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韓国:サムスン電子サービス標的監査「資料捏造」の証拠
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サムスン電子サービス標的監査「資料捏造」の証拠

「不正、不良」にされるサービス技師...「不当労働行為をやめろ」

チョン・ジェウン記者 2013.11.20 07:25

サムスン電子サービスが労組の組合員に対する業務資料を捏造して「標的監査」をしている証拠が出てきた。サムスン電子はサービスセンター労組の組合員の標的監査で、労組破壊プログラムを施行していると批判されている。

サムスン電子サービス天安センター(協力業者天安TSP)サービスマンのキム某氏 は最近、使用者側から標的監査を受け、合計109万6577ウォンの費用を弁償する 境遇に置かれた。サムスン電子サービスは2010年から3年分の業務資料でキム氏 に監査を行い、このうち7件を資材虚偽計理、任意無償処理などの不正、不良と して処理した。

キム氏は標的監査に抗議するために資料を集めている時、使用者側が資料を 捏造した事実を発見したと明らかにした。代表的には2010年4月26日に天安00 小学校の教務室大型コピー機の定着器、ドラム修理の件だ。

▲サービスマンのキム某氏は最近使用者側から標的監査を受け、合計109万6577ウォンの費用を払う境遇に置かれた。

▲キム氏の件ごとの標的監査の内容。赤で表示された部分が天安00小学校の件だ。

キム氏は当時SCX-7600PGモデルのコピー機の定着器とドラムを修理して、顧客 から79万6千ウォンを受け取り、サムスン電子サービスに入金した。だが使用者 側は3年前の資料で、キム氏が当時、他のコピー機のモデルのドラムと間違って 交換し、20万6千ウォンの差額が発生したと主張した。

キム氏は「使用者側は標的監査をして資材(コピー機部品)をどこに使ったのか、 別のところに使ったのではないのかと追及した。簡単に言えば私が20万6千ウォ ンの不正、不良を行ったということだ」とし「理解できないので『本社で資料 を修正したのではないのか』と聞いた」と話した。

続いて彼は「部品を間違って使えば、なぜ顧客が今も製品を使っているのか」 とし「さらに小学校のコピー機は大型コピー機で、使用者側が部品を間違えた と主張するコピー機はA4専用コピー機だ。部品を間違うはずがない製品だ」と 説明した。

00小学校側も、キム氏がコピー機の定着器とドラムを修理して、79万6千ウォン を支払ったという内容証明を19日に発行した。

キム氏は「使用者側が釈明を要求したので、私は監査員のサムスン電子サービス 本社職員と一緒に00小学校に行こうといった」とし「だが使用者側はだめだと いった。私が釈明する部分ではなく、使用者側が釈明すべきではないのか」と 吐露した。

特にキム氏は、サムスン電子サービスの内部コンピュータ・ネットワークで 資材の使用を検索した結果、使用者側が資料を操作したと主張した。キム氏 がコピー機の部品を間違って使ったと言うためには、使用者側が79万6千ウォン の金額を合わせなければならないので、後で該当部品の金額を膨らませて 再記入したということだ。

キム氏は「使用者側が主張するコピー機の部品SCX-D6345A、SCX-R6345Aは、 2010年にそれぞれ14万5200ウォン、25万4100ウォンで合計39万9300ウォンだ」 とし「だが使用者側は関連部品をそれぞれ35万4千ウォン、41万2千と記入して、 79万6千ウォンに合わせた」と主張した。

標的監査で財政圧迫、労組脱退を推奨
「サムスンはチェ・ジョンボム烈士に謝罪して、不当労働行為をやめろ」

サービスマンたちは、キム氏と同じように標的監査で財政的圧迫はもちろん、 労組脱退の推奨に苦しんでいるが、資料を操作した証拠を見つけるのは難しい。

キム氏は「00小学校が内容証明を発給してくれて、内部電算資料が残っていた が、他の標的監査件はすでに数年前のことなので顧客が職場を辞めめたりして 資料が残っていない」と話した。

通常、サムスン電子サービスセンターの業務監査は一年の資料について1年に二 回行う。だがサムスン電子サービスは、今年の7月に全国金属労組サムスン電子 サービス支会が設立されてから、全国的に労組の組合員に対して3〜5年分の資料 について標的監査を進めた。

天安センターの場合、8人が標的監査を受けたが、全員が労組の組合員だ。10月 31日に自ら命を絶ったサムスン電子サービスのチェ・ジョンボム烈士も使用者側 の標的監査に苦しんでいた。京畿道の金浦センターは、使用者側の標的監査で 約20人が労組を集団で脱退した。

サムスン電子サービス支会のパク・ソンジュ副支会長は「一部の地域センター は、サムスン電子サービスのチーム長が標的監査資料を持って家を訪問し、 労組脱退を勧めた」とし「また労組脱退書を書けば標的監査の対象から抜く というように懐柔したという証言が続いている」と伝えた。

パク・ソンジュ副支会長は「サムスン電子サービスと協力社は覚えていない 資料で資料を捏造して労組破壊工作をしている」とし「すぐチェ・ジョンボム 烈士に謝罪して、こうした不当労働行為を中断しなければならない」と警告した。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。 この記事はメディア忠清にも掲載されます。 チャムセサンは筆者が自分で書いた文章の同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-11-20 20:47:19 / Last modified on 2013-11-20 20:47:19 Copyright: Default

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