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韓国:民主労総蔚山、サムスンと全面戦争を宣言
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民主労総蔚山、サムスンと全面戦争を宣言

三星の労働者弾圧の事例を公開

蔚山労働ニュース www.nodongnews.or.kr / 2007年12月04日14時38分

民主労総蔚山本部(本部長ハ・ブヨン)は12月4日に声明書を出して、サムスンの 無労組経営と不正清算のための全面戦争を宣言し、サムスンの労働者弾圧事例 を公開した。

民主労総蔚山本部はサムスン秘密資金不正は誤った財閥支配構造による反社会 的な犯罪とし、李健煕(イ・ゴニ)会長の拘束とサムスン財閥の解体と主張した。

また、サムスンが無労組経営のために執拗かつ組織的に労働者を監視、弾圧し てきたとし、サムスンの労働者弾圧事例を別添資料で公開した。

資料によれば、サムスンは労組を設立しようとした労働者を拉致、監禁して、 労組設立放棄覚書を書かせ、海外に強制発令したり解雇したばかりか、懐柔と 脅迫、暴行、24時間監視、尾行、携帯電話位置追跡、イジメ、辞職強要など、 あらゆる弾圧を行ってきたことが明らかになった。

民主労総蔚山本部は「今、サムソン資本の無労組経営と不正清算のために労働 者が直接闘争に立ち上がる」とし、12月5日に全国同時多発で進められるサムス ン李健煕(イ・ゴニ)拘束、無労組経営廃棄要求のための宣伝戦と一人デモを蔚 山全域で実施すると発表した。

金属労組蔚山支部もまた12月7日に4時間ストライキを行った後、午後2時30分に 蔚州郡三南面のサムスンSDI釜山工場前で大規模な集会を開く予定だ。

一方、民主労総は「サムスン李健煕会長拘束および無労組支配撤廃のための闘 争対策チーム」を中央執行委会議を経て闘争委員会に転換し、「サムスン李健 煕一家秘密資金造成および経営権継承不法行為真相究明国民行動」を中心とし て共同闘争を展開する計画だ。(イ・ジョンホ記者)

民主労総蔚山本部が公開したサムスンの労働者弾圧事例
(サムスンSDIソン・スグン解雇者整理)

●サムスンSDI水原工場: 1999年、水原工場で労使協議会委員を含む労働者12人 が労組設立を準備したが、会社側に発覚する。4人は日本研修中に拉致されて、 16日後に労組放棄覚書と辞表を書いて帰国する。残る8人は会社側の幹部に全国 各地を連れまわされ、懐柔と脅迫され、労組設立放棄覚書を書いた後に家族の もとに戻る。13日間、拉致、監禁した会社は労組設立を放棄する条件として核 心社員に8000万ウォンを支払って合意。当時の12人うち1人パク・ギョンニョル 氏を解雇。

●サムスンSDI天安工場

  • 2000年、労使協議会委員2人と労組設立に意を共にする3人が労組設立を準備 していたが、これを会社が知り4週間全国を連れ回され、労組設立放棄と海外 発令を強要。これを拒否すると、会社は2000年10月26日にキム・ガプス氏を 解雇し、2人を強制的に海外に発令。そして1人を勧告辞職させる。
  • 2001年8月21日に退出したサムスン商用車で、天安サムスンSDIから転職して 働き、退職したイ・サンス氏がストレスに勝てず、アパートで投身自殺する。

●サムスンSDI釜山工場

  • 1998年、ソン・スグン労使協議会委員解雇。故郷の先後輩、不良たちを使っ て拉致、監禁、暴行、脅迫. 24時間監視、尾行と携帯電話位置追跡。2000年 6月23日に初めての拘束。2001年11月2日再拘束。
  • ユン○○:15日間面談を理由にコンドミニアム、ホテルなど全国を連れ回される。 水原で人事措置後、直ちにマレーシアに発令。
  • イ○○:中国天津に人事発令。2年間まったく業務を与えられずイジメにより 激しい憂鬱症に苦しむ。そのうちに2003年6月に業務を与えられる。
  • チャン○○:結婚を数日先にしたチャン○○を会社幹部がサムスンSDI近くのチャ クチョン亭xxガーデンで、扉に鍵を掛けて監禁、酒のビンで威嚇して集団暴 行し、強制的に辞表を書かせる。その後、会社は強制辞表を口実として、結 婚したばかりのチャン○○にマレーシアに行くか会社を辞めるよう強要。結婚 して20日にしかならないチャン○○をマレーシアに一ヶ月間強制的に出張させ る。以後も会社はチャン○○に海外長期勤務を強要したが、これを拒否したと ころ、勝手に業務を変えて、出張が多い国内A/Sをさせ、最近は海外A/S出張 を専門担当する部処に移動させる。チャン○○に暴行した担当管理者オ○○は有 罪が認められて、罰金50万ウォンを宣告される。しかしオ○○は会社から何の 人事措置も受けなかった。
  • キム○○:チャン○○と同じ部所のキム○○(当時27才)は、酒を飲んだ会社の管理者 から路上で集団暴行される。もう一人のキム○○(34才)も梁山地域姓名不明者 から暴行される。
  • パク○○:退勤後、解雇者のソン・スグンと会ったという理由で部所長から夜 11時まで毎日のように面談を強要され、その後強制辞職させられる。
  • リュ○○:2000年3月11日通度寺付近の食堂で、社内企業労働者代表11人が初の 会合を開く。その後の3月21日、2回目の集りに会社は労務チームを動員して、 各社の社長にこの会を解体させるよう命令する。会社は3月24日、密陽のピョ チュン寺にあるチョンサンジャン旅館305号でリュ○○を拉致、監禁して「ソン・ スグンと会うな」、「社内企業の集りに参加するな」と脅迫する。また辞表 を差し出して「1000万ウォンを払うから辞職しろ。そうでなければここに監 禁する」と強制辞職を強要する。リュ○○は民主労総蔚山本部に助けを求め、 蔚山本部はすぐ112に通報した(3月24日午後8時10分頃)。出動した警察により、 派出所で取り調べを受けた後、リュ○○は蔚山某病院に入院治療する。
  • ミョン○○:社内企業の会を主導したミョン○○は3月23〜24日彦陽のチャクチョ ン亭でリュ○○と同じように監禁状態され、あとで辞表を書く。
  • 2000年1月5日:労使協議会委員4人が蔚山労働部を訪問、未払い賃金解決を要 求して出てきたところ、会社の管理者、セコム(現エスワン)、地域の縁故者 により強制監禁され、2000年1月13日に解放される。
  • チェ○○:2001年12月、会社の構造調整と整理解雇に反発する印刷物を作り、現 場に配布したチェ○○を管理者が拉致監禁して暴行する。チェ○○は負傷で病院 に入院した。拉致者たちを告訴したが、会社側の懐柔で故訴訟取下げととも に合意して彦陽を離れる。
  • イ○○:現場の会を主導して活動するイ○○を会社側が尾行、監視し、常に面談を 強要する。腰が痛い状態なのに強制海外出張、国内出張、強制転換配置をす る。極限のストレスを受けている間、人事部長との面談時に劇薬を飲み自殺 を試みて、応急室に運ばれる。以後、会社の辞職強要と弾圧に勝てず、会社 と合意して辞職する。
  • 焼身自殺企図放火事件:労使委員選挙日の2003年6月5日午前10時40分頃。パク ○○、イム○○、ヤン○○、ムン○○が会社側の労使委員選挙介入に抗議するために 総務課ロビーに車両で突進。焼身自殺企図放火事件で全員拘束される。
  • 故ユ○○氏死亡事件:2004年1月、構造調整の噂が飛ぶなか、40〜50代の社員が ほぼ同時期に死亡または倒れ、入院治療を受ける。故ユ○○氏は正月連休中の 2004年1月22日に妻の実家で休息中、夜10時20分頃に意識を失って倒れ、脳出 血で死亡する。構造調整の圧迫による業務上のストレスが死亡の主な原因と 推定される。労災再審請求をしている。
  • パク○○氏:社内企業社長のパク○○氏は構造調整に耐えられず2002年1月25日、 山で服毒自殺する。
  • キム○○氏:強制構造調整過程でストレスに勝てず脳梗塞で倒れ、半身不随に なる。
  • キム・ミョンジン:5年間ブラウン管補正業務を遂行したキム・ミョンジン労 働者は、1999年1月に筋膜痛症候群と判定され、会社側に労災療養申請をした が拒絶され、勧告辞職した後、2004年に行政訴訟を行い労災勝訴する。
  • 三星前職・現職労働者を相手にした携帯電話位置追跡:サムスン労働者たちが 位置追跡事件を告訴し、会社は故訴訟取下げと金属労組加入脱退を勧めて脅 迫する。2か月間の懐柔と弾圧で現職労働者4人が告訴を取り下げる。カン・ ジェミンは7ケ月間3回も部所を異動し現在コンテナボックスで働く。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-05 05:29:44 / Last modified on 2007-12-05 05:29:46 Copyright: Default

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