕 事は労働と認められない所が多い。家事と性売買女性の仕事は『生産』を中心 とする資本主義体制では労働と認められない。サービス産業が増加しているが、 この領域での仕事もまたきちんと労働と認められていない。その中でも性売買 は、性的搾取と見ながら、この仕事がつらい仕事(労働)であることを認めない。 資本主義において、資本に対する労働搾取がしばしば語られる。そしてこれは 労働という名前を持つ。だが、性を売る行為は労働ではなく不法行為と見なさ れてきた。もちろん、家事労働と性労働は異なる特性を持つが、女性の仕事が 社会的に労働と認められないという点では共通点を持つ。一方は金に換算され ない労働をして、もう一方は金に換算されるが労働とは呼ばれない労働をして いるのだ」

オム・ヘジン活動家は「韓国の場合、性売買はフェミニズム理論的な議論でさ え、多少倫理的な地平で扱われてきた。人身売買、殴打、監禁、暴力、さらに は殺人につながる性売買をめぐる犯罪的な現象と性売買女性の極悪な現実は、 こうした状況に力を与えた。少数の反性売買運動団体を中心に隠蔽された性売 買の実態を暴露し、関心を爆発させた活動が理論的懐疑と反論を圧倒してきた。 しかし、新自由主義的世界化で性売買女性をはじめ、周辺化された女性たちが 直面する現実と、性売買女性自身の権利宣言は、性売買を剥製のような根絶論 の空間ではなく、抵抗の空間と考えさせる」とし、韓国での性売買女性たちに 対する議論の過程を説明した。

また、キム・ジョンウン社会進歩連帯女性部長は「性売買により生存を維持す る女性労働者が存在することを認めるとしても、性労働が自己実現のための 『労働』になりえず、最後には廃絶されなければならないという指向は明確だ。 もちろん、性売買が真の自己実現を達成する『労働』ではないことは、現在の 資本主義で存在する大多数の労働がそうした『労働』でないのと同じであり、 性売買は女性の肉体と性の性分化の一形態だという点で、女性一般の自律性を 抑圧する女性に対する暴力だからだ。しかし、性売買廃絶の過程は、性売買根 絶を当為的に繰り返して言うことで可能になるものではなく、性売買の原因で ある資本主義、家父長制、性の商品化といった社会構造的な原因を除く闘争を 通して可能だろう。女性たちが自身の肉体と性的イメージを統制できる女性の 性的自己決定権、労働権などを認識し、要求する運動の過程の中で、その一形 態である性売買もまた廃絶されるはずだ」とし、性売買を根絶するために女性 の主体的運動としての性労働者運動の重要性を主張した。

「性売買女性たちを保護するために性売買を非犯罪化しよう」

*キム・ジョンウン社会進歩連帯女性部長*

性売買女性が自分たちを性労働者と言うようになった契機は、昨年9月の性売 買特別法施行からだ。キム・ジョンウン女性部長は「性労働者の人間としての 権利を認め、権利を争奪するための組織化を可能にするには、性売買の非犯罪 化は必然的な要求だ。禁止主義は、性労働者の人権保護もできず、あらゆる暴 力に露出させた。店の主人と男性購買者たちは、性労働者が犯罪者の身分であ ることを悪用し、彼女たちに暴力と搾取をはばからなかった。性労働者たちは 処罰を恐れ、自分たちの権利を要求できなかった。非犯罪主義は性売買に関す るすべての法律を撤廃するのではない。英国、フランスなどの非犯罪主義国家 において売春を目的とする人身売買、商業的目的のための児童と成人に対する 性的搾取に加担した者を厳しく処罰しているように、法律の介入が性売買を禁 止するということではなく、性労働者の権利を保護するものでなければならな い。店の主人から不当に賃金を搾取されない権利、男性購買者の暴力と強姦か ら保護される権利、正当な代価を払わない男性購買者を処罰する権利、一生の 職業でもない性売買を、望めばいつでもやめられる権利、自分の意志と無関係 に人身売買されない権利などは、性売買を禁止する刑法ではない労働法や商法、 民法のような法律で保護されなければならないだろう」とし、性売買の非犯罪 化を主張した。

これに対してコジョンガビ編集主幹は「性売買は、男性集団が男性中心社会で 男性という社会的な力を活用し、女性を求める行為だ。このような性別化され た関係、性別化された売買の形態は、明らかに間違った構造だ。このような構 造をなくすためには男性が対象化し、男性の暴力に露出する可能性が多い職業 である性売買を性労働と見て、これを非犯罪しなければと考える。禁止主義で も、被害を受ける側は相変らず女性たちであることもあるからだ。法が男性購 買者を罰するとしても、彼らを処罰するために女性たちも共に法律違反者にさ れるなど、生存が難しくなるからだ」と語った。

*29日に開かれた'性労働者祭り'*

「性労働者運動に連帯しよう」

最後に、性労働者運動を可能にするための行動に対する議論が行われた。コジョ ンガビ編集主幹は「性労働者たちに加えられる国家的/資本主義的/性差別的な 暴力を共に話すことができる場が形成される必要がある。韓国の性労働者運動 は、性労働者の権利運動から出発するが、他の女性運動と共にグローバルな軍 事主義に対しても対抗し、新自由主義に対抗し、代案的な経済を夢見て、それ を実現する国際連帯を模索する必要がある。この中で、特に韓国内で性労働者 の権利運動が先に始まらなければならないだろう」とし、性労働者の権利運動 の重要性を訴えた。

オム・ヘジン活動家は「これまで性売買に関する国際的な論議の場で、性売買 は抵抗の言語として大きく浮上することはなかった。しかし、新自由主義的世 界化により、性産業と性売買が拡大している中で広がる女性たちの性産業流入 増加の様相は、性売買女性たちを単に被害者に還元すること以上のものを要求 している」と述べた。キム・ジョンウン女性部長は「1961年に制定された売春 行為等防止法は、朴正煕軍事政府が『社会悪』を根絶するという次元で制定さ れたように、2004年に制定された性売買防止法も『国家のイメージを向上させ るため』のものであり、本当に性売買女性の人権を保護するためではなかった。 女性部は、性売買女性に対する経済的支援をすると言うが、非常に少額の自活 生計費が脱性売買という『社会復帰』のために甘すべきことだと話しながら、 性売買女性の生存権の問題は小さな問題程度に置き換えられたりもする。現実 として存在する性労働者と、彼女たちの生存をかけた要求を法論理という口実 で抑圧し、傍観する政府を糾弾する」とし、女性運動が性労働者たちの闘いに 積極的に連帯することを主張した。

2005年07月02日12時48分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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