本文の先頭へ
韓国:「サムスン労働人権守備隊」が10日に発足
Home 検索

「サムスン労働人権守備隊」が10日に発足、「サムスン」に労働者人権の花を咲かせられるか

人権侵害モニター、労働相談、労組組織化、研究などの事業を進行

ユン・ジヨン記者 2013.12.10 16:53

韓国で初めて特定の大企業を監視する市民団体が発足する。無労組経営、労組弾圧、不法派遣、職業病など、多くの社会的問題を起こしてきた「サムスン」を対象とする団体だ。

各界各層の団体と人々で構成された「サムスン労働人権守備隊」が、世界人権 宣言の日の12月10日に合わせて発足を宣言する。常任代表には カトリック大学 のチョ・ドンムン教授が、共同代表には民主弁護士会のクォン・ヨングク労働 委員長と民主労総のシン・スンチョル委員長が就任する。

指導諮問委員会には労働、市民社会、法曹、宗教、言論、学術、文化芸術など 各界各層の人物が大挙参加している。民主労総段炳浩元委員長、労働戦線チョ・ フェジュ代表、キム・ジンスク指導委員、人権中心サラム朴来根(パク・レグ ン)所長、ムン・ギュヒョン神父、イ・ガンテク前言論労組委員長、朴露子(パ ク・ノジャ)教授など49人の人物がそれぞれ名前を連ねている。

サムスン労働人権守備隊は、発足に先立ち「サムスン権力を揺るがす出発点は、 サムスンの搾取構造の真下にいるサムスン労働者の権利を拡大し、人間らしい 人生を具現すること」とし「サムスンと戦う人々を支援する厚い社会的連帯を 構成する役割を始める時、サムスンで労働人権が花を咲かせられる」と結成の 趣旨を明らかにした。

サムスンではこの10数年間、持続的に労働組合結成の動きがあった。90年代末 から2000年代初めまで、サムスン重工業、サムスンSDI、サムスン・エスワン、 サムスン・コーニング、ホテル新羅などのサムスン グループ系列会社で労組を 設立する試みが続いてきたが、サムスン側は幽霊労組を作ったり、労組活動家 を懐柔、拉致、脅迫するなどの弾圧で労組結成を無にした。

そのうち2007年、サムスン職業病被害者を支援するパノルリムが結成されて、 サムスン半導体白血病被害者事件真相究明の活動が始まった。2011年には エバーランドでサムスン労働組合が設立され、今年はサムスン電子サービス 労働者たちが労働組合を結成した。

だがサムスンは今も労組破壊文書で社会的な物議を起こし、サムスン電子サー ビス支会への弾圧でチェ・ジョンボム烈士が自ら命を絶つ事件が発生している。 サムスン電子は現在までもチェ・ジョンボム烈士対策を立てていない。

今回発足するサムスン労働人権守備隊は、サムスン労働者労働人権強化と労組 設立支援と援護のために、△サムスンの労働条件、人権侵害状況モニターと 反労働的態度の問題化、△サムスン労働者の不満と苦情など労働相談、△労組 組織化、△サムスン労働権研究などの事業を進めていく方針だ。

なおサムスン労働人権守備隊は10日午後7時、カトリック会館大講堂で出帆式を 開く。11日には「サムスン労働者アジア報告書発刊記者会見」、「グローバル スーパー甲サムスンを語る討論会」、「チェ・ジョンボム烈士追慕人権団体 キャンドル文化祭」等を開く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-11 05:44:31 / Last modified on 2013-12-11 05:44:31 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について