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韓国:サムスン労組が民主労総金属労組に加入
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サムスン労組、民主労総金属労組に加入

三星グループに対し、金属労組との直接交渉を申請する予定

ソ・ドンフン記者 2013.02.04 17:46

三星グループの労働者が初めて民主労総金属労組に集団加入した。これに伴い これまで上級団体なく活動してきたサムスン労組は、民主労総傘下の金属労組 京畿支部サムスン支会に編成された。

金属労組京畿支部とサムスン支会、人権団体連席会議など、労働界および市民・ 社会団体は2月4日午前、京畿道龍仁のエバーランド正門の前で記者会見を行い、 こうした事実を発表して三星グループに「労働人権弾圧をやめ社会的な責任を 果たせ」と要求した。

サムスン労組の委員長だったサムスン支会のパク・ウォヌ支会長は「2011年の 発足以後、サムスン労組は企業内で多くの弾圧を受けてきた。労働者たちは、 これに対しさらに強い力で一緒に使用者側に対抗しなければならず、これまで 内部での議論を経て、先月使用者側との直接交渉ができる民主労総傘下の金属 労組に加入することを決めた」とし、今回の加入経緯を説明した。

また、朴支会長は「現在伝えられている労組の幹部はほとんどがエバーランド の労働者で、サービス業分野ではないかという質問も多いが、現在は他の系列 会社や製造業部門の組合員も多く、内部の要求により決定した」と金属労組を 選んだ理由を明らかにした。

記者会見に参加した金属労組のパク・チャンウ忠南支部長は「現在サムスンの 製造業労働者は忠南だけで6〜7万、全国で30万、1次下請けまで合わせれば200 万人と推測される。今やサムスンの労働者が企業の陰から抜け出し、労働者の 権利を勝ち取る最初の一歩を踏み出した。サムスンの事業場に民主労組の旗を 掲げる日まで力強く戦う」とし、サムスン労組の今回の加入を歓迎する意向を 示した。

今回の加入で金属労組京畿支部とサムスン支会は、今年初めてサムスンを相手 に交渉を申請することになる。現在、社内に存在する企業労組との団体交渉が 6月に終了するため、サムスン支会は来月から6月まで、使用者側に組合員数を 公開すると共に団体交渉権を要請する計画だ。

この日の記者会見に参加したサムスン電子解雇者のパク・チョンテ氏は今回の 金属労組への加入について「電子業種の系列会社の労働者は、今回の金属労組 加入の知らせを歓迎している。相変らず内部では労組への加入に関して労働者 が不当な人事措置を受けているが、金属労組加入の知らせに関心も強く、心強 さを感じているのも事実だ。今後、さらに多くの労働者が労働組合に加入する と予想される」と期待を示した。

金属労組は、サムスン労働者の加入を促す活動を全国的に展開する一方、サム スンの社会的責任と労働権拡大のための汎国民的運動ネットワークを構築する 計画だ。

タサン人権センターのパク・チン常任活動家はこの日の記者会見で「労働人権 を弾圧すると同時に、サムスンは先日のフッ酸流出事故で見られるように社会 の安全に関しても不当な態度を見せている。われわれ全ての安全と人権を威嚇 するサムスンに対抗するため、人権団体は金属労組と共にに最後まで共に戦う」 とし、サムスン支会と金属労組を支持した。(記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-05 06:25:55 / Last modified on 2013-02-05 06:25:56 Copyright: Default

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